ITパスポート 令和7年度 問35:business_strategyに関する問題
マーケティング戦略の策定プロセスのうち,自社製品の差別化ポイントを明確化するものはどれか。
- aセグメンテーション
- bターゲティング
- cプロモーション
- dポジショニング正答
AI解説(初心者・標準・上級)
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答えは d「ポジショニング」 です。
お店を出すとき、「ライバルと比べて、うちはここが違う!」という“自分の立ち位置”を決めますよね。たとえば「うちは安さじゃなく、おしゃれさで勝負」みたいに。これがポジショニング=差別化ポイントを決めることです。
👉 覚え方:ポジション(立ち位置)を決める=差別化。
ほかの選択肢:a セグメンテーション=お客さんをグループ分けすること/b ターゲティング=どのグループを狙うか選ぶこと/c プロモーション=広告などで宣伝すること。
順番は「分けて → 狙って → 立ち位置決め」。差別化ポイントを決めるのは最後のdです。
なぜこれが正解か
正解は d。ポジショニング(Positioning)は、ターゲット市場の中で自社製品が競合とどう違うか(差別化ポイント)を明確にし、顧客の心の中で独自の立ち位置を築くプロセス。問題の「差別化ポイントを明確化する」に一致する。
各選択肢の解説
- a セグメンテーション:市場を年齢・地域・ニーズなどで細分化(グループ分け)する段階。
- b ターゲティング:細分化した市場のうち、どのセグメントを狙うかを選定する段階。
- c プロモーション:広告・販促など、製品を顧客に伝え購買を促す活動(4Pの一つ)。
覚え方・ひっかけ注意
マーケティング戦略の基本フローは「S → T → P」=セグメンテーション(分ける)→ ターゲティング(狙う)→ ポジショニング(差別化して立ち位置を決める)。「差別化ポイントの明確化=ポジショニング」と直結させる。cのプロモーションは実行段階(4P)で、STPとは別の枠組みである点に注意。
マーケティング戦略のSTPプロセス全体像
ポジショニングはフィリップ・コトラーが体系化したSTP(Segmentation・Targeting・Positioning)プロセスの最終ステップである。マーケティング戦略の策定は「市場全体をある軸で細分化する(セグメンテーション)→ 参入する細分市場を選ぶ(ターゲティング)→ そのターゲット市場で競合に対して自社製品をどのように位置づけるか決める(ポジショニング)」という順序で進む。ポジショニングが「差別化ポイントの明確化」を担うのは、競合他社と明確に異なる価値を定義することで顧客の頭の中に独自の「地位(ポジション)」を占めることが目的だからである。
ポジショニングの実務的手法
ポジショニングを実務で行う代表的な手法が「ポジショニングマップ(知覚マップ)」である。顧客が製品選択時に重視する二つの軸(例:価格×品質、機能性×デザイン性)を設定し、競合製品と自社製品をマップ上に配置することで「どの領域が空白か(ブルーオーシャン)」「競合が集中している領域はどこか(レッドオーシャン)」を可視化する。差別化ポイントが明確になることで、広告メッセージ・製品仕様・価格設定が一貫した戦略として整合する。
誤答選択肢の詳細な理解
- 選択肢a(セグメンテーション):市場全体を同質的なニーズを持つグループ(セグメント)に分類する作業。分類軸として人口統計(年齢・性別・収入)・地理(地域・気候)・心理(価値観・ライフスタイル)・行動(購買頻度・使用状況)等がある。差別化ポイントを決める段階ではなく、「市場をどう切り分けるか」を決める段階。
- 選択肢b(ターゲティング):セグメンテーションで定義した複数のセグメントの中から、自社がリソースを集中すべき参入市場(ターゲット)を選択する作業。市場の魅力度・自社の強みとの適合性・競合状況を評価して選ぶ。
- 選択肢c(プロモーション):4P(Product・Price・Place・Promotion)の一要素で、ターゲット顧客に対して製品の価値・特徴を伝える広告・販促・PR活動全般。ポジショニングが決まった後にその内容を訴求する実行フェーズであり、戦略策定段階とは異なる。
試験での位置づけとSTP以外の関連フレームワーク
ストラテジ系「マーケティング・経営戦略」の最頻出テーマ。STPとプロモーション(4P)の混同が定番の引っかけであり、「策定プロセス」の順序理解が解答の鍵。セグメンテーション→ターゲティング→ポジショニングの順序、および各ステップの「何を決めるか」を一文で答えられるようにしておくことが有効。
選択肢の発展補足
ポジショニングと密接に関連するコンセプトとして「バリュープロポジション(価値提案)」がある。これは「自社製品が競合に対してどのような独自の価値を提供するか」を簡潔に定義したもので、ポジショニングをさらに顧客視点で翻訳したものとも言える。近年はデジタルマーケティングにおいてSEOキーワード選定・コンテンツマーケティング戦略もポジショニングの一形態として捉えられる。基本情報技術者以上では4P・STP・カスタマージャーニーマップ・CRMを統合した顧客戦略の全体像が問われることがある。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 ITパスポート試験 令和7年度 問35/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。