測量士補試験の出題範囲・科目・合格基準
令和8年度(2026年度)試験基準日時点の情報(数値確認日 2026-06-19)。詳細は国土地理院公式でご確認ください。
試験概要
科目別出題内訳
| 科目 | 出題数目安 | 重要度 |
|---|---|---|
| 法規(測量法・公共測量・作業規程) | 3〜4問 | 暗記中心・得点源 |
| 多角測量(トラバース・座標計算・閉合差) | 3〜4問 | 計算問題・最重要 |
| GNSS測量(スタティック/RTK・基線解析) | 3〜4問 | 近年頻出・電子基準点 |
| 水準測量(高低差・閉合差配分・精度規定) | 3〜4問 | 計算問題・精度基準 |
| 地形測量(地形図・等高線・UAV測量) | 3〜4問 | 地形図読図・LiDAR |
| 写真測量(航空写真・写真縮尺・SfM) | 3〜4問 | 写真縮尺計算・UAV頻出 |
| 地図編集(地図記号・GIS・投影法) | 3〜4問 | GIS・地理院地図 |
| 応用測量(路線測量・面積・土量計算) | 4〜5問 | 面積・土量計算・配点大 |
| 合計 | 28問 | 18問以上正答で合格 |
合格基準
- 28問中18問以上の正答で合格(正答率64.3%以上)
- 試験は年1回(5月)実施・部分合格制度なし(1回の試験で全28問を受験)
- 合格後の登録申請で「測量士補」として登録(測量法に基づく国家資格)
- 実務経験を積んで「測量士」へのキャリアアップが可能(大学・高専で測量学を履修済みなら実務1年で測量士登録要件を満たせる場合がある)
科目別 重要度と学習の優先順位
測量法の基本概念(測量士補の業務範囲・公共測量と基本測量の違い・作業規程の準則の位置づけ・国家基準点の管理)を押さえれば高得点を狙える暗記科目。試験では条文の趣旨を問う問題と数値規定(精度・工程順序)が出題される。まず測量法第1条〜第2章(用語定義・測量士補の定義)を完全理解してから各科目へ進む学習順序が効率的。
方位角の伝播計算→座標の逐次計算→閉合差の算出→精度評価という流れを電卓なし条件で素早くこなす計算力が必要。閉合トラバースの計算手順を完全習得してから開放・結合トラバースへ進む。テーブル形式の計算シートで手順を体で覚えることが最短合格への近道。毎年3〜4問出題される計算最重要科目。
スタティック測位・キネマティック測位・RTK-GNSSの観測時間・精度・用途の違いを表で整理する。基線解析(フロートとフィックスの違い)・ループ閉合差・DOP値(衛星配置と測位精度の関係)・電子基準点活用(VRS方式)が頻出。近年はネットワーク型RTKとUAV測量との組み合わせ出題が増加。
高低差の伝播計算・閉合差の算出・重量比例配分(観測距離が異なる場合の閉合差配分)・精度規定(1〜4等水準測量の許容誤差:mm単位の計算)が計算問題の核心。両差補正(球差・気差)の公式も頻出。直接水準測量と間接水準測量の使い分け・GNSS水準との精度比較も重要。
地形図の縮尺と精度規定・等高線の種類(主曲線/計曲線/助曲線/特殊曲線)・地物の記号(国土基本図図式)・現地補測(修正測量)の手順が頻出。近年UAV測量(ドローン空撮→SfM処理→オルソ画像・DSM生成)の出題が急増。航空レーザ測量(LiDAR)の特徴(高密度点群・建物透過性)との比較が必出。
写真縮尺=焦点距離/撮影高度の計算式・オーバーラップ率(縦60%以上/横30%以上)・写真一枚の地上カバー範囲の計算が頻出計算問題。比高差による位置誤差(高低差×撮影高度の逆数×主点距離)・外部標定(標定点・検証点)・空中三角測量の精度要件も出題。近年はUAV(ドローン)写真測量・SfM-MVS法の特徴(3D点群生成・オルソ画像)が増加傾向。
国土基本図・地形図の種別と縮尺・地図記号(国土地理院制定)・平面直角座標系(19系・UTM座標系との違い)・地理情報システム(GIS)の基本概念(ベクタ/ラスタ・空間演算)が出題の核心。地理院地図・基盤地図情報・数値標高モデル(DEM)の仕様も頻出。地図の読図(等高線・方位・縮尺)は基礎として確実に押さえる。
座標法による面積計算(サンプソンの公式)・平均断面積法による土量計算が毎年出題される計算最重要論点。円曲線設置(IP・BC・ECの座標計算)・縦断曲線(放物線型)・河川断面積(台形公式)も計算問題として出題。用地測量(境界確認・面積計算・分筆)の手順も頻出。計算問題の比重が最も大きく、満点を狙える科目でもある。
勉強法の要点
測量士補試験の受験にあたって、まず測量法の基本概念(測量士補の業務範囲・公共測量と基本測量の区別・作業規程の準則の位置づけ)を完全に理解することが出発点です。法規科目自体も3〜4問の得点源ですが、他の7科目(特に多角測量・水準測量・写真測量・応用測量)の計算問題には必ず「作業規程の準則」の精度規定が絡んでくるため、法規の理解が全科目の土台になります。法規を固めてから計算科目へ進む学習順序が最効率。
測量士補試験は電卓使用不可のため、計算は手計算です。多角測量(方位角→座標→閉合差)・水準測量(高低差の伝播→閉合差配分)・写真測量(写真縮尺→カバー範囲→比高差誤差)・応用測量(座標法による面積→平均断面積法による土量)は毎回同じ「型」で計算できます。型を体で覚えてしまえば本番でも素早く正確に解けます。計算問題を20問以上繰り返し解いて手順を自動化することが合格への近道。
測量士補の独学合格に必要な勉強時間は一般的に100〜200時間(完全未経験者)。週10時間確保できれば10〜20週(2.5〜5ヶ月)で合格圏到達。学習配分は法規15%・多角測量20%・GNSS10%・水準測量15%・地形測量10%・写真測量15%・地図編集5%・応用測量20%が目安。合格率30〜50%という数字は受験者の大半が初学者のため実質難易度は高くない。本サイトで国土地理院公表過去問(出典明記・PDL1.0)と独自3レベルAI解説で体系的に学習し、18問/28問の合格ラインを安定突破できます。
近年の測量士補試験では、GNSS測量(電子基準点・ネットワーク型RTK)・UAV写真測量(SfM-MVS法・UAVドローン空撮)・地理情報システム(GIS・基盤地図情報)関連の出題が増加傾向にあります。従来の計算問題(多角測量・水準測量・写真測量の基礎計算)を固めたうえで、これら3分野の最新技術動向(精度・観測方法・用途・地図作成ワークフロー)を押さえることが近年の合格者の共通点です。合格ナビでは各科目の解説に最新トレンドを反映しています。