令和8年度26ストラテジ系

ITパスポート 令和8年度 問26:corporate_legalに関する問題

A社の貸借対照表がある。[表] 資産の部: 流動資産730, 固定資産270(単位百万円)。負債の部: 流動負債200, 固定負債500。純資産の部: 資本金300。A社の自己資本比率は何%か。

  • a30正答
  • b54
  • c70
  • d90
正答:A30

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答えは a「30」 です。

自己資本比率とは、会社の全財産のうち「自分のお金(借金じゃないお金)」がどれくらいかを示す数字です。家を買うときに、頭金が多いほど安心ですよね。それと同じで、この比率が高いほど借金に頼らない安全な会社です。

この会社の全財産は 730+270=1000。借金は 200+500=700。だから自分のお金は 1000−700=300。これを全財産で割ると 300÷1000=30% です。

👉 覚え方:「自分のお金 ÷ 全財産」。借金が多いほど比率は下がる。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は a。自己資本比率=自己資本(純資産)÷総資産×100。総資産は資産の部合計で 730+270=1,000。純資産は「総資産−総負債」で求まり、総負債は流動負債200+固定負債500=700。よって純資産=1,000−700=300(本問では資本金300と一致)。自己資本比率=300÷1,000×100=30%

ひっかけ注意

  • 分母を「総負債」や「純資産」と間違えると数値がずれる。分母は必ず総資産(資産合計)
  • 流動・固定の区分は計算に不要。合計すればよい。
  • 他の選択肢(54・70・90)は分母・分子を取り違えたときに出る誤答。

覚え方

比率が高い=借入が少なく財務が安全。一般に40%以上なら健全とされる。本問の30%は「やや借入依存」と読める。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

自己資本比率(Equity Ratio)は財務安全性分析の最重要指標の一つで、「自己資本(純資産)÷総資産×100%」で算出される。本問では貸借対照表(BS)から計算する。総資産(資産の部合計)=流動資産730+固定資産270=1,000百万円。自己資本(純資産の部)=資本金300百万円。自己資本比率=300÷1,000×100=30%(選択肢a)。負債合計を確認すると流動負債200+固定負債500=700百万円で、自己資本300+負債700=総資産1,000の整合性が取れる。自己資本比率の意味は「事業資産のうち返済不要の自己資金でどれだけ賄えているか」で、高いほど財務安全性が高い。一般的な安全の目安は製造業40%以上・IT企業50%以上。銀行はBIS規制(自己資本比率8%以上義務付け)という特別規制を受ける。

実務での使われ方

自己資本比率は金融機関の融資審査・取引信用評価・M&A時のデューデリジェンス(DD)の主要財務指標として使われる。中小企業庁の調査では日本中小企業の平均自己資本比率は30〜40%程度で、コロナ禍での借入増加で一時低下した。上場企業の財務分析ではROE(自己資本利益率:純利益÷自己資本×100%)と組み合わせた評価が標準で、「ROEが高く自己資本比率も適切(過度に高い自己資本比率はROEを下げる)」というバランスが求められる。財務レバレッジ(総資産÷自己資本)は自己資本比率の逆数に相当し、レバレッジが高い(=自己資本比率が低い)ほどROEを高める効果がある反面、財務リスクが高まる。実務では自己資本比率単体ではなく「流動比率・当座比率・負債比率・インタレスト・カバレッジ・レシオ」等の複数指標を組み合わせた総合的財務分析が行われる。

試験での位置づけ

自己資本比率の計算はITパスポートの財務・会計問題で繰り返し出題される。計算式は「純資産÷総資産×100%」であり、本問の典型的な誤答パターンを分析する。選択肢b「54%」は自己資本÷流動資産(300÷730≒41%ではない別計算)や負債の一部だけで割った場合に近い数値。選択肢c「70%」は「流動資産730÷総資産1,000=73%」という資産構成比と混同したケース。選択肢d「90%」は自己資本÷固定負債など誤った分母を使った誤計算。計算を確実に行うには「BS構造(資産=負債+純資産)」を把握し、「純資産300÷(資産合計1000)」という式を正確に立てることが重要。近年は「自己資本比率の読み方・経営判断への応用」という文脈で出題が複合化している。

選択肢の発展補足

貸借対照表(Balance Sheet)の構造を深く理解することで多様な財務比率問題に対応できる。流動比率(流動資産÷流動負債×100%)=730÷200=365%で「流動負債に対して流動資産が潤沢」という超高水準。当座比率((現金+有価証券+受取手形+売掛金)÷流動負債)は流動資産の現金化困難分(棚卸資産等)を除いた厳格な短期支払能力指標。負債比率(負債合計÷自己資本×100%)=700÷300≒233%で「自己資本の約2.3倍の負債を抱える」という水準。D/E比率(Debt/Equity Ratio)とも呼ばれる。財務諸表の読み方は簿記3級・2級の知識と連動しており、ITパスポートで出題される財務問題は簿記の基礎知識があれば格段に解きやすくなる。また、基本情報・応用情報では財務問題はほぼ出ないが、ITストラテジスト・プロジェクトマネージャー等の上位試験では財務分析・NPV(正味現在価値)・IRR(内部収益率)まで問われる。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 ITパスポート試験 令和8年度26/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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