令和5年度83テクノロジ系

ITパスポート 令和5年度 問83:networkに関する問題

スマートフォンなどで,相互に同じアプリケーションを用いて,インターネットを介した音声通話を行うときに利用される技術はどれか。

  • aMVNO
  • bNFC
  • cNTP
  • dVoIP正答
正答:DVoIP

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初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

答えは d「VoIP」 です。

ふつうの電話は電話回線を使いますが、VoIPは“インターネット回線”を使って音声通話をする技術です。LINE通話やZoomの通話などがこの仕組みを使っています。

👉 覚え方:「VoIP=Voice(声)over IP(ネット)=声をネットで運ぶ」。

ほかの選択肢:a MVNO=格安スマホの会社(回線を借りて貸す)/b NFC=かざして通信(交通系ICカードなど)/c NTP=時刻を合わせる仕組み。どれも“ネット音声通話”ではありません。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は d(VoIP)。VoIP(Voice over Internet Protocol)は、音声をデジタルデータ(パケット)に変換し、IPネットワーク(インターネット)経由で送受信する技術。スマホアプリ同士の無料通話やIP電話の基盤となっている。

各選択肢の解説

  • a MVNO:自前の回線を持たず、大手通信事業者の回線を借りてサービス提供する事業者(格安SIM)。
  • b NFC:数センチの近距離で無線通信する技術(交通系IC、スマホ決済など)。
  • c NTP:ネットワーク経由でコンピュータの時刻を正確に同期させるプロトコル。

覚え方・ひっかけ注意

Voice over IP=声をネットで運ぶ」と英語の頭文字で覚える。NTP(時刻同期)やNFC(近距離通信)と頭文字が似て紛らわしいので、Vが“Voice(声)”である点を手がかりにする。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

VoIP(Voice over Internet Protocol)は音声をIPパケットに変換して伝送する技術体系の総称であり、複数のプロトコルが階層的に機能する。シグナリング(呼制御:発信・着信・切断の管理)にはSIP(Session Initiation Protocol, RFC 3261)が標準として広く採用されており、H.323(ITU-T規格・旧来のTV会議向け)との併用事例もある。実際の音声データはRTP(Real-time Transport Protocol)でパケット化され、UDPを使ってリアルタイム性を優先する。UDPはTCPと異なり再送制御がないため遅延・ジッタ(パケット到着の揺らぎ)・パケットロスがそのまま音声品質に影響する。これを補うためにジッタバッファ(到着したパケットを一定時間バッファリングして揺らぎを吸収する)と音声コーデックの誤り隠蔽機能が用いられる。QoS(Quality of Service)制御では、DiffServ(DS-PHBによる優先クラス割り当て)や802.1pの優先タグでVoIPパケットに高い優先度を付けることで、データ通信との帯域競合を防ぐ。

実務での使われ方

企業向けVoIPは従来のPBX(Private Branch eXchange: 企業内電話交換機)をIP-PBXやクラウドPBX(Twilio・RingCentral・NTT提供の050番号サービス等)へ移行するかたちで普及した。メリットは構内音声とデータを同一IP網で統合する「音声・データ統合(コンバージェンス)」による設備コスト削減と、インターネット経由の国際通話コストの大幅低減にある。コンシューマ分野ではLINE通話・WhatsApp・Skype・FaceTime・Zoomがすべてこの技術を使っており、5Gの高速低遅延通信との組み合わせで医療遠隔診療・遠隔手術支援への応用も進んでいる。セキュリティの観点ではVoIPが標的になるVishing(Voice Phishing)、SIPプロトコルへの不正アクセス(SIPトランク乗っ取りによる不正発信)、通話盗聴(SRTPによる暗号化が対策)への備えが実務で求められる。

試験での位置づけ

VoIPはネットワーク分野の用語識別問題として出題頻度が高く、MVNO・NFC・NTP・BLE・5G・SDNといった他の頻出ネットワーク用語との識別が問われる。本問の設問は「相互に同じアプリを使って」「インターネットを介した音声通話」という2つのキーワードがVoIPを特定する根拠である。「Voice(声)over IP(IPネットワーク)」という英語の意味から直接答えを導けるため、英語の語源理解が得点効率を高める。近年の出題では5GとMECを活用したリアルタイム音声・映像通信のユースケース記述や、WebRTC(Web Real-Time Communication)というブラウザ間P2P通信技術との関連も問われるようになっている。基本情報技術者ではSIP・RTPのプロトコル役割分担、QoS技術の選定基準(Best Effort vs QoS保証)、VoIPの品質指標(遅延・ジッタ・パケットロス率のMOS値換算)まで踏み込んで問われる。

選択肢の発展補足

選択肢aのMVNO(Mobile Virtual Network Operator: 仮想移動体通信事業者)は、NTTドコモ・KDDI・SoftBankなどのMNO(Mobile Network Operator: 実際に基地局を持つ通信事業者)から回線を借りてサービスを提供する事業者形態である。IIJmio・楽天モバイル(初期)・mineo等が代表例で、格安SIMサービスを提供する。MVNOという名称は問題として単独でも頻出。選択肢bのNFC(Near Field Communication)はISO/IEC 18092に基づく13.56MHz帯の近距離無線通信(通信距離は数cm〜10cm程度)であり、交通系ICカード(Suica・PASMOはISO 14443ベース)・スマートフォン決済・非接触型ICカード(マイナンバーカードにも採用)に使われる。RFIDの一種であるため長距離通信には対応しない点が識別ポイントとなる。選択肢cのNTP(Network Time Protocol, RFC 5905)はUDPポート123番を使い、GPS等の正確な時刻源から階層的(Stratum)に時刻を配信する。ログの時刻整合性・TLS証明書の有効期限判定・ワンタイムパスワード(TOTP)の時刻同期など、セキュリティ機能の前提インフラとして重要である。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 ITパスポート試験 令和5年度83/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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