基礎的な物理学及び基礎的な化学12密度・比重

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問12:密度・比重

液体の比重(水を1としたときの重さの比)と水との関係に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • 比重が1より小さく水に溶けない液体は、水の上に浮く。正答
  • 比重が1より大きい液体は、水に溶けるか否かにかかわらず必ず水に浮く。
  • 二硫化炭素は比重が1より小さいため、水より軽く水面に浮く。
  • ガソリンは比重が1より大きいため、水の底に沈む。
  • 比重が1より小さい液体は、水に溶ける・溶けないにかかわらず、すべて水と分離して上に浮く。
正答:比重が1より小さく水に溶けない液体は、水の上に浮く。

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正しいのはアです。水より軽く(比重1未満)水に溶けない液体は、水の上に浮きます。

  • ア(正): 比重1未満・非水溶性は水に浮く(ガソリン・灯油等)。
  • イ(誤): 比重1超は水に沈む。「必ず浮く」は逆。
  • ウ(誤): 二硫化炭素は比重約1.26で水より重く沈む
  • エ(誤): ガソリンは比重0.65〜0.75で水より軽く浮く
  • オ(誤): 水に溶ける液体は水と混ざるので「分離して浮く」とは言えない。

「ガソリンは浮く・二硫化炭素は沈む(液比重>1)」が頻出ポイントです。

標準試験対策の基準レベル

液比重と水との関係:

液比重は水を1としたときの液体の重さの比です。

  • ア(正): 比重1未満かつ非水溶性の液体は水に浮く。第4類の多く(ガソリン0.65〜0.75、灯油0.8前後、軽油0.85前後)がこれにあたり、火災時に水に浮いて広がるため棒状注水が不適。
  • イ(誤): 比重1の液体は水に沈む(非水溶性の場合)。「必ず浮く」は逆で誤り。
  • ウ(誤): 二硫化炭素は液比重約1.26(水より重い)ため、水面に浮かず水中に沈む。だから水中保存(水没貯蔵)で蒸気発生を抑えられる。「軽く浮く」は誤り。
  • エ(誤): ガソリンは液比重0.65〜0.75で水より軽く浮く。「水底に沈む」は誤り。
  • オ(誤): 水に溶ける液体(メタノール・エタノール・アセトン・酢酸等)は水と混ざるため、「分離して上に浮く」とは言えない。

重要な例外: 二硫化炭素(約1.26)と酢酸(約1.05)は液比重>1(水より重い)。第4類は「一般に水より軽い」が、これらは例外。

引っかけパターン: 二硫化炭素を「軽い」、ガソリンを「重い」とする取り違え(ウ・エ)。「ガソリン軽い/二硫化炭素重い」を固定。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

液比重は液体の重さを同体積の水と比べた値で、1より小さければ水より軽く、大きければ水より重い物質です。水に溶けない(非水溶性の)液体では、比重1未満なら水の上に浮き、比重1超なら水の底に沈みます。第4類危険物の多くは液比重が1未満(水より軽い)で水に溶けにくいため、火災時に注水すると燃えている液が水面に浮いて広がる——これが棒状注水を原則不適とする物理的根拠です。一方、二硫化炭素のように水より重い例外もあり、貯蔵法(水没貯蔵)に影響します。

【実務・条文構造(物性整理)】

第4類の代表的な液比重(§物性表):

  • ガソリン: 0.65〜0.75(水より軽い・浮く)
  • 灯油: 0.8前後(水より軽い)
  • 軽油: 0.85前後(水より軽い)
  • メタノール・エタノール: 0.79(水より軽いが水溶性で混ざる)
  • 重油: 0.9〜1.0(水よりやや軽い〜同程度)
  • 酢酸(氷酢酸): 約1.05(水より重い・水溶性)
  • ジエチルエーテル: 0.71(水より軽い)
  • 二硫化炭素: 約1.26〜1.3(水より重い・沈む)

浮沈と水溶性:

  • 非水溶性・比重<1(ガソリン・灯油・軽油等): 水に浮く。注水で液面拡大→棒状注水不適。
  • 非水溶性・比重>1(二硫化炭素): 水に沈む。水で覆う(水没貯蔵)と蒸気の発生を抑えられる。
  • 水溶性(メタノール・エタノール・アセトン・酢酸): 水と混ざるため単純な浮沈では論じられない。火災では通常泡が溶けるため耐アルコール泡が必要。

二硫化炭素の水没貯蔵: 液比重>1で水に沈み、水に溶けないため、水を張った中に沈めて保存すると液面が水で覆われ、可燃性蒸気の発生を抑えられる。発火点が約90℃と低く危険なため、この貯蔵法が用いられる。

【試験での位置づけ】

液比重は物理化学・性質で頻出です。核心は(1)比重1未満・非水溶性は水に浮く、(2)比重1超は水に沈む、(3)ガソリンは軽く浮く、(4)二硫化炭素は重く沈む(約1.26・水没貯蔵)、(5)酢酸も水より重い。引っかけは二硫化炭素を「軽い」、ガソリンを「重い」とする取り違えです。「第4類は一般に水より軽いが、二硫化炭素・酢酸は例外(水より重い)」を固定し、棒状注水不適・水没貯蔵の根拠とリンクさせます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 比重1未満・非水溶性は水に浮く。
  • イ(誤): 比重1超は沈む。必ず浮くは逆。
  • ウ(誤): 二硫化炭素は約1.26で水より重く沈む。
  • エ(誤): ガソリンは0.65〜0.75で水より軽く浮く。
  • オ(誤): 水溶性液体は水と混ざる。分離して浮くとは言えない。

【根拠】確立した物理学(液比重と浮沈)、§物性表(ガソリン0.65〜0.75・二硫化炭素約1.26)。

【補足】非水溶性・比重<1は水に浮く(ガソリン等)/比重>1は沈む(二硫化炭素約1.26・酢酸約1.05)/二硫化炭素は水没貯蔵。

<!-- 監修確定 2026-06-03: 液比重(ガソリン0.65-0.75浮く/二硫化炭素1.26沈む/酢酸1.05)は設計書1-2の確定値と一致。正答ア。二硫化炭素軽い・ガソリン重いは誤り。誤りなし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した物理学(液比重と浮沈)。比重1未満かつ非水溶性の液体は水に浮く。比重1超は水に沈む(非水溶性の場合)。二硫化炭素の液比重は約1.26(水より重い)で水中に沈む。ガソリンの液比重は0.65〜0.75(水より軽い)で水に浮く。水溶性液体は水と混ざるため単純に浮く・沈むとは言えない。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

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