基本情報 平成30年度 秋期 問21:テクノロジ系に関する問題
アクチュエータの説明として, 適切がものはどれか。
- a与えられた目標量と, センサから得られた制御量を比較し, 制御量を目標量に 一致させるように操作量を出力する。
- b位置, 角度, 速度, 加速度, 力, 温度などを検出し, 電気的な情報に変換する。
- cエネルギー発生源からのパワーを, 制御信号に基づき, 回転, 並進などの動き に変換する。正答
- dマイクロフォン, センサなどが出力する微小な電気信号を増幅する。
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答えは c です。
アクチュエータは「動かす係」のことです。
例えるなら、ロボットアームの“筋肉”や、エアコンの羽根を動かすモーター。電気の信号を受け取って、「グルッと回す」「スーッと押し出す」のように実際に物を動かす役目を担います。
👉 覚え方:アクチュエータ=Act(行動)する人=動かす係。
ほかの選択肢:a 比べて修正する=コントローラ(制御装置)/b 温度や角度を感じ取る=センサ/d 小さな信号を大きくする=アンプ(増幅器)。
なぜこれが正解か
正解は c。アクチュエータは、電気・油圧・空気圧などのエネルギーを制御信号に基づき、回転運動・直線運動などの物理的な動作に変換する駆動装置。モータ、ソレノイド、油圧シリンダ、ステッピングモータが代表例。
各選択肢の解説
- a:目標値と現在値を比較して操作量を出力するのはコントローラ(制御器)。PID制御等で使われる。
- b:物理量を電気信号に変換するのはセンサ。アクチュエータと対をなす。
- d:微小な電気信号を増幅するのはアンプ(増幅器)。
覚え方・ひっかけ注意
IoT/制御系では「センサ → コントローラ → アクチュエータ」の3点セットで動く。「感じる→考える→動かす」の順番。アクチュエータは“出力側”、センサは“入力側”と整理すると混同しない。
理論的背景
アクチュエータは入力エネルギー源で電気式(DCモータ、サーボモータ、ステッピングモータ、リニアモータ、ピエゾ素子)、油圧式(高出力・建機)、空気圧式(軽量・クリーンルーム)に大別される。制御理論ではプラント(制御対象)への入力を担い、フィードバック制御ループ内で「コントローラ出力 u(t)」を物理動作に変換する役割を果たす。
実務での使われ方
- 産業用ロボット:6軸アームの各関節がサーボモータアクチュエータ。エンコーダ(センサ)で位置を検出しPID制御。
- 自動車:電動パワステ、スロットルバルブ、ABS油圧、ハイブリッドモータ。
- IoT/スマートホーム:スマートロックの電動シリンダ、スマートカーテンのモータも全てアクチュエータ。
- MEMS:マイクロアクチュエータがインクジェットヘッドやスマホ手振れ補正に使用。
試験での位置づけ
基本情報の「組込みシステム」「IoT」分野で頻出。応用情報・組込みスペシャリストではサーボ系のフィードバック制御、ステッピングモータの脱調、PWM制御などの具体技術まで踏み込む。生成AI・ロボティクスの社会実装に伴い、近年は問題作成頻度が上昇傾向。
選択肢の発展補足
センサとアクチュエータを一体化したスマートセンサ/スマートアクチュエータも実用化されており、フィールドバス(PROFINET、EtherCAT、IO-Link)でPLCと結合する。「センサ=入力トランスデューサ」「アクチュエータ=出力トランスデューサ」と捉えれば、用語整理がスッキリする。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成30年度 秋期 問21/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。