ITパスポート 令和8年度 問81:networkに関する問題
Bluetooth の規格に含まれ,デバイス間の省電力通信を実現させるものはどれか。
- aBLE正答
- bLPWA
- cLTE
- dPLC
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答えは a(BLE) です。
BLEは「Bluetooth Low Energy」の略で、“電池が長持ちするBluetooth”です。イヤホンやスマートウォッチ、体重計などが、少ない電力でスマホとつながる、あの近距離無線です。
問題は「Bluetoothの規格に含まれていて、省電力で通信できるもの」を聞いているので、まさにBLEがぴったり。
👉 覚え方:「BLE=Bluetooth+Low Energy(低エネルギー=省電力)」。
ほかの選択肢:b LPWA=遠くまで届く省電力の別の無線/c LTE=スマホの携帯通信(4G)/d PLC=電気のコンセント配線を使った通信。Bluetoothの仲間で省電力なのはBLEだけです。
なぜこれが正解か
正解は a(BLE)。BLE(Bluetooth Low Energy)はBluetooth 4.0で追加された省電力規格。間欠的に少量データを送る用途に最適化され、ボタン電池で長期間動作できる。ウェアラブル端末、ビーコン、IoTセンサーなどデバイス間の省電力通信を実現する。
各選択肢の解説
- b LPWA:省電力だが「広域(数km)」通信向けで、Bluetoothの規格ではない。
- c LTE:第4世代(4G)の携帯電話通信規格。Bluetoothとは無関係。
- d PLC:電力線(コンセント配線)を通信路に使う技術。
覚え方・ひっかけ注意
設問の核は「Bluetoothの規格」かつ「省電力」。LPWAも省電力で紛らわしいが、広域無線(LoRaWAN等)の総称なので除外。「BLEのLE=Low Energy=省電力」と直結させれば即答できる。近距離・省電力=BLE、広域・省電力=LPWA、と距離で区別する。
理論的背景
BLE(Bluetooth Low Energy:Bluetooth 4.0以降で追加された省電力通信規格)はBluetoothのサブセットとして2010年にBluetooth 4.0仕様で導入され、本問正解aが正確な定義。BLEはClassic Bluetooth(BR/EDR:Basic Rate/Enhanced Data Rate)とは独立した無線スタック設計を持ち、「コネクション確立の最小化・短時間通信・長いスリープ間隔」を通じて超低消費電力を実現する。コイン型電池(CR2032)で数年間の動作が可能なことがBLEの特徴。
BLEの技術的特性:通信距離は最大100m(BLE 5.0以降は200m超)、データレートは最大2Mbps(BLE 5.0)、広告(Advertising)モードと接続(Connection)モードの2動作形態を持つ。Isochronous Channel(BLE 5.2以降)ではAudio(LE Audio)のような遅延保証ストリーミングも可能。広告パケットを定期的に送信してデバイスの存在を通知するビーコン技術(iBeacon・Eddystone)はBLEの重要応用例。
他の選択肢との区別:LPWA(選択肢b)は広域IoT向け低電力通信(最大数十km)でBluetoothとは別カテゴリ。LTE(選択肢c)は第4世代移動体通信規格でBluetoothとは全く異なる技術体系。PLC(選択肢d)は電力線通信でBluetoothと無関係。
実務での使われ方
BLEは現代のモバイルエコシステムの基盤技術となっている。ヘルスケアデバイス(心拍数モニター・血糖計・スマートウォッチ:GATT ProfileのHealth Device Profileを使用)・スマートホーム(スマート電球・鍵・家電リモコン:Bluetooth Meshを使用)・資産追跡(AirTag・Tile:UWBとBLEの組み合わせ)・非接触決済のタップ操作(BLEによる近接検知)が代表的用途。
COVID-19感染者追跡アプリ(COCOA・各国のCOVID Exposure Notification)はBLEの広告パケットを使って近接した他の端末を検知するプライバシー保護型トレーシング技術の大規模実装例として技術史に残る事例となった。Apple(Exposure Notification Framework)とGoogleの共同規格(GAEN)がBLEをベースとしている。
試験での位置づけ
BLEはITパスポートのテクノロジー系「ネットワーク」(短距離無線通信分野)で出題される比較的新しいトピック。Bluetooth・BLE・Wi-Fi・NFC・ZigBee・LPWA・5Gの通信規格を距離・速度・消費電力・主要用途の4軸で整理した比較表の理解が複数問に対応できる。BLEの識別キーワード:「Bluetooth規格の一部」「省電力」「デバイス間通信」「IoT」「ウェアラブル」。近年はBLE 5.0・Wi-Fi 6・5G・UWB(Ultra Wideband)の最新規格に関する問題が増加傾向にある。基本情報技術者試験ではBluetooth Mesh(大規模IoTネットワーク構成)・GATT(Generic Attribute Profile:BLEのサービス・特性定義)・BLEセキュリティ(ペアリング・暗号化・認証)・LE Audio(BLE 5.2の音声通信規格)まで踏み込んだ問題が出題されることがある。
選択肢の発展補足
PLC(Power Line Communication:電力線通信、選択肢d)は電力線をデータ通信媒体として使う技術で、家庭内配線を利用したホームネットワーク(HomePlug規格・IEEE 1901)・スマートメーターのAMI(Advanced Metering Infrastructure)・EVの充電スタンド通信(ISO 15118のPLC)等に使われる。Bluetoothとは通信媒体(電波 vs 電力線)・用途・規格が全く異なる。LTE(Long Term Evolution、選択肢c)はEvolvedNodeB(eNB)基地局との通信を行うセルラー通信規格であり、スマートフォンのモバイルデータ通信の主力技術として普及している。3GPP Release 8で標準化され、LTE-Advanced(Release 10)・5G NR(Release 15以降)へと進化。Bluetoothとは周波数帯(LTEは700MHz〜3.5GHz・BLEは2.4GHz)・通信インフラ(基地局 vs デバイス間直接)・用途(モバイルブロードバンド vs デバイス間近距離通信)が根本的に異なる。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 ITパスポート試験 令和8年度 問81/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。