基本情報 平成24年度 春期 問34:テクノロジ系に関する問題
OSI 基本参照モデルにおいて, エンドシステム間のデータ伝送の中継と経路制御の 機能をもつ層はどれか。
- aセション層
- bデータリンク層
- cトランスポボート飛
- dネットワーク層正答
AI解説(初心者・標準・上級)
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答えは d「ネットワーク層」 です。
インターネットで遠く離れた相手にデータを届けるとき、誰かが「次はあっちのルートへ進んで!」と道案内する必要があります。この“道案内係”を担当しているのがネットワーク層です。
たとえば手紙を送るときに郵便局が住所を見て「次はこの郵便局へ運ぼう」と決めるのと同じイメージ。OSI参照モデルの中で、住所(IPアドレス)を見て中継ルートを決めるのがこの層の役目です。
👉 覚え方:「ネットワーク層=道案内(ルーティング)」。
ほかの選択肢:a セション層=通信の“始まり〜終わり”の段取り係/b データリンク層=隣どうしの機械をつなぐ近距離係/c トランスポート層=相手にちゃんと届けたか確認する宅配ドライバー的な役。
なぜこれが正解か
正解は d ネットワーク層。OSI 7階層モデルの第3層であり、エンドシステム(送信元〜宛先)間でデータ(パケット)の中継経路を決定する役割を担う。代表プロトコルは IP、代表機器はルータ。論理アドレス(IPアドレス)に基づくルーティングがこの層の中核機能。
各選択肢の解説
- a セション層(第5層):アプリ間のセション確立・同期・終了を管理。
- b データリンク層(第2層):隣接ノード間のフレーム伝送と誤り制御。MACアドレスを使用、機器はスイッチ/ブリッジ。
- c トランスポート層(第4層):エンドツーエンドの信頼性・順序制御・フロー制御(TCP/UDP)。
覚え方・ひっかけ注意
「中継と経路制御」というキーワードが出たら即ネットワーク層。トランスポート層と紛らわしいが、トランスポートは“届いたかどうか”の責任、ネットワークは“どの道で運ぶか”の責任、と役割で区別する。語呂は「ア(応用)プ(プレゼンテーション)セ(セション)ト(トランスポート)ネ(ネットワーク)デ(データリンク)ブ(物理)」。
理論的背景
OSI参照モデル第3層(ネットワーク層)はパケット交換網における「ルーティング」と「フォワーディング」を担う。前者は経路を計算する制御プレーンの仕事(OSPF・BGP・RIP等のルーティングプロトコルで経路表を構築)、後者は実際にパケットを次ホップへ転送するデータプレーンの仕事。中継ノードであるルータは宛先IPアドレスをルックアップし、最長プレフィックス一致でネクストホップを決定する。
実務での使われ方
IPv4/IPv6、ICMP、IPsecがこの層の代表プロトコル。クラウド時代はVPC・VXLAN・SD-WANといった論理ネットワークもL3抽象を活用。MPLSはL2.5と呼ばれるがフォワーディング機構として実務で頻出。
試験での位置づけ
OSIの各層の役割識別は FE・AP の超頻出テーマ。特に L2/L3/L4 の役割分担(MACアドレス/IPアドレス/ポート番号、スイッチ/ルータ/L4ロードバランサ)の対比でほぼ毎回出題される。応用情報ではTCPの輻輳制御や経路制御アルゴリズム(ダイクストラ法・距離ベクトル)まで踏み込む。
選択肢の発展補足
セション層・プレゼンテーション層はTCP/IP 4階層モデルではアプリケーション層に統合され実装上は曖昧。データリンク層はEthernet(MAC)が代表で、CSMA/CD・VLAN(IEEE 802.1Q)も同層の概念。トランスポート層はTCPの3ウェイハンドシェイク/UDPのコネクションレス特性まで併せて整理すると応用問題に強い。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成24年度 春期 問34/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。