基礎的な物理学及び基礎的な化学35引火点・発火点・燃焼点

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問35:引火点・発火点・燃焼点

引火点に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • 引火点とは、可燃性液体を加熱したとき、火源なしに自然に燃え出す最低の液温をいう。
  • 引火点とは、液面付近に発生する可燃性蒸気の濃度が、燃焼範囲の下限値に達するときの最低の液温をいう。正答
  • 引火点は、その液体の発火点よりも高い温度である。
  • 液温が引火点より低くても、火源を近づければ必ず引火する。
  • 引火点の高い液体ほど、常温で引火しやすく危険である。
正答:引火点とは、液面付近に発生する可燃性蒸気の濃度が、燃焼範囲の下限値に達するときの最低の液温をいう。

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正しいのはイです。引火点とは、液面付近の可燃性蒸気の濃度が燃焼範囲の下限に達し、火を近づけると引火する最低の液温です。

  • ア(誤): 火源なしに燃え出すのは「発火点」。引火点ではない。
  • イ(正): 蒸気濃度が下限界に達する最低液温。
  • ウ(誤): 引火点は発火点より低い
  • エ(誤): 引火点より低いと蒸気が足りず引火しない。
  • オ(誤): 引火点が低いほど常温で引火しやすく危険。

「引火点=蒸気が下限界に達する液温・発火点より低い」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

引火点と可燃性蒸気の濃度:

液体が燃えるのは液体そのものではなく、液面から出た可燃性蒸気が空気と混ざって燃焼範囲に入ったときです。引火点はその境目の温度です。

  • 引火点: 液面付近の可燃性蒸気の濃度が、燃焼範囲の下限値に達し、火源を近づけると引火する最低の液温(イ=正)。
  • 発火点: 火源がなくても、加熱だけで自ら燃え出す最低温度(ア=発火点の説明で誤り)。
  • 大小関係: 一般に引火点<発火点(ウは「引火点が高い」としており誤り)。

選択肢:

  • エ(誤): 液温が引火点より低いと蒸気濃度が下限に届かず、火を近づけても引火しない。
  • オ(誤): 引火点が低いほど低温で蒸気が出て常温でも引火しやすく危険。「引火点が高いほど危険」は逆。

引っかけパターン: 引火点と発火点の取り違え(火源の有無)、大小関係の逆転(引火点<発火点)、危険性の方向(引火点が低いほど危険)。「引火点=蒸気が下限界に達する液温」を核に整理します。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

引火性液体が燃えるとき、燃えているのは液面から蒸発した可燃性蒸気と空気の混合気です(蒸発燃焼)。この混合気は、蒸気濃度が一定範囲(燃焼範囲=爆発限界)にあるときだけ燃えます。濃度が下限値より低いと「薄すぎて」燃えず、上限値より高いと「濃すぎて(酸素不足で)」燃えません。引火点とは、液温を上げて蒸気の発生量が増え、液面付近の蒸気濃度がちょうど燃焼範囲の下限値に達する最低の液温です。この温度で初めて、火源を近づけると引火します。

【引火点・発火点・燃焼点の整理】

  • 引火点: 蒸気濃度が燃焼範囲の下限に達し、火源で引火する最低液温。
  • 発火点: 火源なしで加熱だけで自然に燃え出す最低温度(着火源不要)。
  • 燃焼点: 引火後、燃焼が継続するようになる温度(引火点よりやや高い)。
  • 大小: 引火点 < 燃焼点 < 発火点(一般)。

火源の有無が引火点と発火点の決定的な違いです。引火点は「火を近づければ引火する最低温度」、発火点は「火がなくても燃え出す温度」です。

【危険物との接続(数値)】

  • ガソリン: 引火点−40℃以下/発火点約300℃。引火点が極めて低く、常温で容易に引火(危険大)。
  • 灯油: 引火点40℃以上。常温では蒸気濃度が下限に届かず引火しにくいが、加熱・霧化で危険。
  • 二硫化炭素: 引火点−30℃/発火点約90℃(第4類で最低)。発火点が低く、高温配管等への接触で発火しやすい。

引火点が低いほど、低い液温で蒸気が下限濃度に達するため、常温で引火しやすく危険です。品名区分(第一石油類=引火点21℃未満など)も引火点の低さ=危険性の高さに対応しています。

【試験での位置づけ】

引火点は物理化学・性質科目で最頻出(頻出度A)です。核心は、(1)引火点=蒸気濃度が燃焼範囲の下限に達する最低液温、(2)火源が必要(発火点は不要)、(3)引火点<発火点、(4)引火点が低いほど危険、です。引っかけは、引火点と発火点の取り違え(火源の有無)、大小逆転、危険性の方向逆転です。「液体は蒸気が燃える・引火点は下限に達する温度」を理解の軸にすると、燃焼範囲・蒸発燃焼の問題ともつながります。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 火源なしで燃え出すのは発火点。
  • イ(正): 蒸気濃度が燃焼範囲の下限に達する最低液温。
  • ウ(誤): 引火点は発火点より低い。
  • エ(誤): 引火点より低い液温では蒸気が足りず引火しない。
  • オ(誤): 引火点が低いほど常温で引火しやすく危険。

【根拠】確立した化学(引火点・燃焼範囲の定義)。

【補足】引火点=蒸気濃度が燃焼範囲下限に達する最低液温(火源必要)。発火点=火源なしで燃え出す温度。引火点<燃焼点<発火点。引火点が低いほど危険。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した化学(引火点の定義)。引火点=液面付近の可燃性蒸気濃度が燃焼範囲の**下限界**に達し、火源を近づけると引火する最低の液温。火源なしに発火する温度は発火点(引火点とは別)。引火点は一般に発火点より低い。引火点が低い液体ほど常温で引火しやすく危険。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

引火点と可燃性蒸気の濃度(燃焼下限界頻出度A

基礎的な物理学及び基礎的な化学の他の問題

1
燃焼(引火点・発火点・燃焼範囲)
2
静電気
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物質の三態・状態変化
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密度・比重
5
熱量・比熱・熱膨張・熱移動
6
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