基本情報 平成30年度 春期 問12:テクノロジ系に関する問題
USB 3.0 の説明として, 適切ながものはどれか。
- a1クロックで2ビットの情報を伝送する 4 対の信号線を使用し, 最大 1G ビット グ秒のスループットをもつインタフェースである。
- bPC と周辺機器とを接続する ATA 仕様をシリアル化したものである。
- c音声, 映像などに適したアイソクロナス転送を採用しており, ブロードキャス ト転送モードをもつシリアルインタフェースである。
- dスーパースピードと呼ばれる 5G ビットノ秒のデータ転送モードをもつシリア ルイ シタ ラェースである。正答
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答えは d です。
USB 3.0 は 「スーパースピード」と呼ばれる転送モードを持ち、5Gbps(毎秒5ギガビット)の高速通信ができるシリアルインタフェース。USB 2.0(480Mbps)の約10倍速で、外付けSSDなどに使われます。
👉 覚え方:USB 3.0=スーパースピード5Gbps!
ほかの選択肢:a 4対の信号線・1Gbps=Ethernet 1000BASE-T/b ATAをシリアル化=SATA/c アイソクロナス+ブロードキャスト=IEEE 1394(FireWire)。
なぜこれが正解か
正解は d。USB 3.0(USB-IF、2008年策定)はスーパースピード(SuperSpeed)と呼ばれる5Gbpsのシリアル転送モードを新設したUSB規格。USB 2.0(High Speed、480Mbps)の約10倍高速で、外付けSSD・HDD、4Kカメラ等の大容量・高速転送が必要なデバイスに対応。後方互換性を保ちUSB 2.0/1.1 機器も接続可能。
各選択肢の解説
- a 4対の信号線・1Gbps:1000BASE-T(Gigabit Ethernet、IEEE 802.3ab)の説明。
- b PCと周辺機器のATA仕様シリアル化:SATA(Serial ATA)。HDD/SSD接続インタフェース。
- c アイソクロナス転送+ブロードキャスト:IEEE 1394(FireWire)。ビデオカメラ等で使われた。
- d スーパースピード5Gbps:USB 3.0 → 正解。
覚え方・ひっかけ注意
USB世代の暗記:USB 1.1(12Mbps)、USB 2.0(480Mbps)、USB 3.0/3.2 Gen 1(5Gbps)、USB 3.1/3.2 Gen 2(10Gbps)、USB 3.2 Gen 2x2(20Gbps)、USB4(20/40Gbps、Thunderbolt 3互換)。コネクタはType-A/B/C で形状も世代別に変化。
USB 規格の進化
| 規格 | 別名 | 速度 | 年 |
|---|---|---|---|
| USB 1.0/1.1 | Low/Full Speed | 1.5/12Mbps | 1996/1998 |
| USB 2.0 | High Speed | 480Mbps | 2000 |
| USB 3.0 / 3.2 Gen 1 | SuperSpeed | 5Gbps | 2008 |
| USB 3.1 / 3.2 Gen 2 | SuperSpeed+ | 10Gbps | 2013 |
| USB 3.2 Gen 2x2 | SuperSpeed 20 | 20Gbps | 2017 |
| USB4 | USB4 20/40 | 20/40Gbps | 2019 |
| USB4 v2 | USB4 80 | 80Gbps | 2022 |
物理層の仕様
- USB 2.0:差動信号1ペア(D+/D-)、半二重。
- USB 3.0以降:差動信号2ペア(SS送信、SS受信)+ 2.0用1ペア、全二重。
- エンコーディング:USB 3.0 は8b/10b(オーバーヘッド20%、実効4Gbps)、USB 3.1 Gen 2 は128b/132b(オーバーヘッド3%)。
- コネクタ:Type-A、Type-B、Mini-B、Micro-B、Type-C。Type-Cは上下対称、両対応。
USB Power Delivery(USB PD)
Type-C と組み合わせ最大240W給電可能(USB PD 3.1)。ノートPC、モニタへの給電・充電を標準化。
関連インタフェース
- Thunderbolt:Intel/Apple共同開発。Thunderbolt 3でType-Cに統合、40Gbps。Thunderbolt 4でUSB4とほぼ同等。
- DisplayPort Alt Mode / HDMI Alt Mode:Type-CでDP/HDMI信号を伝送。
- PCIe over Thunderbolt:外付けGPU、SSDで利用。
ホスト・デバイス・OTG
- USB OTG(On-The-Go):従来「ホスト⇄デバイス」固定だったのを、デバイス側でもホスト機能を持てるよう拡張。スマホへのUSBメモリ接続等で利用。
- USB Type-C:CC(Configuration Channel)で役割を動的決定。
試験での位置づけ
FE「ハードウェア/インタフェース」分野で頻出。USB世代、SATA、HDMI、DisplayPort、Thunderbolt、Bluetooth、Wi-Fi の各規格と仕様の対応は確実な得点源。応用情報・エンベデッドではプロトコルスタック、USB IPコアの組込み実装まで踏み込む。
選択肢の発展補足
bのSATAは最新がSATA 3.2(16Gbps、SATA Express)。M.2スロットではSATAとPCIe(NVMe)の両プロトコル対応で、NVMe SSDが主流化。cのIEEE 1394(FireWire)は2000年代に映像機器で広く使われたが、USB 3.0以降に押されてほぼ消滅。aのGigabit Ethernetは1000BASE-T(CAT5e/6 UTPケーブル、最大100m)、企業内LANのデファクト。10GBASE-T(10Gbps)も普及進行中。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成30年度 春期 問12/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。