平成25年度 秋期12テクノロジ系

基本情報 平成25年度 秋期 問12:テクノロジ系に関する問題

図に示す構成で, 表に示すようにキャッシュメモリと主記憶のアクセス時間だけが 異なり, 他の条件は同じ2 種類のCPU X とYがある。 あるプログラムを CPU X と Y でそれぞれ実行したところ, 両者の処理時間が等し かった。このとぎき, キャッシュメモリのヒット率は幾らか。ここで, CPU の処理以外 の影響はないものとする。 CPU 表 アクセス時間 キギャツンシュ 主記憶 単位 ナノ秒 タモリ ーー CPUX | CPUY 256kバイト | |256Mバイト キャッシュメモリ 40 20 本 丘 主記憶 400 580

  • a0.75
  • b0.90正答
  • c0.95
  • d0996
正答:B0.90

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初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

答えは b「0.90」 です。

キャッシュメモリは「机の引き出し」、主記憶は「倉庫」のイメージ。ヒット率とは「引き出しでパッと見つかる確率」のこと。

CPU XとYで処理時間が同じということは「ヒット率×引き出し時間+ハズレ率×倉庫時間」が両方で等しい、と式を立てて解きます。

ヒット率をhとすると: 40h + 400(1-h) = 20h + 580(1-h)。これを解くとh=0.9。

👉 覚え方:「ヒット率=引き出しで当たる確率」。式は両CPUの平均時間を=で結ぶだけ。

ほかの選択肢:a 0.75、c 0.95、d 0.96 は計算ミスや式の立て間違い。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は b(0.90)。実効アクセス時間 = h×(キャッシュ時間) + (1-h)×(主記憶時間)。両CPUで処理時間が等しい条件から方程式を立てる。

  • CPU X: 40h + 400(1-h)
  • CPU Y: 20h + 580(1-h)

等号で結び: 40h + 400 - 400h = 20h + 580 - 580h

-360h + 400 = -560h + 580

200h = 180 ∴ h = 0.90

各選択肢の解説

  • a 0.75:式の符号ミス。
  • c 0.95:片方のCPUのみで計算しもう一方を忘れた誤り。
  • d 0.96:単位やキャッシュ時間の取り違え。

覚え方・ひっかけ注意

実効アクセス時間 = h・Tc + (1-h)・Tm が大原則。本問のように「両者の処理時間が等しい」と問われたら必ず方程式化する。キャッシュが速い分はヒット率が高いほど効く一方、主記憶が遅いほどミスペナルティが大きい。CPU Yはキャッシュは速いが主記憶が遅いため、高ヒット率が活きる構成。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

実効アクセス時間(AMAT: Average Memory Access Time)は AMAT = Tc + (1-h)×Tm が一般式(キャッシュ時間Tcは常に発生、ミス時のみ主記憶アクセス時間Tmが追加発生)。本問は簡略化された並列モデル AMAT = h・Tc + (1-h)・Tm を用いる。両方式とも結果は等価変形可能。

キャッシュ階層は局所性(temporal/spatial locality)に基づく設計で、L1(数ns)・L2(〜10ns)・L3(〜数十ns)・主記憶(〜100ns)・SSD(〜μs)・HDD(〜ms)と階層化される。各階層のヒット率を高めるためにライトバック方式、プリフェッチ、複数ウェイのセットアソシアティブ方式などが採用される。

実務での使われ方

Intel製CPUのキャッシュアーキテクチャは典型例: L1=32KB×2(命令/データ分離)、L2=256KB〜1MB、L3=数MB〜数十MB共有。ヒット率は実プログラムで95-99%が目安。サーバワークロードではメモリ階層の最適化(NUMA設計・大ページ・キャッシュ親和性スケジューリング)が性能の鍵。

試験での位置づけ

FE午前で必ず1問は出る最頻出計算問題。AP・高度ではキャッシュ書込み方式(ライトスルー vs ライトバック)、置換アルゴリズム(LRU/LFU/FIFO)、コヒーレンシプロトコル(MESI)まで問われる。「実効アクセス時間」「ヒット率」「ミスペナルティ」の3用語と公式は確実に暗記すべき。

選択肢の発展補足

本問の「両者の処理時間が等しい」条件は、設計トレードオフの判断材料。CPU Y(速いキャッシュ・遅い主記憶)はモバイル系SoCのような大容量低速メモリ環境を想定。h=0.9を境界として、ヒット率が高ければY有利、低ければX有利となる損益分岐点を示す。実務ではプロファイラ(perf、Intel VTune)でキャッシュミス率を測定し、データ構造の配置(構造体パッキング、配列の連続アクセス)でヒット率を改善する。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成25年度 秋期12/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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