基本情報 2022 サンプル問題 問41:テクノロジ系に関する問題
アジャイル開発のスクラムにおけるスプリントのルールのうち,適切なものはどれ か。
- aスプリントの期間を決定したら,スプリントの1 回目には要件定義工程を,2 回 目には設計工程を,3 回目にはコード作成工程を,4 回目にはテスト工程をそれぞ れ割り当てる。
- b成果物の内容を確認するスプリントレビューを,スプリントの期間の中間時点で 実施する。
- cプロジェクトで設定したスプリントの期間でリリース判断が可能なプロダクトイ ンクリメントができるように,スプリントゴールを設定する。正答
- d毎回のスプリントプランニングにおいて,スプリントの期間をゴールの難易度に 応じて,1 週間から1 か月までの範囲に設定する。
AI解説(初心者・標準・上級)
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答えは c です。
アジャイル開発の スクラム では、開発を「スプリント」と呼ぶ短い期間(普通1〜4週間)で繰り返します。
大事なのは 「スプリント終了時に、その時点でリリース可能な動くもの(プロダクトインクリメント)」が必ずできていること。これがスクラムの約束。
だから各スプリントの目標(スプリントゴール)は「リリース判断できるものを作る」設定にします。
👉 覚え方:1スプリント終わったら、必ず動くモノが完成している
ほかの選択肢:a 工程ごとにスプリント分ける=ウォーターフォール混ぜてる/b レビューは中間じゃなく終了時/d スプリントの期間は途中で変えず一定。
なぜこれが正解か
正解は c。スクラムガイドでスプリントは「リリース判断可能なプロダクトインクリメントを生み出す固定長のタイムボックス(最長1か月)」と定義され、スプリントゴールはそのインクリメントが達成すべき価値の単位として設定される。
各選択肢の解説
- a:要件・設計・実装・テストを別スプリントに割当てる=ウォーターフォール的で、スクラムの 1スプリント=全工程を含むインクリメント に反する。
- b:スプリントレビューは スプリント終了時 に実施し、ステークホルダと成果物を検査する(中間ではない)。
- c:リリース判断可能なインクリメント前提のゴール設定=スクラムの基本原則。正解。
- d:スプリント期間は 固定(最長1か月) が原則で、毎回変更しない。
覚え方・ひっかけ注意
「スクラム=1スプリントで動くものを必ず作る/期間は固定/レビューは最後/全工程を毎回回す」 の4点固定。スクラムイベントは スプリント計画・デイリースクラム・スプリントレビュー・スプリントレトロスペクティブの4種。混乱する人多いので明確に分ける。
理論的背景・スクラムフレームワーク
スクラムガイド(Sutherland & Schwaber、2020年版)の3本柱は 透明性・検査・適応。3つのロール(プロダクトオーナー/スクラムマスター/開発者)、5つのイベント(スプリント/スプリントプランニング/デイリースクラム/スプリントレビュー/スプリントレトロスペクティブ)、3つの作成物(プロダクトバックログ/スプリントバックログ/インクリメント)に 完成の定義(DoD)/プロダクトゴール/スプリントゴール のコミットメントが紐づく。
スプリントは タイムボックス固定(最大1か月、推奨2週間)、途中での期間変更や延長は禁止。中止できるのは スプリントゴールが陳腐化 した場合のみで、判断権はプロダクトオーナーにある。
関連プラクティス・スケーリング
複数チームによる大規模開発は LeSS、Nexus、SAFe、Scrum@Scale 等のスケーリングフレームワークで統合。かんばん(Kanban)と組み合わせるScrumbanや、エンジニアリングプラクティス(XP由来のTDD・CI/CD・ペアプロ)との併用で開発生産性を高める。DevOpsとの接続点は Doneの定義に本番デプロイ可能性を含めるか で、DORAメトリクス(Deployment Frequency、Lead Time、Change Failure Rate、MTTR)で測定。
実務・関連規格
ISO/IEC 26515(アジャイルにおけるユーザドキュメント開発)、PMI Agile Practice Guide、Scaled Agile Framework(SAFe)が現場標準。日本では情報サービス産業協会(JISA)の非ウォーターフォール型開発契約モデルが法務観点で整備。
試験での位置づけ
基本情報ではスクラムの基本ルール識別が定番。応用情報・PM試験ではバックログ管理、ベロシティ、リファインメント、スプリント0、技術的負債管理まで踏み込む。プロジェクトマネージャ試験ではPMBOK第7版(原則ベース)とアジャイル思想の統合が問われる。
選択肢の発展補足
d の「期間を毎回変える」はスクラムでは厳禁だが、Kanban方式(継続フロー)では明示的タイムボックス無し。両者を混同しないこと。スプリント期間を短くすればフィードバックは速いが、デモ/レビュー等イベント比率が増えオーバヘッドが大きくなるトレードオフがある。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 2022 サンプル問題 問41/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。