平成27年度 春期54マネジメント系

基本情報 平成27年度 春期 問54:マネジメント系に関する問題

プロジェクトのリスクに対応する戦略として, 損害発生時のリスクに備え, 損害 賠償保険に加入することにした。PMBOK によれば, 該当する戦略はどれか。

  • a回避
  • b軽減
  • c受容
  • d転嫁正答
正答:D転嫁

AI解説(初心者・標準・上級)

理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。

初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

答えは d「転嫁」 です。

リスク対応の4タイプを身近な例で覚えましょう:

  • 回避=危ない橋を渡らない(やらない)
  • 軽減=サポートを付けて被害を小さく
  • 受容=もしものとき覚悟する
  • 転嫁保険に入って誰かに肩代わりしてもらう ← これが正解

保険に加入して、損害が起きたら保険会社が補償してくれる=リスクを“移す”からtransfer(転嫁)。

👉 覚え方:保険=肩代わり=転嫁。

ほかの選択肢:a 回避=やめる/b 軽減=対策で減らす/c 受容=そのまま受け入れる。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は d。PMBOKのリスク対応戦略(マイナスリスクの場合)は (1) 回避(Avoid)、(2) 軽減(Mitigate)、(3) 転嫁(Transfer)、(4) 受容(Accept) の4種類。転嫁は損害発生時の責任・費用を第三者(保険会社、外部委託先)に移転する戦略。損害賠償保険加入はその典型例。

各選択肢の解説

  • a 回避:リスクの原因そのものを取り除く(計画変更、案件辞退等)。
  • b 軽減:発生確率や影響度を下げる対策(テスト強化、冗長化等)。
  • c 受容:リスクを認識した上で特段対策を講じない(影響が小さい場合)。

覚え方・ひっかけ注意

4戦略の頭文字「回・軽・転・受」。保険・アウトソーシング・契約条項による責任移転は全て「転嫁」。プラスリスク(機会)には「活用」「強化」「共有」「受容」の別4戦略があり、こちらも出題範囲。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

PMBOKガイド(第6版以降)におけるリスクマネジメントプロセスは「計画→特定→定性的分析→定量的分析→対応計画→実行→監視」の7プロセス。リスク対応戦略はマイナスリスク(脅威)に「Avoid/Mitigate/Transfer/Accept/Escalate」、プラスリスク(機会)に「Exploit/Enhance/Share/Accept/Escalate」の各5種(第7版でEscalateが追加)。

実務での使われ方

転嫁の実例:(1) 損害賠償保険(PL保険、サイバー保険)、(2) 契約条項(瑕疵担保、賠償上限)、(3) アウトソーシング、(4) SLA/OLA、(5) ヘッジ取引(為替・原材料先物)。完全な転嫁は不可能で「残存リスク(Residual Risk)」が必ず残る点に注意。保険のプレミアム(保険料)vs リスク期待値の比較で経済的妥当性を判断する。

ISO 31000(リスクマネジメント国際規格)、ISO/IEC 27005(情報セキュリティリスクマネジメント)、NIST RMF(Risk Management Framework)も実務で活用される枠組み。

試験での位置づけ

プロジェクトマネジメント分野の頻出論点。基本情報・応用情報・プロジェクトマネージャ・情報処理安全確保支援士で頻出。情報セキュリティリスク管理プロセス(ISMS)でも同じ4戦略が使われる。

選択肢の発展補足

  • 回避(a):高リスク案件の受注辞退、危険地域での事業展開中止、技術的に不確実な要素の排除(外部API依存をやめて内製化等)。
  • 軽減(b):冗長構成(HA構成・マルチAZ・DR)、テスト工数増、コードレビュー強化、セキュリティパッチ即時適用。
  • 受容(c):能動的受容(コンティンジェンシ予備費・コンティンジェンシプラン)と受動的受容(特に何もしない)に細分。
  • セキュリティ分野では「リスク回避・低減・移転・保有(受容と同義)」の4語が用いられる場合あり(用語の言い換えに注意)。
出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成27年度 春期54/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

マネジメント系の他の過去問

56
マネジメント系
58
マネジメント系
59
マネジメント系
55
マネジメント系
57
マネジメント系

あなたの弱点を診断して、合格までの最短ルートを

この分野を連続演習し、AIがあなたの弱点を分析。合格ナビなら基本情報の過去問を解きながら学べます。