危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問11:品名分類(第二石油類・水溶性)
酢酸(氷酢酸)の性状に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。
- ア酢酸は第二石油類のうち水溶性に分類され、液比重は1より大きく(水より重く)、水によく溶ける。正答
- イ酢酸は第一石油類に属し、引火点はガソリンと同程度に低い。
- ウ酢酸は水に溶けにくい非水溶性の液体である。
- エ酢酸は中性の物質で、金属を腐食する性質はない。
- オ酢酸の火災には、水溶性であっても通常の泡消火剤がそのまま最も有効である。
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正しいのはアです。酢酸は第二石油類の水溶性で、液比重約1.05で水より重く、水によく溶けます。
- ア(正): 第二石油類・水溶性・液比重1超(水より重い)・水溶性。
- イ(誤): 酢酸は第二石油類。第一石油類・ガソリン並みは誤り。
- ウ(誤): 酢酸は水によく溶ける(水溶性)。
- エ(誤): 酢酸は酸性で金属を腐食する。中性ではない。
- オ(誤): 水溶性なので耐アルコール泡が必要。通常泡は溶ける。
「酢酸=第二石油類・水溶性・液比重1超(水より重い・例外)・耐アルコール泡」を固定します。
酢酸(第二石油類・水溶性)の性状:
- ア(正): 酢酸(氷酢酸)は第二石油類(引火点21〜70℃未満)のうち水溶性。引火点約39℃、液比重約1.05(水より重い)で、水によく溶ける。第4類の多くは水より軽いが、酢酸は水より重い例外。
- イ(誤): 酢酸は第二石油類。引火点約39℃で、ガソリン(第一石油類・引火点−40以下)とは全く異なる。
- ウ(誤): 酢酸は水によく溶ける(水溶性)。非水溶性は誤り。
- エ(誤): 酢酸は酸性(弱酸)で、金属を腐食する。中性・腐食性なしは誤り。容器材質に注意。
- オ(誤): 酢酸は水溶性なので、通常の泡は溶けて消える。耐アルコール泡が必要。
水より重い第4類(例外): 酢酸(約1.05)・二硫化炭素(約1.26)。第4類は「一般に水より軽い」が、この2つは例外として頻出。
引っかけパターン: 酢酸を非水溶性・第一石油類とする(イ・ウ)、液比重を「1未満(水より軽い)」とする誤り。酢酸は水より重い水溶性。「第二石油類・水溶性・液比重1超・耐アルコール泡」を核心に。
【理論的背景】
酢酸(氷酢酸)は第二石油類のうち水溶性に分類される有機酸です。引火点が約39℃で第二石油類の範囲(21〜70℃未満)にあり、水によく溶け、液比重が約1.05と水より重いという、第4類では珍しい性質をもちます(第4類の多くは水より軽い)。さらに酸性で金属を腐食するため、容器材質や取扱いに固有の注意を要します。「水溶性・水より重い・腐食性」という複数の特徴が問われる物質です。
【実務・条文構造(確定物性)】
酢酸(氷酢酸)の性状(§物性表):
- 区分: 第二石油類・水溶性。指定数量2,000L。
- 引火点: 約39℃。発火点約463℃。
- 液比重: 約1.05(水より重い)。第4類の例外。
- 蒸気比重: 約2.07(空気より重い)。
- 水溶性: 水によく溶ける(任意の割合で混ざる)。
- 性質: 弱酸性。金属(鉄等)を腐食する。刺激臭。皮膚・粘膜に刺激性。純度の高いものは低温で凍る(氷酢酸)。
水より重い第4類(重要な例外):
- 酢酸(約1.05)・二硫化炭素(約1.26)は液比重>1で水より重い。第4類は「一般に水より軽い」が、この2つは例外として試験頻出。
消火法:
- 酢酸は水溶性のため、通常の泡が溶けて消泡し液面を覆えない。耐アルコール泡(水溶性液体用泡)が必要。粉末・CO₂も有効。水で希釈する方法もあるが、現場では耐アルコール泡が基本。
取扱い上の注意:
- 酸性で金属を腐食するため、容器・配管の材質に注意(耐酸性材料)。
- 蒸気・液は皮膚・粘膜に刺激性。換気・保護具に配慮。
- 引火点約39℃で加熱されれば引火するため、火気厳禁・温度管理。
【試験での位置づけ】
酢酸は性質科目で問われます。核心は(1)第二石油類・水溶性・指定数量2,000L、(2)引火点約39℃、(3)液比重約1.05(水より重い・第4類の例外)、(4)酸性で金属を腐食、(5)消火は耐アルコール泡。引っかけは酢酸を非水溶性・第一石油類とする誤り、液比重を「水より軽い」とする誤り、中性・腐食性なしとする誤りです。「水より重い第4類=酢酸・二硫化炭素」という例外ペアを固定します。
【各選択肢の発展補足】
- ア(正): 第二石油類・水溶性・液比重1超(水より重い)・水溶性。
- イ(誤): 酢酸は第二石油類。第一石油類・ガソリン並みは誤り。
- ウ(誤): 酢酸は水溶性。非水溶性は誤り。
- エ(誤): 酢酸は酸性で金属を腐食する。中性・腐食性なしは誤り。
- オ(誤): 水溶性なので耐アルコール泡が必要。通常泡は溶ける。
【根拠】§物性表(酢酸: 引火点約39℃・液比重約1.05・水溶性)。
【補足】酢酸=第二石油類・水溶性・指定数量2,000L/引火点約39℃/液比重約1.05(水より重い・第4類の例外)/酸性で金属を腐食/消火は耐アルコール泡。【監修確定 2026-06-03】
<!-- 監修確定 2026-06-03: 酢酸(第二石油類水溶性/引火点約39/液比重約1.05水より重い/酸性腐食/耐アルコール泡)は設計書1-1/1-2の確定値と一致。水より重い第4類=酢酸/二硫化炭素。正答ア。誤りなし。 -->
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: §物性表・品名区分。酢酸(氷酢酸)は第二石油類のうち**水溶性**に分類され、指定数量2,000L。引火点約39℃、液比重約1.05(水より重い)、水によく溶ける。酸性で金属を腐食する。水溶性のため火災には耐アルコール泡が必要。【監修確定 2026-06-03】 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。