危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問44:酸・塩基・有機/無機
酸・塩基と中和に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。
- アpHの値が大きいほど酸性が強い。
- イ酸性の水溶液はpHが7より小さく、塩基性(アルカリ性)の水溶液はpHが7より大きい。正答
- ウ酸と塩基が反応して塩と水を生じる反応を、酸化還元反応という。
- エ中性の水溶液のpHは0である。
- オ塩基性の水溶液は、青色リトマス紙を赤色に変える。
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正しいのはイです。pH7が中性、7未満が酸性、7超が塩基性です。
- ア(誤): pHが小さいほど酸性が強い。
- イ(正): 酸性pH<7、塩基性pH>7。
- ウ(誤): 酸+塩基→塩+水は中和反応(酸化還元ではない)。
- エ(誤): 中性のpHは7(0ではない)。
- オ(誤): 青色リトマスを赤に変えるのは酸性(塩基性は赤→青)。
「pH7中性/小さいほど酸性/中和=塩+水」を押さえます。
酸・塩基と中和:
水溶液の酸性・塩基性の強さはpHで表します(0〜14)。
- ア(誤): pHが小さいほど酸性が強い(大きいほど塩基性が強い)。「pHが大きいほど酸性」は逆。
- イ(正): pH7が中性、7より小さいと酸性、7より大きいと塩基性。
- ウ(誤): 酸+塩基→塩+水の反応は中和反応。酸化還元反応は電子の授受を伴う別の反応。
- エ(誤): 中性の水溶液のpHは7(0は強酸性)。
- オ(誤): 青色リトマス紙を赤に変えるのは酸性。塩基性は赤色リトマスを青に変える。
引っかけパターン: pHの大小と酸性の関係を逆にする(本問のア)、中和を酸化還元とする、中性pHを0とする、リトマスの色変化を逆にする。「pH7中性・小さいほど酸性・中和=塩+水・酸は青リトマスを赤」を固定します。
【理論的背景】
酸は水溶液中で水素イオン(H⁺)を生じる物質、塩基はOH⁻を生じる(またはH⁺を受け取る)物質です。水溶液の酸性・塩基性の度合いはpH(0〜14)で表し、pH7が中性、7未満が酸性、7超が塩基性です。pHは水素イオン濃度の指標で、値が小さいほど酸性が強くなります。乙四では、危険物の中に酸(酢酸・アクリル酸等の第二石油類水溶性、硝酸等の第6類)が含まれることに関連して基礎が問われます。
【酸・塩基・中和の整理】
- pH: 0〜14。7が中性、7未満が酸性(小さいほど強酸性)、7超が塩基性(大きいほど強塩基性)。
- 中和反応: 酸+塩基 → 塩+水。例: HCl+NaOH → NaCl+H₂O。発熱を伴う(中和熱)。
- 指示薬: 青色リトマス紙を赤に変えるのは酸性、赤色リトマス紙を青に変えるのは塩基性。フェノールフタレインは塩基性で赤色。
- 酸化還元との区別: 中和は水素イオンと水酸化物イオンの結合で塩と水を生じる反応。酸化還元は電子の授受(酸化数の変化)を伴う反応で、別物。
【危険物との接続】
- 酢酸(第二石油類・水溶性)は弱酸で、金属を腐食させる性質があります。タンク・配管の材質選定や腐食対策に関わります。
- 硝酸・過塩素酸(第6類・酸化性液体)は強酸かつ強酸化性で、有機物と激しく反応します。
- 中和熱(発熱)は、酸と塩基を混合する際の発熱・突沸の危険として、取扱い時の注意につながります。
【試験での位置づけ】
酸・塩基と中和は物理化学の基礎(頻出度C)です。核心は、(1)pH7が中性・7未満が酸性・7超が塩基性、(2)pHが小さいほど酸性が強い、(3)中和=酸+塩基→塩+水、(4)酸は青色リトマスを赤に変える、です。引っかけは、pHの大小と酸性の関係を逆にする(本問のア)、中和を酸化還元とする(ウ)、中性pHを0とする(エ)、リトマスの色変化を逆にする(オ)です。「pH7中性・小さいほど酸性・中和は塩と水」を固定します。
【各選択肢の発展補足】
- ア(誤): pHが小さいほど酸性が強い。
- イ(正): 酸性pH<7、塩基性pH>7。
- ウ(誤): 酸+塩基→塩+水は中和反応。
- エ(誤): 中性のpHは7。
- オ(誤): 青色リトマスを赤に変えるのは酸性。
【根拠】確立した化学(酸・塩基・pH・中和)。
【補足】pH7中性・7未満酸性(小さいほど強い)・7超塩基性。中和=酸+塩基→塩+水。酸は青色リトマスを赤に変える。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した化学(酸・塩基・pH・中和)。pH7が中性、7未満が酸性、7超が塩基性。pHが小さいほど酸性が強い。酸+塩基→塩+水は中和反応。青色リトマスを赤に変えるのは酸性。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。