平成25年度 春期27テクノロジ系

基本情報 平成25年度 春期 問27:テクノロジ系に関する問題

コンピュータアニメーション技法のうち, モーフィングの説明はどれか。

  • a画像 A, Bを対象として, A から B へ滑らかに変化していく様子を表現するため に, その中間を補うための画像を複数作成する。正答
  • b実際の身体の動きをディジタルデータタとして収集して, これを基にリアルな動き をもつ画像を複数作成する。
  • c背景とは別に, 動きがある部分を視点から遠い順に重ねて画像を作成することに よって, 奥行きが感じられる 2 次元アニメーションを生成する。
  • d人手によって描かれた線画をスキャナで読み取り, その半領域を同一色で彩色処 理する。
正答:A画像 A, Bを対象として, A から B へ滑らかに変化していく様子を表現するため に, その中間を補うための画像を複数作成する。

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答えは a です。

モーフィングとは「ある絵から別の絵へ、なめらかに変身する」アニメーション技法。

たとえば「人の顔が動物の顔にゆっくり変わっていく動画」「赤ちゃんがおじいちゃんになる動画」を見たことありませんか?あれがモーフィング。AからBの間の絵をコンピュータが自動で作ってくれます。

👉 覚え方:「モーフ=変形(morph)=AからBへ滑らかに変身」。

ほかの選択肢:b モーションキャプチャ(実際の動きを取り込む)/c 多重スクロール(背景を奥行きごとに動かす)/d 自動彩色(線画に色をつける)。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は a。モーフィング(morphing)は、2つの画像 A と B の間を補間する中間画像を複数生成し、A から B へ滑らかに変形する映像表現技法。形状の対応点(特徴点)を指定し、それらを徐々に変位させる「ワーピング」と、色の補間を組み合わせて実現する。

各選択肢の解説

  • b 身体の動きをデジタルデータで取得 → モーションキャプチャ:マーカー・センサーを使い実演者の動きをCGに移植。
  • c 視点から遠い順に重ねる2次元アニメ → 多重スクロール(パララックススクロール):奥行き表現に使用。
  • d 線画に同一色で彩色処理 → 自動彩色(オートペイント):アニメ制作の効率化技法。

覚え方・ひっかけ注意

モーフィング=A→B滑らか変身」「モーションキャプチャ=実演取り込み」「マルチスクロール=奥行き表現」を区別。映画『ターミネーター2』のT-1000液体金属、マイケル・ジャクソン『Black or White』MVが古典的モーフィング応用例。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

モーフィングは「形状のワーピング(warping)」と「色の補間(cross-dissolve)」の組合せで実現される。アルゴリズムとして:

  • メッシュベース:画像をメッシュ分割し、対応する頂点間を補間
  • フィーチャライン方式(Beier-Neely法):特徴線セグメントを定義し、各画素を線に対する相対位置で写像
  • フィールドベース:特徴点周辺の影響範囲を重み付け
  • GANベース(深層学習):StyleGAN等で潜在空間の補間によりリアルな中間生成

対応点の自動検出は特徴点抽出(SIFT、SURF)顔ランドマーク検出(dlib、MediaPipe)で実装される。

実務での使われ方

映画・CM・ミュージックビデオの特殊効果、医療画像の経時変化表示(CT/MRI)、UI/UXのトランジションアニメーション、顔交換アプリ(Snapchat、TikTok)、ディープフェイク(GANベースの高度モーフィング)で活用。Adobe After EffectsのMesh Warp、MorphAge、FaceMorpher等が実務ツール。リアルタイムモーフィングはARフィルタ(FaceTime SDK、ARCore Face Mesh)で広く利用。

試験での位置づけ

FE・APマルチメディア分野で頻出。3DCG技法(モデリング・レンダリング・テクスチャマッピング)、アニメーション技法(モーフィング・モーションキャプチャ・キーフレーム法・トゥイーニング)、画像処理アルゴリズム(フィルタ・エッジ抽出・色補正)と関連付けて出題。応用情報・スペシャリスト試験ではGPU並列処理、CUDA、OpenGL/Vulkanパイプラインまで踏み込む。

関連事項・発展補足

モーションキャプチャ(b)は光学式(マーカー+赤外線カメラ:Vicon)、磁気式、慣性式(IMUセンサー:XSensスーツ)、画像認識式(マーカーレス:Kinect、MediaPipe)に分類。映画・ゲーム業界で必須技術。多重スクロール(c)は8bit時代のゲームから現代Webデザイン(パララックスサイト)まで利用継続。自動彩色(d)は近年Pix2Pix・PaintsChainer等の機械学習による高品質化が進展し、アニメ制作の省力化(中割り生成、線画クリンアップ含む)に貢献。生成AI時代は、テキスト→画像、動画→動画変換、Style Transferと結合し新たな映像表現が拓かれる。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成25年度 春期27/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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