危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問46:第4類の共通性状
第4類危険物の蒸気と滞留に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。
- ア第4類危険物の蒸気は、空気より重いため低い場所に滞留しやすい。
- イ蒸気がくぼ地・ピット・地下室などにたまると、引火・爆発の危険が高まる。
- ウ蒸気の滞留を防ぐには、換気を行い蒸気を屋外の安全な場所に排出する。
- エ蒸気比重は、その気体の分子量を空気の平均分子量(約29)で割って求められる。
- オ蒸気は空気より軽いので、屋内では天井付近にたまり、床付近にはたまらない。正答
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誤りはオです。第4類の蒸気は空気より重く、床付近・低所にたまります。
- ア(正): 蒸気は空気より重く低所に滞留。
- イ(正): くぼ地・ピット等での滞留は引火爆発の危険。
- ウ(正): 換気で蒸気を屋外へ排出。
- エ(正): 蒸気比重=分子量÷29。
- オ(誤): 蒸気は空気より重く床付近にたまる(天井付近は誤り)。
「蒸気は重く低所に滞留/換気で排出」を押さえます。
蒸気比重と滞留:
第4類危険物の蒸気はほぼすべて空気より重く、低い場所に滞留します。
- ア(正): 蒸気は空気より重い(蒸気比重>1)ため、低い場所に滞留しやすい。
- イ(正): 蒸気がくぼ地・ピット・地下室・側溝などにたまると、点火源があれば引火・爆発の危険が高まる。
- ウ(正): 滞留防止には換気を行い、蒸気を屋外の安全な場所に排出する(低所からの排気が有効)。
- エ(正): 蒸気比重=その気体の分子量÷空気の平均分子量(約29)。1より大きければ空気より重い。
- オ(誤): 第4類の蒸気は空気より重いので、屋内では床付近・低所にたまる。「天井付近にたまり床付近にたまらない」は誤り。
引っかけパターン: 蒸気を空気より軽く天井付近にたまるとする(本問のオ)、滞留が危険でないとする。「蒸気は重く低所に滞留・蒸気比重=分子量÷29」を固定します。
【理論的背景】
蒸気比重は、その気体(蒸気)が空気に対して重いか軽いかを表す指標で、空気の平均分子量(約29)を基準に、対象気体の分子量を29で割って求めます。第4類危険物の蒸気は分子量が大きく、蒸気比重が1より大きい(空気より重い)ため、低い場所に滞留します。この性質が、火災予防の換気設計や、滞留爆発の危険の根拠になります。
【蒸気比重と滞留の整理】
- 蒸気比重=分子量÷29(検算可能)。例: 二硫化炭素 76÷29≒2.6、ガソリンは混合物で概ね3〜4。いずれも1より大きく空気より重い。
- 低所滞留: 蒸気は床面・くぼ地・ピット・地下室・側溝・マンホール内にたまる。離れた低所まで流れて点火源に達し、引火・逆火(フラッシュバック)を起こすことがある。
- 滞留防止: 換気・通風で蒸気を屋外へ排出する。蒸気は重いので、低所からの排気や強制換気が有効。点火源(火気・電気火花・静電気)を排除する。
- 可燃性蒸気の検知: 低所に検知器を設置する。
【危険物との接続】
- ピット・地下空間での事故: 蒸気が低所に滞留して気づかぬうちに燃焼範囲に達し、点火源で爆発する事故が起こり得ます。給油取扱所・工場のピット管理で重要です。
- 換気の方向: 蒸気が重いため、換気設備は低い位置から排気する設計が有効です。
- 蒸気比重>1は第4類の共通性状で、二硫化炭素(2.6)・酢酸(2.07)など個別の値も「分子量÷29」で確認できます。
【試験での位置づけ】
蒸気比重と滞留は性質科目で最頻出(頻出度A)です。核心は、(1)第4類の蒸気は空気より重く低所に滞留、(2)くぼ地・ピット等での滞留は引火爆発の危険、(3)換気で蒸気を排出、(4)蒸気比重=分子量÷29、です。最大の引っかけは、蒸気を空気より軽く天井付近にたまるとする(本問のオ)ことです。「蒸気は重い・低所に滞留・換気で排出」を固定します。
【各選択肢の発展補足】
- ア(正): 蒸気は空気より重く低所に滞留。
- イ(正): くぼ地・ピット等での滞留は引火爆発の危険。
- ウ(正): 換気で蒸気を屋外へ排出。
- エ(正): 蒸気比重=分子量÷29。
- オ(誤): 蒸気は空気より重く床付近・低所にたまる。
【根拠】確立した第4類の性状・物理学。
【補足】第4類の蒸気は空気より重く(蒸気比重>1)低所に滞留。くぼ地・ピット等での滞留は引火爆発の危険。換気で排出。蒸気比重=分子量÷29。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した第4類の性状・物理学。第4類の蒸気は空気より重く(蒸気比重>1)低所に滞留。くぼ地・ピット等での滞留は引火爆発の危険。換気で蒸気を排出。蒸気比重=分子量÷29。蒸気が空気より軽く天井付近にたまるは誤り。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。