令和3年度28ストラテジ系

ITパスポート 令和3年度 問28:財務・会計に関する問題

次の当期末損益計算資料から求められる経常利益は何百万円か。 売上高3,000 売上原価1,500 販売費及び一般管理費500 営業外費用15 特別損失300 法人税300

  • a385
  • b685
  • c985正答
  • d1,000
正答:C985

AI解説(初心者・標準・上級)

理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。

初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

答えは c「985」 です。

経常利益は「本業のもうけ」に「本業以外の収入や費用」を足し引きしたものです。順番に計算します。

・売上3,000 − 売上原価1,500 = 1,500(粗利益)

・1,500 − 販管費500 = 1,000(営業利益=本業のもうけ)

・1,000 − 営業外費用15 = 985(経常利益)

特別損失や法人税は"この後"で引くので、経常利益には関係ありません。

👉 覚え方:経常利益=営業利益 ±(本業以外の収入・費用)。特別損失と税金はまだ引かない!

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は c(985百万円)。損益計算書の利益は段階的に求める。

  • 売上総利益=売上高3,000 − 売上原価1,500 = 1,500
  • 営業利益=売上総利益1,500 − 販売費及び一般管理費500 = 1,000
  • 経常利益=営業利益1,000 + 営業外収益 − 営業外費用15 = 985

(営業外収益の記載がないので0として計算)

各選択肢の解説

  • a 385:特別損失300と法人税の一部まで引いた誤り。
  • b 685:特別損失300まで引いてしまった誤り(それは税引前利益の手前の話)。
  • d 1,000:営業利益。営業外費用15を引き忘れた誤り。

覚え方・ひっかけ注意

利益の段階は『売上総→営業→経常→税引前→当期純』。経常利益は営業利益に営業外収益・費用を加減するところまで。特別損失・法人税は経常利益より後なので、本問では引かないのがポイント(d との差は営業外費用15のみ)。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景:損益計算書の段階的利益表示

損益計算書(P/L:Profit and Loss Statement)は日本の会計基準(JGAAP)で5段階の利益を表示する構造を持つ。①売上総利益=売上高−売上原価(粗利:商品・サービスの直接収益力)、②営業利益=売上総利益−販管費(本業による経営成果)、③経常利益=営業利益±営業外収益・費用(事業全体の通常の収益力。受取利息・支払利息・持分法投資損益等を含む)、④税引前当期純利益=経常利益±特別利益・損失(臨時・例外的事象を加味した一時的な損益)、⑤当期純利益=税引前当期純利益−法人税等(株主への帰属利益)。「特別」項目とは固定資産売却損益・災害損失・訴訟上の和解金等、経常的でない臨時損益を指す。本問では特別損失300・法人税300は経常利益の算出には使わない——この「経常と特別の境界線の理解」が得点のカギ。

IFRSとの違い

国際財務報告基準(IFRS)では「経常利益」の区分は存在せず、営業利益と税引前利益の2段階が標準。日本の会計基準固有の「経常利益(recurring profit)」は日本企業の慣行的な業績評価指標として定着しており、日経平均株価の算出や格付け機関の収益評価にも使われる。IFRS適用会社(ソニー・武田薬品等)の財務諸表と日本基準会社を比較する際、この段階利益の違いに注意が必要。

財務分析での活用

経常利益率(経常利益÷売上高)は企業の通常事業における総合的な収益力を示す代表的な指標で、業種横断比較・時系列比較に使われる。特別損益が大きい期(大規模固定資産売却・リストラ費用等)は当期純利益が歪むため、「繰り返し発生する実力値」としての経常利益が重視される。EBITDAとの関係では、EBITDA=営業利益+減価償却費(+のれん償却費)であり、設備投資や会計処理の違いを除いた国際比較に使われる。

上位資格への接続

基本情報技術者では損益計算書5段階の利益計算問題・貸借対照表(B/S)・キャッシュフロー計算書(C/F)の財務三表の関係・流動比率・自己資本比率等の財務指標が問われる。応用情報以上ではDCF法(割引キャッシュフロー法)による企業価値評価・損益分岐点分析(変動費・固定費・限界利益の概念)との接続が出題される。

選択肢の発展補足

本問の計算ミスを誘うポイント分析:選択肢a(385)は特別損失300と法人税の一部(315?)等も引いた場合の誤り、選択肢b(685)は経常利益の算出段階で特別損失300まで引いてしまう誤り(経常利益1,000−特別損失300=700に近い誤算経路、または985−300=685)、選択肢d(1,000)は営業利益をそのまま回答する誤り(営業外費用15を見落とす典型ミス)。実際の問題演習では「何を引くか・引かないか」の判断軸として「この段階(経常)ではどこまでの項目を加減するか」を意識して計算することが重要。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 ITパスポート試験 令和3年度28/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

ストラテジ系の他の過去問

1
corporate_legal
2
corporate_legal
3
business_strategy
4
business_strategy
5
corporate_legal

あなたの弱点を診断して、合格までの最短ルートを

この分野を連続演習し、AIがあなたの弱点を分析。合格ナビならITパスポートの過去問を解きながら学べます。