問題
危険物の運搬容器の収納および容器の基準に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
正しいのはアです。液体の危険物は、内容積の98%以下で、しかも55℃で漏れないだけの空間を残して収納します。
- ア(正): 液体は98%以下+55℃で漏れない空間容積。
- イ(誤): 固体は95%以下。98%は液体の数値。
- ウ(誤): ガラス容器は容量に上限があり、外装容器に収める等の条件がある。
- エ(誤): 第4類の注意事項は「火気厳禁」。「火気注意」ではない。
- オ(誤): ガラス・プラスチック等の容器も認められている。
「固体95%・液体98%(+55℃)」の組合せを押さえます。
運搬容器への収納と表示(危規則第43条の3・第44条):
- ア(正): 液体の危険物は、運搬容器の内容積の98%以下の収納率であって、かつ、55度の温度において漏れないように十分な空間容積を有して収納する(危規則第43条の3第1項第4号)。液体は温度が上がると膨張するため、収納率の上限に加えて55℃という温度条件が付いている。
- イ(誤): 固体の危険物の収納率は内容積の95%以下(同項第3号)。98%は液体の数値で、固体と液体を入れ替えた誤り。
- ウ(誤): 液体用の運搬容器では、ガラス容器は内装容器として最大容積5L又は10Lまで、緩衝材を詰めた木箱・プラスチック箱・ファイバ板箱に収めて使う(危規則別表第三の二)。「制限なく使用できる」は誤り。
- エ(誤): 表示事項は品名・危険等級・化学名(第4類の水溶性のものは「水溶性」も)・数量・注意事項(危規則第44条第1項)。第4類の危険物の注意事項は「火気厳禁」(同項第3号ニ)であり、「火気注意」は第2類の一部に用いる表示。
- オ(誤): 別表第三の二には、ガラス容器・プラスチック容器・ファイバ板箱なども定められている。金属製に限られない。
引っかけパターン: 固体と液体の収納率の入れ替え(イ)、第4類の注意事項を「火気注意」とする誤り(エ)。「固体95%・液体98%+55℃」「第4類=火気厳禁」を固定します。
【理論的背景】
運搬の積載方法は、危政令第29条が「運搬容器に収納して積載すること」(第1号)と「運搬容器の外部に品名、数量等を表示して積載すること」(第2号)を定め、その中身を危規則第43条の3(収納)・第44条(表示)が具体化しています。収納の基本は、温度変化等で漏れないように密封し、危険物の性質に適応した材質の容器に入れることです(危規則第43条の3第1項第1号・第2号)。
収納率は固体と液体で違います。固体は内容積の95%以下(同項第3号)。液体は内容積の98%以下で、さらに55度の温度で漏れないだけの空間容積を確保します(同項第4号)。液体は温度上昇で膨張するため、数値の上限とは別に温度条件が付いているのが特徴です。なお第3類のアルキルアルミニウム等は、90%以下かつ50度で5%以上の空間容積という別の基準です(同項第6号ハ)。
【実務・条文構造】
収納率(危規則第43条の3第1項):
- 固体の危険物: 内容積の95%以下(第3号)
- 液体の危険物: 内容積の98%以下、かつ55度で漏れない十分な空間容積(第4号)
- どちらも告示で定める場合の例外がある(各号ただし書)
運搬容器(危規則第43条第1項第1号): 固体用は別表第三、液体用は別表第三の二の基準に適合すること。液体用ではガラス容器(内装容器・最大5L又は10L)、プラスチック容器、金属製容器、金属製ドラム(最大250L)などが、危険物の類別・危険等級ごとに定められている。
表示事項(危規則第44条第1項):
1. 危険物の品名、危険等級及び化学名(第4類の水溶性のものは「水溶性」)
2. 危険物の数量
3. 注意事項(第4類は「火気厳禁」)
最大容積500mL以下の第1類・第2類・第4類(危険等級Ⅰを除く)の容器は、通称名等で代えることができる(同条第2項)。
危険等級(危規則第39条の2・第4類の場合):
- 危険等級Ⅰ: 特殊引火物
- 危険等級Ⅱ: 第一石油類・アルコール類
- 危険等級Ⅲ: それ以外(第二石油類・第三石油類・第四石油類・動植物油類)
【試験での位置づけ】
運搬容器は、(1)収納率は固体95%・液体98%+55℃、(2)表示事項は品名・危険等級・化学名・数量・注意事項、(3)第4類の注意事項は「火気厳禁」、(4)容器は金属製に限られない、の4点で正誤を判定します。引っかけは固体と液体の数値の入れ替え(イ)と、注意事項の「火気注意」への差し替え(エ)です。
【各選択肢の発展補足】
- ア(正): 危規則第43条の3第1項第4号のとおり。
- イ(誤): 固体は95%以下(同項第3号)。
- ウ(誤): ガラス容器は内装容器として最大容積の上限があり、外装容器に収める(危規則別表第三の二)。
- エ(誤): 第4類の注意事項は「火気厳禁」(危規則第44条第1項第3号ニ)。
- オ(誤): ガラス・プラスチック等の容器も別表に定められている。
【根拠法令】危険物の規制に関する政令 第29条。危険物の規制に関する規則 第39条の2(危険等級)、第43条・別表第三・別表第三の二(運搬容器)、第43条の3(運搬容器への収納・収納率)、第44条(表示)。
【補足】固体=内容積95%以下。液体=98%以下かつ55度で漏れない空間容積。第4類の注意事項=「火気厳禁」。
- 危険物の規制に関する規則第43条の3・第44条・第43条・第39条の2e-Govで原文を読む
- 危険物の規制に関する政令第29条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する規則 第43条の3(運搬容器への収納・収納率)、第43条・別表第三の二(運搬容器)、第44条(運搬容器の表示)。固体の危険物は運搬容器の内容積の95%以下の収納率(危規則第43条の3第1項第3号)。液体の危険物は内容積の98%以下の収納率で、かつ55度の温度において漏れないように十分な空間容積を有して収納(同項第4号)。運搬容器の外部には品名・危険等級・化学名(第4類の水溶性のものは「水溶性」も)・数量・注意事項を表示し、第4類の危険物の注意事項は「火気厳禁」(危規則第44条第1項)。液体用の運搬容器では、ガラス容器は最大容積5L又は10Lの内装容器として緩衝材を詰めた外装容器に収めて使う等、容器の種類ごとに最大容積と使える危険物が定められている(危規則別表第三の二)。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。
