危険物乙四
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問14酸・塩基・有機/無機

問題

危険物乙四 | 基礎的な物理学及び基礎的な化学

有機化合物の一般的な性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は オ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

誤っているのはオです。有機化合物の多くは可燃性で、加熱すれば燃えます。「すべて不燃性」は明確な誤りです。

  • ア(正): 有機化合物は炭素が骨格で、多くが可燃性。
  • イ(正): 一般に電気の不良導体で、静電気を蓄積しやすい。
  • ウ(正): 多くは水に溶けにくいが、アルコール・有機酸など水溶性もある。
  • エ(正): 第4類(ガソリン・灯油・アルコール類等)のほとんどは有機化合物(二硫化炭素は無機化合物)。
  • オ(誤): 有機化合物の多くは可燃性。すべて不燃性は誤り。

「有機化合物=炭素骨格・多くが可燃性・電気不良導体」を押さえます。

有機化合物の一般的性質:

有機化合物は、炭素(C)を骨格とし、水素・酸素・窒素等を含む化合物の総称です。第4類危険物の多くは有機化合物です。

  • ア(正): 炭素を骨格とし、その多くが可燃性(炭素・水素が酸化されて燃える)。
  • イ(正): 一般に電気の不良導体(絶縁性)で、流動・摩擦により静電気を蓄積しやすい。石油類の静電気火災の素因。
  • ウ(正): 多くは水に溶けにくく有機溶媒に溶けやすいが、アルコール類・有機酸(酢酸等)のように水に溶けやすいものもある(極性の有無による)。
  • エ(正): 第4類危険物(ガソリン・灯油・軽油・アルコール類等)は、そのほとんどが有機化合物。ただし第4類の特殊引火物である二硫化炭素(CS₂)は、炭素を含むが無機化合物に分類される。
  • オ(誤): 有機化合物の多くは可燃性で、加熱・引火により燃える。「すべて不燃性」は誤りで、本問の正答。

無機化合物との対比: 無機化合物には不燃性のものが多い(水・食塩・金属酸化物等)が、有機化合物は炭素・水素を含み一般に可燃性。

引っかけパターン: 有機化合物を「すべて不燃性」とする(オ)。有機化合物の多くは可燃性で、第4類はその代表。

【理論的背景】

有機化合物は炭素を骨格とする化合物で、生物由来の物質に多く含まれることからこの名がありますが、現在は人工合成も含めて炭素化合物を広く指します(一酸化炭素・二酸化炭素・二硫化炭素・炭酸カルシウム等は無機化合物に分類)。炭素と水素を主成分とするため一般に可燃性で、電気を通しにくく(不良導体)、極性の小さいものは水に溶けにくい——これらの性質が第4類危険物(引火性液体)の挙動を理解する土台になります。

【実務・条文構造(化学的整理)】

有機化合物の一般的性質:

  • 可燃性: 炭素・水素が酸化されて燃える。多くが可燃物。完全燃焼でCO₂と水、不完全燃焼でCO・すす。
  • 電気的性質: 一般に電気の不良導体(絶縁性)。石油類は流動・ろ過・注入で静電気を蓄積しやすく、放電火花が点火源になる(静電気対策が必要)。
  • 溶解性: 「似たものは似たものに溶ける」。非極性の炭化水素(ガソリン・灯油)は水(極性)に溶けにくく有機溶媒に溶ける。一方、極性基をもつアルコール(−OH)や有機酸(−COOH)は水に溶けやすい(水溶性)。
  • 融点・沸点: 一般に無機の塩類より低い傾向。
  • 反応: 反応速度が比較的遅く、燃焼・置換・付加等の反応をする。

第4類との接続:

  • 第4類危険物はほとんどが有機化合物で(無機化合物の二硫化炭素を除く)、可燃性・電気不良導体・(炭化水素は)非水溶性という性質をもつ。
  • 静電気蓄積しやすい性質は、給油・移送時の接地(アース)・流速制限・加湿などの対策の根拠。
  • 水溶性(アルコール・酢酸等)と非水溶性(ガソリン・灯油等)の違いは、指定数量(水溶性は2倍)や消火法(水溶性は耐アルコール泡)に直結する。

【試験での位置づけ】

有機化合物の基礎は物理化学で問われます。出題頻度は高くありませんが、(1)炭素骨格で多くが可燃性、(2)電気の不良導体(静電気を蓄積しやすい)、(3)水に溶けにくいものが多いが水溶性もある、(4)第4類のほとんどは有機化合物(二硫化炭素は無機)、が核心です。引っかけは「すべて不燃性」とする誤りです。有機化合物の可燃性・電気不良導体・溶解性を、第4類の性状(可燃・静電気・水溶性/非水溶性)とリンクさせて覚えます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 有機化合物は炭素骨格で多くが可燃性。
  • イ(正): 一般に電気の不良導体で静電気を蓄積しやすい。
  • ウ(正): 多くは水に溶けにくいが、アルコール・有機酸は水溶性。
  • エ(正): 第4類危険物のほとんどは有機化合物。二硫化炭素は第4類(特殊引火物)だが無機化合物に分類されるため、「いずれも」ではなく「ほとんど」が正しい言い方。
  • オ(誤・正答): 有機化合物の多くは可燃性。すべて不燃性は誤り。

【根拠】確立した化学(有機化合物の一般的性質)。

【補足】有機化合物=炭素骨格・多くが可燃性・電気不良導体(静電気を蓄積しやすい)・多くは非水溶性だがアルコール/有機酸は水溶性。第4類のほとんどは有機化合物(二硫化炭素は無機)。

この問題の根拠根拠: 確立した化学(有機化合物の一般的性質)。有機化合物は炭素骨格をもち、多くが可燃性で、一般に電気の不良導体(静電気を蓄積しやすい)。水に溶けにくいものが多いが、アルコール・有機酸など水溶性のものもある。第4類危険物のほとんどは有機化合物(第4類の特殊引火物である二硫化炭素は無機化合物に分類される)。「すべて不燃性」は誤り(むしろ多くが可燃性)。
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した化学(有機化合物の一般的性質)。有機化合物は炭素骨格をもち、多くが可燃性で、一般に電気の不良導体(静電気を蓄積しやすい)。水に溶けにくいものが多いが、アルコール・有機酸など水溶性のものもある。第4類危険物のほとんどは有機化合物(第4類の特殊引火物である二硫化炭素は無機化合物に分類される)。「すべて不燃性」は誤り(むしろ多くが可燃性)。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。