理論/電力/機械 各90分・法規 65分の4科目構成・五肢択一A問題14問+B問題3問(マークシート方式・CBT方式も選択可)。合格には100点満点中60点以上の総得点が必要(科目別足切りなし)。配点最大候補は理論(A14+B3問・計算最難)と機械(A14+B3問)の3分野で合計75%を占める。令和8年度(2026年度)試験対応の最新法令・基準(電気事業法・電気工事士法・電気工事業法・電気用品安全法・電気設備技術基準)を反映(数値確認日 2026-10-29)。本サイトは4科目全対応。免状交付に実務経験は不要(試験合格=即免状申請可)。
試験概要
合格率・受験者数(令和7年度)
| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 全科目合格率(令和8年度上期) | 12.8% | 4科目合格者3,223人÷受験者25,127人。科目別は 理論24.3%・電力20.3%・機械20.1%・法規22.7%(結果発表 第3表) |
| 全科目合格率(令和7年度) | 13.0% | 受験者数と合格者数から算出(科目免除を使った合格者を含む) |
| 受験者数(令和7年度) | 48,942人 | 全科目合格者 6,365人 |
最終確認 2026-10-29出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター。合格率・受験者数は令和7年度の確定値です(電気技術者試験センター公表の受験者数・合格者数から算出)。最新の確定値は試験センター公式の「試験結果」ページでご確認ください。
| 資格区分 | 国家資格(第三種電気主任技術者・通称「電験三種」)。電気事業法に基づく国家資格。電圧5万V未満の事業用電気工作物(出力5千kW以上の発電所等を除く)の保安監督が独占業務。商業施設・工場・大規模太陽光発電所・キュービクル受電設備の電気主任技術者として選任される。電気工事士(第一種・第二種)の上位資格で、電気工事従事者ではなく「保安監督者」の立場。電気主任技術者の選任が法的義務(電気事業法43条)であり、 |
| 実施機関 | 一般財団法人 電気技術者試験センター(経済産業大臣指定 試験機関) |
| 受験資格 | 制限なし(年齢・学歴・国籍・実務経験を問わず誰でも受験可)。試験合格=即免状申請可(第一種電気工事士のような実務経験要件なし)。 |
| 試験日 | 例年年2回(上期8月・下期3月)に実施。CBT方式(試験期間中の任意日)も選択可。最新日程は試験センター公式をご確認ください。 |
| 試験時間 | 理論 90分/電力 90分/機械 90分/法規 65分(合計335分・1日で4科目受験) |
| 出題数 | 4科目とも 五肢択一式 A問題14問+B問題3問。B問題は2問正答で1問分扱い(実質17問構成・法規のみA問題10問+B問題3問) |
| 出題範囲 | 理論(電気理論/電子理論/電気計測/電子計測)/電力(発電/変電/送電/配電/電気材料)/機械(電気機器/パワーエレクトロニクス/電動機応用/照明/電熱/電気化学/自動制御/メカトロニクス)/法規(電気事業法/電気工事士法/電気工事業法/電気用品安全法/電気設備技術基準/電気施設管理)の4科目構成 |
| 合格基準 | 各科目60点以上(100点満点中・例年は受験者全体の点数分布で55点に調整される年も)。4科目すべてに合格で全科目合格・免状申請可。 |
| 受験料 | 7,700円(インターネット申込)/ 8,100円(書面申込)。最新額は試験センター公式を確認 |
| 合格率 | 令和8年度上期 12.8%(受験者25,127人・4科目合格者3,223人。出典: 電気技術者試験センター「令和8年度第三種電気主任技術者上期試験の結果について」・2026-10-29 確認)。令和7年度は13.0%(受験者48,942人・合格者6,365人から算出)。合格率は4科目合格者÷受験者で、科目免除を使って合格した人も含む。科目別の合格率は各回の結果発表(第3表)で公表(令和8年度上期: 理論24.3%・電力20.3%・機械20.1%・法規22.7%) |
| 受験者数 | 令和8年度上期 受験者25,127人/令和7年度 受験者48,942人(上期・下期の延べ。受験申込者66,551人) |
最終確認 2026-10-29出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター 公式。受験料・実施日は年度により変動します。最新の正確な情報は試験センター公式発表でご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
4科目の出題内訳(概ねの配分)
五肢択一A14+B3問×4科目(90分×3+65分)。配点最大候補は理論(A14+B3問・計算最難)と機械(A14+B3問)の3分野で、合計約42〜60%を占める。科目別足切り(最低基準点)は設定されておらず、総得点のみで判定(60点以上で合格)。
| 分野 | 出題数の目安 | 重要度 |
|---|---|---|
| 理論(電気理論/電子理論/電気計測/電子計測) | A14+B3問 | 計算最難・合格者は最初に固める |
| 電力(発電/変電/送電/配電/電気材料) | A14+B3問 | 電力系統の体系理解・再エネ頻出 |
| 機械(電気機器/パワエレ/電動機応用/照明/電熱/自動制御) | A14+B3問 | 最大配点候補・電気機器が頻出 |
| 法規(電気事業法/電気工事士法/電気用品安全法/電気施設管理) | A10+B3問 | 暗記+B問題計算・得点源 |
| 合計 | A14+B3問×4科目 |
合格基準(科目別足切りなし)
- 各科目100点満点中60点以上で合格(例年は受験者全体の点数分布で55点に調整される年もあり)
- 4科目すべてに合格で全科目合格・免状申請可
- 科目別合格制度:一部の科目だけ合格した場合は「科目合格」となり、最初に合格した試験以降、申請により最大で連続5回まで当該科目の試験が免除
- 免除期間内に4科目すべてに合格すれば試験合格・免状申請可(複数回に分けて科目を取り切る方法も取れる)
- 免状交付要件:4科目合格のみ(第一種電気工事士のような実務経験要件なし・即免状申請可)
分野別の重要度と学習の優先順位
配点最大候補の理論(A14+B3問・計算最難)と機械(A14+B3問)の3分野で得点を固め、との暗記で底上げするのが合格者の王道戦略です。法規(A10+B3問・暗記+B計算)は頻出公式の暗記で4〜6点を目指します。
- 理論(計算最難・合格戦略の基軸):電気理論(直流回路・交流回路・三相交流・過渡現象)・電子理論(半導体・電子回路)・電気計測・電子計測を扱う電験三種の基礎科目(A問題14問+B問題3問・試験時間90分)。電磁気学(クーロンの法則・電界・電位・コンデンサ)・直流回路(オーム・キルヒホッフ・テブナンの定理)・交流回路(RLC回路・複素数表示・共振)・三相交流(Y結線/Δ結線・電力計算)が頻出。4科目中で計算難度が最も高く、合格者は理論を最初に固める王道戦略を取る。第一種電工で既習の電気基礎理論を発展させた高度な数式処理が中心。
- 電力(再エネ頻出・脱炭素DX追い風):発電(水力・火力・原子力・再エネ:太陽光/風力/地熱/バイオマス)・変電(変圧器・遮断器・保護協調)・送電(架空送電線・地中送電線・電圧階級・コロナ放電)・配電(配電方式・電圧降下・力率改善)・電気材料を扱う電験三種の固有科目(A問題14問+B問題3問・試験時間90分)。脱炭素DX対応で再生可能エネルギー(太陽光・風力・蓄電池併設システム)の出題が増加傾向。電力系統の発電→送電→配電の流れを体系的に理解することが頻出論点。
- 機械(最大配点候補・電気機器頻出):電気機器(直流機・同期機・誘導機・変圧器)・パワーエレクトロニクス(チョッパ・インバータ・コンバータ)・電動機応用・照明・電熱・電気化学・自動制御・メカトロニクスを扱う最大配点候補科目(A問題14問+B問題3問・試験時間90分)。電気機器(特に変圧器・三相誘導電動機・同期発電機)が頻出最重要論点。実務直結で得点源化しやすい一方、論点が広く対策時間を要する。
- 法規(暗記+B問題計算・得点源):電気事業法(保安規程・電気主任技術者の選任と職務)・電気工事士法・電気工事業法・電気用品安全法・電気設備技術基準・電気施設管理(負荷曲線・需要率・不等率・負荷率)を扱う電験三種の科目(A問題10問+B問題3問・試験時間65分)。条文ベースの暗記中心で得点源化しやすく、合格者は満点近くを狙う。B問題で電力施設管理の計算問題(負荷曲線・需要率・不等率・負荷率)が必出で、計算対策が合否を分ける。
合格に向けた勉強法の要点
電験三種試験は令和7年度の全科目合格率13.0%(受験者48,942人・合格者6,365人から算出)の難関国家資格で、第一種電工より一段難しいが現場系資格としては十分達成可能。出題範囲が4科目で配点が偏っているため、配点最大候補の理論・電力・機械を中心に得点を積み上げる戦略で合格を狙えます。第一種電工合格者は基礎理論を流用でき、500〜800時間の追加学習で合格圏に到達できます。
- 理論を最初に固める(合格戦略の基軸):電験三種4科目の中で理論が最も計算難度が高く、かつ電力・機械・法規B問題の計算問題の基礎となります。先に理論を完成させてから電力・機械に進む順序が王道。直流回路・交流回路(RLC・共振)・三相交流(Y/Δ・電力計算)・電磁気学(クーロン/電界/電位/コンデンサ)が頻出最重要論点。理論を90点級まで仕上げると、他3科目の計算問題が一気に楽になり、全科目合格までの最短距離になる。
- 科目別合格制度を最大活用(3年計画):電験三種は科目別合格制度(科目合格は申請により最大で連続5回まで免除)があり、複数回に分けて科目を取り切る戦略が一般的。1年目に理論+法規(または理論+電力)の2科目合格→2年目に残り2科目という配分が合格率最大化の王道。一度で4科目すべてに受かる人の割合はセンターが公表していない(令和7年度の合格率13.0%は、科目免除を使って合格した人も含む)が、3年計画なら年度をまたいで科目を取り切れる。社会人受験者の標準戦略。
- 機械は範囲が広いため早めの着手必須:機械は電気機器(直流機/同期機/誘導機/変圧器)・パワーエレクトロニクス(インバータ/コンバータ/チョッパ)・電動機応用・照明・電熱・電気化学・自動制御・メカトロニクスと論点が極めて広く、対策時間を要する。1日で4科目受験する1年目に機械を入れるなら、他3科目より早く着手して論点を体系化することが必須。電気機器(特に変圧器・三相誘導電動機)を最優先で固めると、機械の得点が安定する。
- 1000時間プランで全科目合格を狙う(1年計画):必要な勉強時間は前提知識によって大きく変わります。理論を最初に完成させて電力・機械→最後に法規という順序が定石。本サイトで各科目の科目別問題集と3段階の解説(初級・標準・上級)で体系的に学習。
