基礎的な物理学及び基礎的な化学48酸・塩基・有機/無機

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問48:酸・塩基・有機/無機

金属の腐食と防食に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • 異なる種類の金属を電解質を介して接触させても、腐食はまったく起こらない。
  • 金属の腐食は、乾燥した環境ほど進行しやすい。
  • 鉄の腐食(さび)は、水分や酸素が関与する酸化反応である。正答
  • 鉄を塗装で覆うと、かえって腐食が促進される。
  • 地下に埋設した鋼製タンクには、防食措置はいっさい不要である。
正答:鉄の腐食(さび)は、水分や酸素が関与する酸化反応である。

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正しいのはウです。鉄のさびは水分・酸素が関与する酸化反応です。

  • ア(誤): 異種金属の接触(電解質あり)は腐食を促進する。
  • イ(誤): 腐食は湿った環境ほど進む(乾燥では進みにくい)。
  • ウ(正): 鉄の腐食は水・酸素による酸化反応。
  • エ(誤): 塗装は腐食を防ぐ(促進しない)。
  • オ(誤): 地下埋設タンクは腐食しやすく防食が必要

「腐食=水・酸素による酸化/湿潤で進む/塗装・電気防食で防ぐ」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

金属の腐食と防食:

  • ア(誤): 異なる金属を電解質(水・塩分等)を介して接触させると、イオン化傾向の大きい方が侵される異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)が起こる。
  • イ(誤): 腐食は湿潤・電解質のある環境ほど進行する。乾燥した環境では進みにくい。
  • ウ(正): 鉄のさび(腐食)は、水分と酸素が関与する酸化反応。鉄が酸化されて酸化鉄になる。
  • エ(誤): 塗装は金属表面を水・酸素から遮断し、腐食を防ぐ
  • オ(誤): 地下に埋設した鋼製タンクは土壌中の水分・電気的作用で腐食しやすく、塗覆装や電気防食等の防食措置が必要。

引っかけパターン: 乾燥で腐食が進むとする(本問のイ)、異種金属接触で腐食しないとする、塗装が腐食を促進するとする、地下タンクに防食不要とする。「水・酸素・電解質で腐食/塗装・電気防食で防ぐ」を固定します。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

金属の腐食は、金属が環境中の酸素・水・電解質と反応して酸化され、もとの金属化合物(さび)に戻る現象です。鉄の腐食はその代表で、水分と酸素が関与する電気化学的な酸化反応です。危険物施設では、タンク・配管の腐食が漏えい事故の原因になるため、腐食の仕組みと防食手段の理解が重要です。

【腐食と防食の整理】

  • 腐食の条件: 水分・酸素の存在、電解質(塩分・酸等)の存在で促進。湿潤環境・海岸地域・土壌中で進みやすい。
  • 異種金属接触腐食(ガルバニック腐食): 異なる金属が電解質を介して接触すると、イオン化傾向の大きい金属が侵される(陽極になって溶ける)。
  • 防食手段:

- 塗装・めっき・ライニング(塗覆装): 表面を被覆し水・酸素を遮断。

- 電気防食(カソード防食): 防食対象を陰極にして腐食を抑える。犠牲陽極法(よりイオン化傾向の大きいマグネシウム・亜鉛等を取り付け、そちらを優先的に溶かす)や外部電源法。

- 乾燥保持・電解質の除去。

【危険物との接続】

  • 地下タンク貯蔵所: 土壌中で腐食しやすく、漏えいの発見も遅れるため、塗覆装・電気防食が義務的に重視され、定期点検の対象にもなります。
  • 配管・タンクの腐食漏えいは重大事故につながるため、材質選定(耐食材)と防食が設計の要点です。
  • 酢酸(弱酸)など腐食性のある危険物を扱う場合は、接液部の材質に耐食性が求められます。

【試験での位置づけ】

金属の腐食と防食は物理化学で標準的な論点(頻出度B)です。核心は、(1)鉄のさび=水・酸素による酸化反応、(2)腐食は湿潤・電解質環境で進む、(3)異種金属接触(電解質介在)で腐食促進、(4)塗装・電気防食(犠牲陽極等)で防ぐ、(5)地下埋設タンクは防食が必要、です。引っかけは、乾燥で腐食が進むとする(本問のイ)、異種金属接触で腐食しないとする(ア)、塗装が腐食を促進するとする(エ)、地下タンクに防食不要とする(オ)です。「水・酸素・電解質で腐食、被覆と電気防食で防ぐ」を固定します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 異種金属接触(電解質あり)は腐食を促進。
  • イ(誤): 腐食は湿潤環境ほど進む。
  • ウ(正): 鉄の腐食は水・酸素による酸化反応。
  • エ(誤): 塗装は腐食を防ぐ。
  • オ(誤): 地下埋設タンクは防食が必要。

【根拠】確立した化学(金属の腐食・防食)。

【補足】鉄のさび=水・酸素による酸化反応。腐食は湿潤・電解質環境で進む。異種金属接触で促進。塗装・電気防食で防ぐ。地下埋設タンクは防食が必要。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した化学(金属の腐食・防食)。鉄のさびは水分・酸素が関与する酸化反応。腐食は湿潤・電解質環境で進む。異種金属接触(電解質介在)はガルバニック腐食を促進。塗装・めっき・電気防食は防食手段。地下埋設タンクは腐食しやすく防食が必要。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

金属の腐食と防食頻出度B

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