基本情報 平成22年度 秋期 問45:テクノロジ系に関する問題
図は構造化分析法で用いられる DFD の例である。図中の “〇” が表しているものは どれか。
- aアクティビティ
- bデータストア
- cデータフロー
- dプロセス正答
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答えは d「プロセス」 です。
DFD(データの流れ図)は、「データがどこからどこへ流れて、何の処理を受けるか」を絵にしたもの。〇(または角丸四角)は「処理(プロセス)」を表します。料理に例えると、材料(データ)が「鍋(プロセス)」に入って加熱され、料理(結果)になるイメージです。
👉 覚え方:〇=「処理する場所」。
ほかの選択肢:a アクティビティはUMLの用語/b データストア=データの保管庫(=2本線)/c データフロー=矢印で流れを示す。
なぜこれが正解か
正解は d。DFD(Data Flow Diagram、データフロー図)は構造化分析の主要表記法で、4つの要素から構成される:①プロセス(〇または角丸四角)=データを加工する処理、②データストア(二重線/平行線)=データの蓄積場所、③データフロー(矢印)=データの流れ、④外部実体(四角)=システム外のデータ源/吐き出し先。〇はプロセスを表す。
各選択肢の解説
- a アクティビティ:UMLのアクティビティ図の要素で、DFDではない。
- b データストア:二重線または平行線で表現。
- c データフロー:矢印で表現。
覚え方・ひっかけ注意
DFDの4要素=プロセス(〇)/データストア(=)/データフロー(→)/外部実体(□)。図形と対応を必ずセットで覚える。DFDは構造化分析、ER図はデータモデリング、UMLはオブジェクト指向と用途を整理すること。
理論的背景
DFDは1970年代にDeMarco、Yourdon、Gane-Sarsonらによって体系化された構造化分析(Structured Analysis)の中心ツール。階層的に詳細化される性質(コンテキスト図→レベル0→レベル1→…)を持ち、システム全体を段階的に分解しながら理解できる。Gane-Sarson記法(プロセスは角丸四角)とDeMarco-Yourdon記法(プロセスは円)の2系統があり、本問は後者。
実務での使われ方
業務分析・要件定義の初期段階でステークホルダと業務フローを共有する目的で使われる。現代のソフトウェア工学ではUML(特にアクティビティ図・シーケンス図)やBPMNに置き換わる場面が多いが、業務改善・システム監査・ERP導入時の業務可視化では今も活躍。データ指向設計の出発点としてDFDからER図・CRUD表・正規化を導く手順が定着している。
試験での位置づけ
基本情報のシステム開発技術分野で必出。DFD(プロセス指向)・ER図(データ指向)・状態遷移図(イベント指向)の3視点が構造化分析の柱。応用情報・システムアーキテクトでは要件定義工程の成果物として頻出。
選択肢の発展補足
UMLには13種類の図(クラス図・オブジェクト図・コンポーネント図・配置図・ユースケース図・アクティビティ図・状態マシン図・シーケンス図・コミュニケーション図・タイミング図・相互作用概要図・パッケージ図・複合構造図)があり、アクティビティ図はDFDに近い役割を担う。BPMN(Business Process Model and Notation)は業務プロセスの記述に特化した現代的記法で、近年エンタープライズアーキテクチャで標準化されている。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成22年度 秋期 問45/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。