問題
アノードコモン型7セグメントLEDの点灯回路で,出力ポートに16進数で92を出力したときの表示状態はどれか。ここで,P7を最上位ビット(MSB),P0を最下位ビット(LSB)とし,ポートの出力が0のときLEDは点灯する。 (図)出力ポートの P0~P7 が,抵抗を介してそれぞれセグメント a,b,c,d,e,f,g と小数点 Dt につながっている(P0→a,P1→b,P2→c,P3→d,P4→e,P5→f,P6→g,P7→Dt)。LEDの共通端子は Vcc に接続されている。 セグメントの位置:a=上,b=右上,c=右下,d=下,e=左下,f=左上,g=中央,Dt=右下の小数点。
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答え合わせ
- A
- B
- C
- D
自信の3択
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解説
答えは c「a,c,d,f,g が点灯(数字の5の形),Dt は消灯」 です。
7セグメントLEDは「8の字を7本の棒(a~g)と小数点(Dt)で表示する部品」。出力ポートの P0~P7 が、a~g と Dt に1本ずつつながっています。
アノードコモン型は「0を出すと光る」(直感と逆)のがポイント。
16進数 92 = 2進数 1001 0010(P7 から P0 の順)。0 になっているのは P0・P2・P3・P5・P6 なので、点灯するのは a・c・d・f・g。P7(Dt)は1なので小数点は消灯。これは数字の「5」の形です。
👉 覚え方:アノードコモン=0で点灯。
ほかの選択肢:a は「3」で小数点も点灯/b は「4」/d は「6」で小数点も点灯。
なぜこれが正解か
正解は c。アノードコモン型7セグメントLEDは共通端子(アノード)が電源(Vcc)側に接続され,各セグメントは抵抗を介して出力ポートにつながる。ポート出力が 0(Low)のときに電流が流れて点灯する(負論理)。
出力値 16進 92 = 2進 1001 0010 を P7(MSB)から P0(LSB)に割り当てると:
- P7=1(Dt:消灯),P6=0(g:点灯),P5=0(f:点灯),P4=1(e:消灯)
- P3=0(d:点灯),P2=0(c:点灯),P1=1(b:消灯),P0=0(a:点灯)
点灯するのは a・c・d・f・g で,上・左上・中央・右下・下が光る「5」の形,小数点は消灯となる。
各選択肢の解説
- a:a・b・c・d・g が点灯する「3」で,Dt も点灯。b(P1)が点灯し f(P5)が消灯している点が違う。
- b:b・c・f・g が点灯する「4」で,a・d が消灯している点が違う。
- c:a・c・d・f・g が点灯,Dt は消灯(正解)。
- d:a・c・d・e・f・g が点灯する「6」で,Dt も点灯。e(P4)と Dt(P7)は1なので消灯のはず。
覚え方・ひっかけ注意
「アノードコモン=0で点灯(負論理)/カソードコモン=1で点灯(正論理)」。16進→2進の変換,ビット位置とセグメントの対応,点灯条件(0か1か)の3点を順に確認する。1 を点灯と取り違えると,点灯と消灯が逆の表示を選んでしまう。
理論的背景
7セグメントLEDはa〜g + DP(小数点)の8セグメントで構成。各セグメントはLED(発光ダイオード)で、順方向電流(typ 10mA)で発光する。アノードコモン型は全LEDのアノード側が共通端子で電源接続、カソード側がポート接続。電流制限のため直列抵抗(typ 220〜470Ω)が各セグメント線に必要(オームの法則 V=IRと電源電圧・LED順電圧2V・電流10mAから算出)。
実務での使われ方
マイコン組込みではダイナミック点灯(複数桁を高速切替で全点灯に見せる)が定番。74HC595シフトレジスタやMAX7219等の専用ドライバICを使うとI/Oピン消費を削減できる。FE試験範囲外だがDC/DCコンバータでVcc供給、フォトカプラで絶縁制御、PWMで輝度調整、と組込み実務では多様な発展がある。
試験での位置づけ
ハードウェア・組込みシステム分野の出題。基本情報では「16進値→点灯パターン」型、組込みシステムスペシャリストでは回路設計・消費電力計算・ダイナミック点灯のタイミング設計まで踏み込む。論理ゲート・トランジスタ動作・オームの法則の基礎理解が前提。
選択肢の発展補足
LED駆動の発展テーマ:
- カソードコモン:共通端子GND、ポート1で点灯(正論理)
- 3端子レギュレータ:電源電圧変換でLED駆動電圧確保
- チャージポンプ:低電圧電源から昇圧してLED駆動
- 定電流ドライバ:抵抗式より電圧変動に強い
表示装置の進化系としてLCD(液晶)/OLED/LEDマトリクス/TFTディスプレイがあり、それぞれ駆動方式が異なる。組込み機器では消費電力・視認性・コストのトレードオフで選定。試験では7セグメントLEDの点灯条件と正論理/負論理の判別が核心ポイント。これを起点に組込み系の発展知識へ広げると応用情報・組込みシステムスペシャリスト対策にも直結する。
出典と作り方
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成28年度 秋期 問21/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビ独自の3段階の解説(初級・標準・上級)です。

