危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法17第4類の共通性状(蒸気の挙動)

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問17:第4類の共通性状(蒸気の挙動)

第4類危険物の可燃性蒸気の挙動と、それに伴う危険に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • 可燃性蒸気は空気より重いため、屋内では床面付近や地下のピット・排水溝などの低い場所に滞留しやすい。正答
  • 可燃性蒸気は空気より軽いため、天井付近にのみ集まり、低い場所には危険はない。
  • 可燃性蒸気は発生源の近くだけにとどまり、離れた場所の点火源で引火することはない。
  • 可燃性蒸気は空気とすぐに均一に混ざるため、屋内のどこでも濃度は一定で、特定の場所に滞留することはない。
  • 可燃性蒸気は不燃性であり、空気と混合しても燃焼することはない。
正答:可燃性蒸気は空気より重いため、屋内では床面付近や地下のピット・排水溝などの低い場所に滞留しやすい。

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正しいのはアです。第4類の可燃性蒸気は空気より重いので、床面付近・地下ピット・排水溝などの低い場所にたまります

  • ア(正): 蒸気は重く低所に滞留。
  • イ(誤): 蒸気は空気より重い。天井付近のみ・低所に危険なしは誤り。
  • ウ(誤): 滞留した蒸気は離れた点火源でも引火する。
  • エ(誤): 蒸気は低所に滞留し、濃度はどこでも一定ではない。
  • オ(誤): 可燃性蒸気は燃える。不燃性は誤り。

「第4類蒸気=空気より重く低所滞留・離れた点火源でも引火」を固定します。

標準試験対策の基準レベル

第4類の可燃性蒸気の挙動:

  • ア(正): 第4類の可燃性蒸気は蒸気比重が一般に1より大きく(空気より重く)、屋内では床面付近・くぼみ・地下のピット・排水溝・地下室などの低い場所に滞留しやすい。低所に高濃度の可燃性混合気がたまる。
  • イ(誤): 第4類の蒸気は空気より重い。「空気より軽く天井付近のみに集まる・低所に危険なし」は誤り(蒸気比重>1)。
  • ウ(誤): 低所に滞留した蒸気は、離れた場所の点火源でも引火し、火炎が蒸気を伝って発生源(液面)まで戻る(逆火)危険がある。「離れた点火源で引火しない」は誤り。
  • エ(誤): 蒸気は重く低所に滞留するため、屋内の濃度は均一ではない。「どこでも濃度一定・滞留しない」は誤り。
  • オ(誤): 可燃性蒸気は空気と混合して燃焼範囲内になると燃焼・爆発する。「不燃性・燃焼しない」は誤り。

実務への接続: 換気は低所の蒸気を屋外へ排出する設計にし、ピット・地下・排水溝に点火源を持ち込まない。

引っかけパターン: 蒸気を「空気より軽い・天井付近のみ」(イ)、「離れた点火源で引火しない」(ウ)とする。蒸気は重く低所滞留、離れた点火源でも引火。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

第4類危険物(引火性液体)は液面から可燃性蒸気を発生し、その蒸気が空気と混合して燃えます(蒸発燃焼)。この蒸気は分子量が空気(平均29)より大きく、蒸気比重が一般に1を超えるため、空気より重く低所に沈んで滞留します。低所に滞留した高濃度の可燃性混合気は、発生源から離れた場所の点火源でも引火し、火炎が蒸気の帯を伝って液面まで戻る(逆火)危険があります。この蒸気の挙動が、第4類の火災予防(低所換気・点火源排除)の物理的根拠です。

【実務・条文構造(蒸気挙動の整理)】

蒸気の性質:

  • 蒸気比重>1(空気より重い)。例: ガソリン3〜4、灯油・軽油4.5前後、二硫化炭素2.6、ジエチルエーテル2.55。蒸気比重=分子量÷29で概算。
  • 低所滞留: 床面付近・くぼみ・地下ピット・排水溝・地下室・タンク内に滞留。風がないと拡散しにくく高濃度になる。

危険:

  • 離れた点火源での引火: 滞留した蒸気の帯のどこかに点火源があれば引火し、火炎が蒸気を伝って発生源(液面)へ戻る(逆火・フラッシュバック)。
  • 燃焼範囲内での引火・爆発: 蒸気濃度が燃焼範囲内になると、わずかな点火源で引火・爆発する。

予防への接続:

  • 換気: 低所の蒸気を屋外(さらに低い安全な場所)へ排出するよう設計。換気口を低い位置に設ける。
  • 点火源の排除: 低所・ピット・地下に火気・静電気火花・電気スパークを持ち込まない。電気設備は防爆構造。
  • 密栓・冷暗所: 蒸気の発生・漏えいを抑える。
  • 滞留しやすい場所(地下タンク室・ピット・船倉)での作業は、事前の換気・濃度測定が重要。

【試験での位置づけ】

蒸気比重と滞留は性質・物理化学で最頻出です。核心は(1)第4類蒸気は空気より重い(蒸気比重>1)、(2)低所(床面・ピット・排水溝・地下)に滞留、(3)離れた点火源でも引火し逆火する、(4)可燃性蒸気は燃える。引っかけは蒸気を「空気より軽い・天井付近のみ・低所に危険なし」とする誤り、「離れた点火源で引火しない」とする誤りです。蒸気比重>1・低所滞留を、換気(低所排出)・点火源排除の根拠として固定します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 蒸気は空気より重く低所(床面・ピット・排水溝)に滞留。
  • イ(誤): 蒸気は空気より重い。天井付近のみ・低所に危険なしは誤り。
  • ウ(誤): 離れた点火源でも引火し逆火する。
  • エ(誤): 蒸気は低所に滞留し濃度は均一ではない。
  • オ(誤): 可燃性蒸気は燃焼範囲内で燃焼・爆発する。不燃性は誤り。

【根拠】確立した第4類の性状・物理学(蒸気比重・低所滞留)。

【補足】第4類蒸気=空気より重く(蒸気比重>1)低所滞留/離れた点火源でも引火し逆火する/換気は低所排出・低所に点火源を持ち込まない。

<!-- 監修確定 2026-06-03: 第4類蒸気(蒸気比重>1/低所滞留/離れた点火源で引火・逆火)は確立性状/物理学(設計書S1/P2/P4)と一致。正答ア。pilot seishitsu_01(共通性状)とは蒸気挙動・滞留の切り口に特化して重複回避。誤りなし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した第4類の性状・物理学(蒸気比重)。第4類の可燃性蒸気は蒸気比重が一般に1より大きく(空気より重い)、低所(床面・くぼみ・地下ピット・排水溝)に滞留する。滞留した蒸気は離れた点火源でも引火し、火が発生源(液面)へ伝わる危険がある。可燃性蒸気は当然燃焼する。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

蒸気比重と滞留・第4類の共通危険頻出度A

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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