危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問39:特殊引火物
特殊引火物である酸化プロピレンの性状に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。
- ア沸点が約35℃と低く、引火点も約−37℃と非常に低いため、常温で多量の蒸気を発生し引火しやすい。正答
- イ引火点が約100℃と高く、常温ではほとんど引火しない。
- ウ水にまったく溶けず、有機溶剤にも溶けない。
- エ不燃性の液体であり、火気に近づけても燃えることはない。
- オ沸点が約200℃と高く、蒸気はほとんど発生しない。
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正しいのはアです。酸化プロピレンは沸点(約35℃)も引火点(約−37℃)も非常に低く、常温で多量の蒸気を出して引火しやすい危険な物質です。
- ア(正): 沸点約35℃・引火点約−37℃で常温でも蒸気を多量発生。
- イ(誤): 引火点は約−37℃で非常に低い(約100℃は誤り)。
- ウ(誤): 水・有機溶剤に溶ける。
- エ(誤): 可燃性で燃える。
- オ(誤): 沸点は約35℃と低い(約200℃は誤り)。
「酸化プロピレン=沸点約35℃・引火点約−37℃で極めて危険」を押さえます。
酸化プロピレンの性状(特殊引火物):
酸化プロピレンは特殊引火物に分類され、沸点・引火点ともに低い危険な物質です(DESIGN確定値)。
- 沸点: 約35℃(常温に近く、多量の蒸気を発生)。
- 引火点: 約−37℃(常温よりはるかに低く容易に引火)。
- 発火点: 約465℃。
- 溶解性: 水・有機溶剤に溶ける。
- 反応性: 重合しやすく、酸化・重合熱による危険もある。
選択肢:
- ア(正): 沸点約35℃・引火点約−37℃で常温でも蒸気を多量発生し引火しやすい。
- イ(誤): 引火点は約−37℃で非常に低い。「約100℃と高い」は誤り。
- ウ(誤): 水・有機溶剤に溶ける。「まったく溶けない」は誤り。
- エ(誤): 可燃性液体で燃える。「不燃性」は誤り。
- オ(誤): 沸点は約35℃と低い。「約200℃」は誤り。
引っかけパターン: 特殊引火物の沸点・引火点を「高い」とする、不燃・不溶とする。特殊引火物は低沸点・低引火点・可燃性で危険、という共通性状を押さえます。
【理論的背景】
特殊引火物は第4類で最も危険な品名で、発火点100℃以下、または引火点−20℃以下かつ沸点40℃以下のものと定義されます(指定数量50L)。酸化プロピレンは沸点約35℃・引火点約−37℃と、この定義を満たす典型例です。低沸点ゆえ常温で多量の蒸気を発生し、引火点が極めて低いため少しの火源でも引火します。さらに重合しやすい性質があり、貯蔵時の管理が重要です。
【性状の整理(確定値)】
- 沸点: 約35℃(常温付近。容器内圧・蒸気発生が大きい)。
- 引火点: 約−37℃(極めて低い)。
- 発火点: 約465℃(特殊引火物の中では比較的高い)。
- 溶解性: 水・アルコール・エーテル等に溶ける。
- 反応性: 重合しやすく(自己重合)、重合熱の蓄積や酸化で危険。アセトアルデヒドと同様、酸化されやすい。
貯蔵・取扱い:
- 沸点が低いため冷却して蒸気発生を抑える。
- 容器に不活性ガス(窒素等)を封入し、空気・水分・不純物との接触を避けて重合・酸化を防ぐ。
- 密栓・冷暗所、火気・静電気の厳重管理。
特殊引火物4種の比較(DESIGN確定値):
- ジエチルエーテル: 引火点−45℃(第4類で最低)・沸点約34℃・発火点約160℃。
- 二硫化炭素: 引火点−30℃・発火点約90℃(第4類で最低)・液比重1.26(水中保存)。
- アセトアルデヒド: 沸点約21℃・引火点約−39℃・発火点約175℃。
- 酸化プロピレン: 沸点約35℃・引火点約−37℃・発火点約465℃。
【試験での位置づけ】
酸化プロピレンは性質科目でやや細かい論点(頻出度C)ですが、特殊引火物の一員として「沸点約35℃・引火点約−37℃で低く、常温で多量の蒸気を発生し引火しやすい・水や有機溶剤に溶ける・重合の危険」が問われます。引っかけは、沸点・引火点を高いとする、不燃・不溶とする(本問のイ・ウ・エ・オ)です。特殊引火物4種を「いずれも低沸点・低引火点・可燃性で厳重管理(冷却・不活性ガス封入・密栓冷暗所)」という共通性状で押さえ、二硫化炭素(発火点約90℃・水より重い)等の象徴値と区別すると確実です。
【各選択肢の発展補足】
- ア(正): 沸点約35℃・引火点約−37℃で常温でも蒸気を多量発生し引火しやすい。
- イ(誤): 引火点は約−37℃で非常に低い。約100℃は誤り。
- ウ(誤): 水・有機溶剤に溶ける。
- エ(誤): 可燃性液体で燃える。
- オ(誤): 沸点は約35℃と低い。約200℃は誤り。
【根拠】教科書値・DESIGN監修確定値(沸点約35℃/引火点約−37℃/発火点約465℃)。
【補足】酸化プロピレン=特殊引火物・沸点約35℃・引火点約−37℃・発火点約465℃・水/有機溶剤に溶ける・重合の危険。常温で多量の蒸気発生で危険。冷却・不活性ガス封入で管理。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 教科書値・DESIGN監修確定値(酸化プロピレン: 沸点約35℃/引火点約−37℃/発火点約465℃)。特殊引火物で沸点・引火点ともに低く、常温で多量の蒸気を発生し引火しやすい。水・有機溶剤に溶け、重合や酸化の危険もある可燃性液体。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。