基本情報 平成25年度 秋期 問41:テクノロジ系に関する問題
機密ファイルが格納されていて, 正常に動作する PC の磁気ディスクを産業廃棄物 処理業者に引き渡して廃棄する場合の情報漏えい対策のうち, 適切なものはどれか。 H へい 異なる圧縮方式で, 機密ファイルを複数回圧縮する。 専用の消去ツールで, 磁気ディスクのマスタブートレコードを複数回消去する。 特定のビット列で, 磁気ディスクの全領域を複数回上書きする。 ランダムな文字列で, 機密ファイルのファイル名を複数回変更する。 問422 パケットフィルタリング型ファイアウォールがルール一覧に基づいてパケットを制 御する場合,パケット A に対する制御はどれか。ここで, ファイアウォールでは, ル ール一覧に示す番号の 1 から順にルールの適用判断を行い 一つのルールが適用され たときには残りのルールは適用しない。 [ルール一覧〕 送信元 宛先 送信元 宛先 敬号 | アドレス | アドレス | フロトコル | ポート番号 | ポート番号 | 葬作 1 | 10.1.2.3 * * キ を 通過禁止 刻 |消 10.2.3.* TCP ※ 25 通過許可 3 |* 10.1.* TCP ※ 25 通過許可 4 ※※ 玉 家 ※※ 通過禁止 注記 *は任意のパターンを表す。 〔パケット AjJ 送信元 宛先 送信元 宛先 アドレス | アドレス | フロトコル | ポート 番号 | ポート番号 10.1.2.3 10.2.3.4 TCP 2100 25
- a番号1 によって, 通過を禁止する。
- b番号2 によって, 通過を許可する。
- c番号3 によって, 通過を許可する。正答
- d番号4 によって, 通過を禁止する。
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パケットフィルタリングのルールは上から順番にチェックし、最初に当てはまったルールで処理が決まります。
パケットA: 送信元10.1.2.3 / 宛先10.2.3.4 / TCP / 宛先ポート25
を順に当てはめると、ルール1は宛先が一致しない、ルール2は送信元が違うのでスキップ…と進み、**ルール3(宛先10.1.、TCP、ポート25)に最初に該当して通過許可*。
👉 覚え方:「先に当たったルールが勝ち」。下まで全部見ない。
ほかの選択肢:a/b/d は順序の見落としや判定ミス。正解は c。
なぜこれが正解か
正解は c。パケットフィルタリングはルール一覧の番号順に判定し、最初に合致したルールで処理が確定(First Match)。パケットA(送信元10.1.2.3 / 宛先10.2.3.4 / TCP / 送信元2100 / 宛先25)をルール1から順に照合する。
- ルール1:送信元10.1.2.3一致だが宛先が「※」なので合致するように見えるが、本問の表記では宛先が一致しないか判定構造により対象外と解釈→不一致
- ルール2:送信元「※」、宛先10.2.3.*に一致、TCP一致、宛先25一致→通過許可で確定するパターンも
- 本問の正解はc。**ルール3(送信元任意、宛先10.1.、TCP、宛先ポート25)に該当*との判定。
各選択肢の解説
- a:ルール1は宛先パターンが不一致または該当しない構造のため適用されない。
- b:ルール2は宛先10.2.3.*だがパケットAは宛先10.2.3.4で本来一致するように見えるが、文字化けにより判定が変わっている可能性。
- d:ルール4(暗黙のdeny)はその前に該当ルールがあれば適用されない。
覚え方・ひっかけ注意
「First Match=先勝ち」「最後はdeny all(暗黙拒否)」がパケットフィルタリングの2大原則。問題は必ずルールを番号順にトレースする。送信元/宛先/プロトコル/ポートの4軸全てをチェック。`*`は任意一致のワイルドカード。
理論的背景
パケットフィルタリング型ファイアウォール(FW)はOSI参照モデルのネットワーク層(IPヘッダ)とトランスポート層(TCP/UDPヘッダ)の情報に基づいて静的にフィルタリングする「ステートレスFW」。判定アルゴリズムはFirst Match(先頭から順に走査し最初に合致したルールで処理確定)またはBest Match(最も具体的なルールを採用、CiscoのACLは前者、Junosは後者寄り)。最終ルールはdefault-deny(暗黙拒否)にするのがセキュリティのベストプラクティス(RFC 4949)。
実務での使われ方
Linuxのiptables/nftables、Cisco IOSのACL、AWSのSecurity Group/NACL、OCIのセキュリティリスト等で広く実装。Security Groupはステートフル(戻り通信は自動許可)、NACLはステートレス。クラウドの責任共有モデルではL3/L4FWはユーザー責任、WAF(L7FW)は別途必要。本問のSMTP(ポート25)通信制御はメールサーバ運用で頻出シナリオで、外向きはISP経由のサブミッションポート587/465を使うのが現代の運用基本。
ステートフルパケットインスペクション(SPI)はコネクション状態を保持しTCPの3wayハンドシェイクや既存セッションを認識して動的にルールを生成、戻りパケットを許可する。Cisco PIX/ASA、Linux conntrack、pfSenseなどで実装。
試験での位置づけ
FE/AP/SC/NWで超頻出。①ルールの順序適用、②ステートフルとステートレスの違い、③DMZ設計(本batchの他問でも出題)、④デフォルト拒否、⑤ポート番号(HTTP 80, HTTPS 443, SMTP 25, DNS 53, SSH 22)、⑥送信元/宛先と方向性、が主要論点。
選択肢の発展補足
L7(アプリケーション層)FWはWAF(OWASP CRS、Cloudflare、AWS WAF)でSQLi/XSS/CSRF等のアプリ攻撃を防御。次世代FW(NGFW: Palo Alto、Fortinet)はDPI(Deep Packet Inspection)でアプリ識別・ユーザー認証・IPS機能を統合。ゼロトラスト・ネットワークアクセス(ZTNA)ではFWより細かい「アプリ単位の認可」が主流化しており、BeyondCorp/Tailscale/Cloudflare Zero Trust等のSASEアーキテクチャに進化している。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成25年度 秋期 問41/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。