第三種電気主任技術者 4科目試験の出題範囲・分野・合格基準
理論/電力/機械 各90分・法規 65分の4科目構成・五肢択一A問題14問+B問題3問(マークシート方式・CBT方式も選択可)。合格には100点満点中60点以上の総得点が必要(科目別足切りなし)。配点最大候補は理論(A14+B3問・計算最難)と機械(A14+B3問)の3分野で合計75%を占める。令和8年度(2026年度)試験対応の最新法令・基準(電気事業法・電気工事士法・電気工事業法・電気用品安全法・電気設備技術基準)を反映(数値確認日 2026-06-14)。本サイトは4科目全対応。免状交付に実務経験は不要(試験合格=即免状申請可)。
試験概要
合格率・受験者数(直近の目安)
4科目の出題内訳(概ねの配分)
五肢択一A14+B3問×4科目(90分×3+65分)。配点最大候補は理論(A14+B3問・計算最難)と機械(A14+B3問)の3分野で、合計約42〜60%を占める。科目別足切り(最低基準点)は設定されておらず、総得点のみで判定(60点以上で合格)。
| 分野 | 出題数の目安 | 重要度 |
|---|---|---|
| 理論(電気理論/電子理論/電気計測/電子計測) | A14+B3問 | 計算最難・合格者は最初に固める |
| 電力(発電/変電/送電/配電/電気材料) | A14+B3問 | 電力系統の体系理解・再エネ頻出 |
| 機械(電気機器/パワエレ/電動機応用/照明/電熱/自動制御) | A14+B3問 | 最大配点候補・電気機器が頻出 |
| 法規(電気事業法/電気工事士法/電気用品安全法/電気施設管理) | A10+B3問 | 暗記+B問題計算・得点源 |
| 合計 | A14+B3問×4科目 |
合格基準(科目別足切りなし)
- 各科目100点満点中60点以上で合格(例年は受験者全体の点数分布で55点に調整される年もあり)
- 4科目すべてに合格で全科目合格・免状申請可
- 科目別合格制度:1科目でも合格すれば、その科目は3年間(当年度+次年度+次々年度の合計3回)合格扱いで免除
- 3年以内に4科目すべてに合格すれば全科目合格・免状申請可(年度をまたいで科目を取り切る戦略が一般的)
- 免状交付要件:4科目合格のみ(第一種電気工事士のような実務経験要件なし・即免状申請可)
分野別の重要度と学習の優先順位
配点最大候補の理論(A14+B3問・計算最難)と機械(A14+B3問)の3分野で得点を固め、との暗記で底上げするのが合格者の王道戦略です。法規(A10+B3問・暗記+B計算)は頻出公式の暗記で4〜6点を目指します。
電気理論(直流回路・交流回路・三相交流・過渡現象)・電子理論(半導体・電子回路)・電気計測・電子計測を扱う電験三種の基礎科目(A問題14問+B問題3問・試験時間90分)。電磁気学(クーロンの法則・電界・電位・コンデンサ)・直流回路(オーム・キルヒホッフ・テブナンの定理)・交流回路(RLC回路・複素数表示・共振)・三相交流(Y結線/Δ結線・電力計算)が頻出。4科目中で計算難度が最も高く、合格者は理論を最初に固める王道戦略を取る。第一種電工で既習の電気基礎理論を発展させた高度な数式処理が中心。
発電(水力・火力・原子力・再エネ:太陽光/風力/地熱/バイオマス)・変電(変圧器・遮断器・保護協調)・送電(架空送電線・地中送電線・電圧階級・コロナ放電)・配電(配電方式・電圧降下・力率改善)・電気材料を扱う電験三種の固有科目(A問題14問+B問題3問・試験時間90分)。脱炭素DX対応で再生可能エネルギー(太陽光・風力・蓄電池併設システム)の出題が増加傾向。電力系統の発電→送電→配電の流れを体系的に理解することが頻出論点。
電気機器(直流機・同期機・誘導機・変圧器)・パワーエレクトロニクス(チョッパ・インバータ・コンバータ)・電動機応用・照明・電熱・電気化学・自動制御・メカトロニクスを扱う最大配点候補科目(A問題14問+B問題3問・試験時間90分)。電気機器(特に変圧器・三相誘導電動機・同期発電機)が頻出最重要論点。実務直結で得点源化しやすい一方、論点が広く対策時間を要する。
電気事業法(保安規程・電気主任技術者の選任と職務)・電気工事士法・電気工事業法・電気用品安全法・電気設備技術基準・電気施設管理(負荷曲線・需要率・不等率・負荷率)を扱う電験三種の科目(A問題10問+B問題3問・試験時間65分)。条文ベースの暗記中心で得点源化しやすく、合格者は満点近くを狙う。B問題で電力施設管理の計算問題(負荷曲線・需要率・不等率・負荷率)が必出で、計算対策が合否を分ける。
合格に向けた勉強法の要点
電験三種試験は全科目合計合格率約10〜15%・受験者数約3〜4万人の人気上位国家資格で、第一種電工(約45%)より一段難しいが現場系資格としては十分達成可能。出題範囲が4科目で配点が偏っているため、配点最大候補の理論・電力・機械を中心に得点を積み上げる戦略で合格を狙えます。第一種電工合格者は基礎理論を流用でき、500〜800時間の追加学習で合格圏に到達できます。
理論を最初に固める(合格戦略の基軸)
電験三種4科目の中で理論が最も計算難度が高く、かつ電力・機械・法規B問題の計算問題の基礎となります。先に理論を完成させてから電力・機械に進む順序が王道。直流回路・交流回路(RLC・共振)・三相交流(Y/Δ・電力計算)・電磁気学(クーロン/電界/電位/コンデンサ)が頻出最重要論点。理論を90点級まで仕上げると、他3科目の計算問題が一気に楽になり、全科目合格までの最短距離になる。
科目別合格制度を最大活用(3年計画)
電験三種は科目別合格制度(3年以内に4科目合格で免状交付)があり、年度をまたいで科目を取り切る戦略が一般的。1年目に理論+法規(または理論+電力)の2科目合格→2年目に残り2科目という配分が合格率最大化の王道。全科目1発合格は約10〜15%だが、3年計画なら40%以上まで合格率が上がる(科目別合格率約20〜30%×複数回受験)。社会人受験者の標準戦略。
機械は範囲が広いため早めの着手必須
機械は電気機器(直流機/同期機/誘導機/変圧器)・パワーエレクトロニクス(インバータ/コンバータ/チョッパ)・電動機応用・照明・電熱・電気化学・自動制御・メカトロニクスと論点が極めて広く、対策時間を要する。1日で4科目受験する1年目に機械を入れるなら、他3科目より早く着手して論点を体系化することが必須。電気機器(特に変圧器・三相誘導電動機)を最優先で固めると、機械の得点が安定する。
1000時間プランで全科目合格を狙う(1年計画)
電験三種全科目1年合格に必要な勉強時間は一般的に800〜1,200時間(完全未経験者)・第一種電工合格者は500〜800時間でショートカット可能。週20時間確保できれば1年計画、週10時間なら2年計画(科目別合格制度活用)。学習配分は理論30%・電力25%・機械25%・法規20%。理論を最初に完成させて電力・機械→最後に法規という順序が定石。本サイトで各科目の科目別問題集とAI解説3レベルで体系的に学習。