行政書士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

行政書士 一般知識 問2|参議院の役割と権限

問題

行政書士 | 一般知識

参議院に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

エが誤りです。条約の承認について、参議院が30日以内(60日以内ではない)に議決しないときは衆議院の議決が国会の議決となります(憲法61条)。60日というのは法律案についての規定です(憲法59条4項)。ア・イ・ウ・オはいずれも正しい記述です。内閣不信任決議は衆議院の専属権限(69条)、予算の両院不一致時は衆議院優越(60条2項)、緊急集会は参議院のみ可能(54条2項)、参議院の被選挙権は30歳以上(公選法10条)、すべて正しいです。

エの誤りのポイントは「60日」という数字です。憲法61条は条約の承認に60条2項を準用しており、参議院が衆議院の可決したものを受け取った後「国会休会中の期間を除いて三十日以内に、議決しないときは、衆議院の議決を国会の議決とする」ことになります。一方、法律案(59条4項)では「60日」という期間が設けられており、問題文はこの二つを意図的に入れ替えています。衆議院の優越が認められる事項と期間の整理は試験の頻出ポイントです。ア(正):内閣不信任決議は憲法69条に基づく衆議院の専属権限。参議院に同等の制度はありません(参議院は問責決議を行うことがあるが法的拘束力なし)。イ(正):憲法60条2項により予算は両院協議会後も不一致なら衆議院の議決が国会の議決となります。ウ(正):憲法54条2項で参議院緊急集会が規定されています。

【衆議院優越の体系整理】

日本国憲法は二院制を採りながら、衆議院に対して以下の優越を認めています。整理すると、①予算先議権(60条1項)、②法律案・予算・条約・内閣総理大臣の指名について衆議院の議決優越、③不信任決議権(69条)の衆議院専属、④内閣総理大臣の指名で、衆議院が指名の議決をした後、国会休会中の期間を除いて10日以内に参議院が指名の議決をしない場合の衆議院議決の国会議決化(67条2項)が主なものです。期間の整理が重要で、法律案は60日(59条4項)、予算・条約は30日(60条2項・61条)、総理指名は10日(67条2項)という違いがあります。

【エの詳細:条約承認と30日の根拠】

憲法61条は「条約の締結に必要な国会の承認について」は「前条(予算についての)第2項の規定を準用する」と定めており、予算の60条2項(30日)と同じ扱いとしています。したがって条約の承認についての期間は30日であり、エの「60日」は誤りです。なお、この30日は参議院が衆議院の可決したものを受け取った後の日数で、条文は「国会休会中の期間を除いて」数えると定めています。

【参議院の役割論】

参議院は「衆議院のカーボンコピー」と批判されることもありますが、解散がなく任期が長い(6年)ため、衆議院と異なる政治的構成が生まれやすく「再考の府」としての機能が期待されています。緊急集会(憲法54条2項・3項)は衆議院解散中の空白を埋める機能を持ちます。また参議院は問責決議を行うことがありますが、憲法69条が総辞職か解散かを迫るのは衆議院の不信任決議だけで、参議院の決議にはその効果がありません。参議院議員の任期(6年・半数改選)と衆議院(4年・全員改選・解散あり)の差異は行政書士試験の定番論点です。

【試験対策:混同しやすい数値一覧】

行政書士試験一般知識では、以下の数値の混同が最大の落とし穴です。(a)法律案の60日 vs 条約・予算の30日 vs 総理指名の10日、(b)選挙権18歳 vs 衆議院被選挙権25歳 vs 参議院被選挙権30歳、(c)衆議院任期4年 vs 参議院任期6年・3年ごと半数改選、(d)不信任決議後の解散は10日以内(69条)vs 総辞職。これらを一覧表で暗記しておくと、本問のような「一か所だけ数値を入れ替えた」誤肢を即見抜けます。

【根拠条文】

日本国憲法 第59条第4項(法律案の60日)、第60条第2項(予算の衆議院優越)、第61条(条約承認・30日)、第54条第2項(参議院緊急集会)、第69条(不信任決議)

公職選挙法 第10条(被選挙権年齢)

【補足】

本問の正答根拠は憲法61条。条約=30日、法律=60日という数値の整理が最優先。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(過去問の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 日本国憲法 第54条・第60条・第61条・第62条・第67条・第69条、公職選挙法 第10条 現行法(2026年度基準)に準拠し、根拠条文・判例を明記しています。