危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法15火災予防(静電気)

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問15:火災予防(静電気)

第4類危険物の取扱い時の静電気(流動帯電)に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。

  • ガソリンなどの非水溶性の石油類は電気の不良導体であり、配管内を流れたり注入されたりすると静電気を帯びやすい。
  • 静電気の蓄積を防ぐため、給油・注入時には流速を遅くすることが有効である。
  • 容器や配管、移動タンク貯蔵所などを接地(アース)して、帯電した電荷を大地へ逃がす。
  • 静電気が蓄積し放電火花が生じると、可燃性蒸気の点火源となって引火するおそれがある。
  • 周囲の湿度を下げて乾燥させるほど、静電気は逃げやすくなり帯電しにくくなる。正答
正答:周囲の湿度を下げて乾燥させるほど、静電気は逃げやすくなり帯電しにくくなる。

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初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

誤っているのはオです。静電気は湿度が高いほど逃げやすく帯電しにくくなります。「湿度を下げて乾燥させるほど逃げやすい」は逆で誤りです。

  • ア(正): 石油類は不良導体で流動・注入で帯電しやすい。
  • イ(正): 流速を遅くすると帯電を抑えられる。
  • ウ(正): 接地(アース)で電荷を大地へ逃がす。
  • エ(正): 放電火花は可燃性蒸気の点火源になる。
  • オ(誤): 湿度を上げる(加湿)と帯電しにくい。下げるのは逆効果。

「静電気対策=流速制限・接地・加湿(湿度を上げる)」を固定します。

標準試験対策の基準レベル

流動帯電と静電気対策:

  • ア(正): ガソリン等の石油類は電気の不良導体で、配管内を流れたり、ろ過・かくはん・注入されたりすると摩擦で静電気を帯びやすい(流動帯電)
  • イ(正): 帯電を抑えるには流速を遅くする(速い流れほど帯電が大きい)。給油・注入時の流速制限が有効。
  • ウ(正): 容器・配管・移動タンク貯蔵所を接地(アース)し、帯電した電荷を大地へ逃がす。給油時の人体・車両の接地(ボンディング)も有効。
  • エ(正): 静電気が蓄積し放電火花が生じると、可燃性蒸気の点火源となって引火する。第4類火災の重要な着火源。
  • オ(誤): 静電気は湿度が高いほど空気中の水分を通じて逃げやすく、帯電しにくくなる。加湿(湿度を上げる)が対策。「湿度を下げて乾燥させるほど逃げやすい」は逆で、本問の正答(誤り)。

静電気対策の三本柱: ①流速制限 ②接地(アース・ボンディング)③加湿(湿度を高める)。

引っかけパターン: 「湿度を下げると帯電しにくい」とする(オ)。正しくは加湿(湿度を上げる)。「流速制限・接地・加湿」を核心に。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

ガソリンなどの石油類は電気の不良導体(絶縁性が高い)であるため、配管内の流動・注入・ろ過・かくはん時に摩擦で生じた静電気が逃げずに蓄積します(流動帯電)。蓄積した電荷が一気に放電すると火花を生じ、これが可燃性蒸気(空気より重く低所に滞留)の点火源となって引火・火災に至ります。第4類は引火点が低く蒸気が出やすいため、静電気は重大な着火源であり、その発生抑制と除去が火災予防の要点です。

【実務・条文構造(静電気対策)】

帯電のメカニズム:

  • 電気の不良導体である石油類は、流動・摩擦で生じた電荷を内部に保持しやすい(導体なら速やかに逃げる)。
  • 流速が速い・乱流・配管が長い・ろ過器を通すほど帯電が大きくなる。

対策(三本柱):

1. 流速制限: 給油・注入・移送の流速を遅くして帯電量を抑える。注入初期は特に低速にする。

2. 接地(アース)・等電位ボンディング: 容器・配管・移動タンク貯蔵所・受入設備を接地し、帯電した電荷を大地へ逃がす。タンクローリーからの荷卸し時は車両を接地。給油時は人体・容器も等電位化する。

3. 加湿: 周囲の湿度を高めると、空気中の水分を通じて電荷が逃げやすく帯電しにくくなる。乾燥した環境(低湿度)は帯電しやすく危険。

その他:

  • 帯電しやすい合成繊維の衣服・靴を避け、導電性の作業着・靴を用いる。
  • ためた静電気の放電を避けるため、急激な動作・分離を避ける。

放電火花と引火:

  • 蓄積した静電気が放電すると火花(数mJ〜)が生じ、可燃性蒸気の最小着火エネルギーを超えると引火する。第4類は最小着火エネルギーが小さく、わずかな火花でも引火し得る。

【試験での位置づけ】

流動帯電・静電気対策は物理化学・性質で最頻出です。核心は(1)石油類は不良導体で流動・注入で帯電、(2)対策は流速制限・接地(アース)・加湿(湿度を上げる)、(3)放電火花が点火源になる。最大の引っかけは「湿度を下げる(乾燥させる)と帯電しにくい」とする誤りで、正しくは加湿(湿度を上げる)です。第4類の電気不良導体性・蒸気の低所滞留と結びつけ、給油・移送時の接地・流速制限の根拠として理解します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 石油類は不良導体で流動・注入で帯電しやすい。
  • イ(正): 流速を遅くすると帯電を抑えられる。
  • ウ(正): 接地(アース)で電荷を大地へ逃がす。
  • エ(正): 放電火花は可燃性蒸気の点火源になる。
  • オ(誤・正答): 加湿(湿度を上げる)と帯電しにくい。湿度を下げるのは逆効果。

【根拠】確立した物理学・火災予防則(静電気の発生・蓄積・放電と防止)。

【補足】静電気対策=流速制限・接地(アース/ボンディング)・加湿(湿度を高める)。湿度が高いほど帯電しにくい。放電火花は点火源。

<!-- 監修確定 2026-06-03: 静電気(石油類は不良導体で流動帯電/対策=流速制限・接地・加湿/放電火花は点火源)は確立物理学/設計書P4と一致。正答オ(湿度を下げると帯電しにくい=誤り)。誤りなし。pilot butsurikagaku_02の静電気とは設問の切り口(取扱い時の流動帯電)を変えて重複回避。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した物理学・火災予防則(静電気)。石油類(電気の不良導体)は流動・注入・ろ過で帯電しやすい。防止策は流速制限・接地(アース)・加湿(湿度を高める)。湿度が高いほど水分を通じて電荷が逃げやすく帯電しにくい。放電火花は可燃性蒸気の点火源になる。湿度を下げるのは逆効果。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

流動帯電・静電気による着火と取扱い頻出度A

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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