危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法7アルコール類

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問7:アルコール類

メタノールおよびエタノールの性状に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。

  • メタノールの引火点はおおむね11℃、エタノールの引火点はおおむね13℃で、いずれも常温付近で引火の危険がある。
  • メタノール・エタノールはいずれも水によく溶ける(水溶性)。
  • メタノールは有毒で、誤飲や蒸気の吸入により失明や中毒を起こすおそれがある。
  • メタノール・エタノールの火災には、通常の泡消火剤がそのまま最も有効で、耐アルコール泡を用いる必要はない。正答
  • メタノール・エタノールの炎は明るくなく、日中は炎が見えにくいことがある。
正答:メタノール・エタノールの火災には、通常の泡消火剤がそのまま最も有効で、耐アルコール泡を用いる必要はない。

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誤っているのはエです。メタノール・エタノールなどの水溶性液体の火災には、通常の泡は溶けて消えてしまうため、耐アルコール泡が必要です。

  • ア(正): メタノール引火点約11℃、エタノール約13℃で常温付近で引火危険。
  • イ(正): いずれも水によく溶ける。
  • ウ(正): メタノールは有毒(失明・中毒)。
  • エ(誤): 水溶性なので通常泡は溶ける。耐アルコール泡が必要。
  • オ(正): アルコールの炎は淡く見えにくいことがある。

「アルコール類=水溶性・耐アルコール泡が必要・メタノールは有毒」を固定します。

標準試験対策の基準レベル

メタノール・エタノール(アルコール類・水溶性)の性状:

  • ア(正): 引火点はメタノール約11℃・エタノール約13℃。いずれも常温(20℃)付近かそれ以下で、常温で引火の危険がある。
  • イ(正): メタノール・エタノールは水によく溶ける(水溶性)。アルコール類は炭素数1〜3の飽和1価アルコール。
  • ウ(正): メタノールは有毒で、誤飲や蒸気の吸入により失明・中毒を起こす(エタノールより毒性が強い)。
  • エ(誤): 水溶性液体の火災に通常の泡を用いると、泡が溶けて消え(消泡)液面を覆えない。よって耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)が必要。「通常泡が最も有効・耐アルコール泡は不要」は誤りで、本問の正答。
  • オ(正): アルコールの炎は淡い青色で明るくなく、日中は炎が見えにくいことがあり、消火活動で炎の位置を見誤る危険がある。

補足: メタノール・エタノールは引火点が低く(11℃・13℃)、水溶性で蒸気も有毒(特にメタノール)。消火は耐アルコール泡が基本。

引っかけパターン: 水溶性液体に「通常泡が有効」とする(エ)。水溶性=耐アルコール泡。「メタノール11・エタノール13・水溶性・耐アルコール泡・メタノール有毒」を核心に。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

メタノール・エタノールはアルコール類(炭素数1〜3の飽和1価アルコール、指定数量400L)に属する水溶性の引火性液体です。引火点が低く(メタノール約11℃・エタノール約13℃)常温で引火する危険があり、かつ水に溶けるため消火法が特殊(耐アルコール泡が必要)になります。メタノールは強い毒性をもち、消防活動・取扱いで人体への配慮も要します。水溶性ゆえの消火法の違いが、乙4で最頻出の論点です。

【実務・条文構造(確定物性)】

メタノール・エタノールの物性(§物性表):

  • メタノール: アルコール類・水溶性。引火点約11℃、発火点 教科書で幅(約385〜464℃→レンジで扱う)、液比重0.79、蒸気比重1.1、燃焼範囲約6〜36vol%。有毒。
  • エタノール: アルコール類・水溶性。引火点約13℃、発火点 幅(約363〜423℃)、液比重0.79、蒸気比重1.59、燃焼範囲約3.3〜19vol%。

水溶性ゆえの消火法:

  • 通常の泡消火剤(水を多く含む)は、水溶性液体に触れると泡が溶けて消泡し、液面を覆えず効果が出にくい。
  • そこで耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)を用いる。水溶性液体に溶けにくく液面を覆って窒息消火できる。
  • 粉末・二酸化炭素も有効。水で大量に希釈すれば燃焼下限界以下にできる場合があるが、現場では耐アルコール泡が基本。

その他の注意:

  • メタノールは有毒(失明・中毒)。エタノールより毒性が強い。蒸気の吸入・皮膚接触・誤飲に注意。
  • アルコールの炎は淡く明るくないため、日中は炎が見えにくく、燃えていることに気づきにくい・炎の位置を見誤る危険がある。
  • 引火点が低い(11℃・13℃)ため常温で引火可能。容器密栓・火気厳禁・換気が必要。

【試験での位置づけ】

アルコール類の性状は性質科目で最頻出です。核心は(1)引火点メタノール約11℃・エタノール約13℃(常温付近で引火)、(2)水溶性、(3)消火は耐アルコール泡が必要(通常泡は溶ける)、(4)メタノールは有毒、(5)炎が見えにくい。引っかけは水溶性液体に「通常泡が有効」とする誤りです。引火点(11・13)・水溶性・耐アルコール泡・メタノールの毒性を結びつけ、消火方法(性質 問02)とリンクさせて覚えます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): メタノール約11℃・エタノール約13℃で常温付近で引火危険。
  • イ(正): いずれも水溶性。
  • ウ(正): メタノールは有毒(失明・中毒)。
  • エ(誤・正答): 水溶性なので通常泡は溶ける。耐アルコール泡が必要。
  • オ(正): アルコールの炎は淡く見えにくいことがある。

【根拠】§物性表(メタノール: 引火点約11℃/エタノール: 約13℃・いずれも水溶性)。

【補足】アルコール類=水溶性/メタノール引火点約11℃・エタノール約13℃(常温付近で引火)/消火は耐アルコール泡/メタノールは有毒/炎が見えにくい。【監修確定 2026-06-03】

<!-- 監修確定 2026-06-03: メタノール引火点11/エタノール13/水溶性/耐アルコール泡/メタノール有毒 は設計書1-2/S6の確定値と一致。発火点は幅があるためレンジ扱い(設計書方針)。正答エ(水溶性に通常泡が最有効=誤り)。誤りなし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: §物性表(メタノール・エタノール)。メタノール引火点約11℃、エタノール約13℃、いずれもアルコール類(水溶性)。メタノールは有毒(失明・中毒)。水溶性液体の火災には通常泡が溶けて消えるため**耐アルコール泡(水溶性液体用泡)**が必要。アルコールの炎は淡く見えにくいことがある。【監修確定 2026-06-03】 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

アルコール類(メタノール・エタノール頻出度A

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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