セキュリティセキュリティシラバス9.0
共通鍵暗号とは?
読み方: きょうつうかぎあんごう
1行定義(シラバス9.0 / IPA公式 · 確認日 2026-06-08)
暗号化と復号に同一の鍵を使う対称暗号方式。公開鍵暗号より高速だが鍵配送問題がある。AES・DESが代表例
詳細解説
共通鍵暗号(Symmetric Key Cryptography)は、送信者と受信者が同じ鍵(共通鍵・秘密鍵)を使って暗号化と復号を行う対称暗号方式です。公開鍵暗号と比較して計算量が少なく、**処理速度が圧倒的に速い**ため、大量データの暗号化に適しています。代表的なアルゴリズム:AES(Advanced Encryption Standard:現在の標準共通鍵暗号、128/192/256ビット鍵長、米国NIST標準)、DES(Data Encryption Standard:56ビット鍵長で現在は安全でない・FE試験では比較用に登場)、3DES(DESを3回繰り返すことで安全性向上・現在は廃止推奨)。共通鍵暗号の欠点:「鍵配送問題(Key Distribution Problem)」—暗号通信を始める前に、安全な方法で共通鍵を共有する必要があります。例えば、10人が相互に暗号通信する場合、必要な鍵数はn(n-1)/2 = 45個になります。この問題を解決するために公開鍵暗号が使われます。実際のTLS通信では、公開鍵暗号(RSA/ECDH)で共通鍵を安全に交換してから、AESで実際のデータを暗号化するハイブリッド方式が採用されています。FE試験では「AESとDESの比較」「鍵配送問題の概念」「公開鍵暗号との速度・鍵数の比較」が頻出です。
FE試験での出題ポイント
- 1暗号化と復号に同一の鍵を使用(対称暗号)
- 2公開鍵暗号より高速:大量データの暗号化に使用
- 3鍵配送問題:事前に安全な方法で鍵を共有する必要がある
- 4n人が相互通信する場合に必要な鍵数:n(n-1)/2(10人なら45個)
関連用語
IPA シラバス 9.0 準拠 / 最終更新: 2026-06-08