問題
図の環境で利用される①~③のプロトコルの組合せとして,適切なものはどれか。 (図) メールクライアント → メールサーバ:①メール送信 メールサーバ → メールクライアント:②メール受信 メールサーバ ⇔ メールサーバ:③メール転送
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答え合わせ
- A
- B
- C
- D
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
答えは c「①SMTP ②POP3 ③SMTP」 です。
メールのプロトコル(通信ルール)は2種類:
- SMTP(エス・エム・ティー・ピー):「送るときに使う」(ポスト→郵便局のイメージ)
- POP3(ピー・オー・ピー・スリー):「受け取るときに使う」(郵便局の私書箱から取り出すイメージ)
図にある「①メール送信」はSMTP、「②メール受信」はPOP3、「③メールサーバ間の転送」もSMTPを使います。
👉 覚え方:送信=SMTP、受信=POP3(またはIMAP)。サーバ間転送も送る側だからSMTP。
ほかの選択肢は組合せが入れ替わっているので不正解。
なぜこれが正解か
正解は c(①SMTP ②POP3 ③SMTP)。メール通信のプロトコル区分:
- SMTP(Simple Mail Transfer Protocol、ポート25/587/465):クライアント→送信メールサーバ、およびサーバ間のメール転送に使用。
- POP3(Post Office Protocol v3、ポート110/995):受信メールサーバからクライアントへメールを取得。
したがって「①送信=SMTP、②受信=POP3、③サーバ間転送=SMTP」の組合せが正しい。
各選択肢の解説
他の選択肢は組合せが入れ替わっており不正解。特にPOP3が送信側にあるa、受信が双方SMTPになっているdは典型的なひっかけ。
覚え方・ひっかけ注意
メール3プロトコル:SMTP=送信/POP3=受信(ダウンロード型)/IMAP4=受信(サーバに残してアクセス、複数端末同期)。「送る=SMTP(Send)」「受ける=POP/IMAP」と動詞で覚える。Webメール(Gmail等)は内部でIMAPまたは独自プロトコルを使用。
理論的背景
SMTPはRFC 5321、POP3はRFC 1939、IMAP4はRFC 3501で標準化。SMTPはストアアンドフォワード型でメールサーバ間をMTA(Mail Transfer Agent)が連鎖配送、最終的に受信者のメールボックスへ。送信元クライアント(MUA: Mail User Agent)から最初のMTAへの送信はSubmission(ポート587、認証必須)、サーバ間の中継はRelay(ポート25)と用途を分離するのが現代の標準(RFC 6409)。暗号化はSTARTTLS(同一ポートで平文→TLS切替)とSMTPS/POPS/IMAPS(最初からTLS、465/995/993)の2方式。
実務での使われ方
スパム/なりすまし対策の3点セット:(1) SPF(Sender Policy Framework、送信元IPの正当性をDNSで宣言)、(2) DKIM(DomainKeys Identified Mail、メール本体に電子署名)、(3) DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance、SPF/DKIMポリシ統合+レポート)。Google・Yahooは2024年から大量送信者に対しDMARC設定を必須化し、ビジネスメール送達率に直結する重要要素となった。BIMI(Brand Indicators for Message Identification)はDMARC通過時にブランドロゴをメールクライアントに表示する仕組み。
試験での位置づけ
FE科目AではSMTP/POP3/IMAPの識別問題が必出。ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士ではSPF/DKIM/DMARC設定詳細、BEC(ビジネスメール詐欺)対策、フィッシング検知が問われる。応用情報の午後ではメールサーバ構成設計(中継サーバ、メールゲートウェイ、メールアーカイブ)が題材。
選択肢の発展補足
関連プロトコル:MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions、添付ファイル・マルチパート・文字コード)、S/MIME(メール暗号化・電子署名、X.509証明書)、PGP/GPG(公開鍵暗号、Web of Trust)。LMTP(Local Mail Transfer Protocol、ローカル配送特化)、Sieve(メールフィルタリングスクリプト)、JMAP(次世代メールアクセスAPI、IMAPの後継候補)も近年のトピック。エンタープライズではMicrosoft Exchange/Microsoft 365、Google Workspace、Salesforce Pardot等のSaaSが主流で、独自MTA運用は減少傾向。Postfix・Sendmail・Eximはオンプレで現役だが、メール送達率(deliverability)を維持するためSendGrid・Amazon SES・Mailgunなど専門サービスへの移行が進む。
出典と作り方
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成21年度 春期 問39/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビ独自の3段階の解説(初級・標準・上級)です。


