危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法8特殊引火物

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問8:特殊引火物

特殊引火物(ジエチルエーテル・二硫化炭素)の性状に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。

  • 特殊引火物は、発火点が低い、引火点が極めて低い、沸点が低いなどの特徴があり、第4類の中で最も危険性が高い区分である。
  • 二硫化炭素は発火点が約90℃と低く、加熱された配管や蒸気に触れるだけでも発火するおそれがある。
  • 二硫化炭素は液比重が1より大きく(約1.26)水に溶けにくいため、水を張ってその中に沈めて貯蔵する(水没貯蔵)ことで蒸気の発生を抑えられる。
  • ジエチルエーテルは引火点が約−45℃と極めて低く、常温で容易に引火する。
  • 二硫化炭素は液比重が1より小さく水に浮くため、水をかけると速やかに消火できる。正答
正答:二硫化炭素は液比重が1より小さく水に浮くため、水をかけると速やかに消火できる。

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誤っているのはオです。二硫化炭素は液比重約1.26で水より重く沈みます。「水に浮く」は誤りで、だからこそ水を張って沈める水没貯蔵ができます。

  • ア(正): 特殊引火物は発火点・引火点・沸点が低く最も危険な区分。
  • イ(正): 二硫化炭素は発火点約90℃と低い。
  • ウ(正): 二硫化炭素は液比重>1で水没貯蔵できる。
  • エ(正): ジエチルエーテルは引火点約−45℃で常温で容易に引火。
  • オ(誤): 二硫化炭素は水より重く沈む。水に浮くは誤り。

「二硫化炭素=発火点90・液比重1.26(沈む)・水没貯蔵」を固定します。

標準試験対策の基準レベル

特殊引火物(ジエチルエーテル・二硫化炭素)の性状:

  • ア(正): 特殊引火物は、発火点100℃以下、または引火点−20℃以下かつ沸点40℃以下のもの。発火点・引火点・沸点が低く、第4類で最も危険性が高い区分(指定数量50L)。
  • イ(正): 二硫化炭素は発火点約90℃(第4類で最低)。加熱された配管・蒸気・高温面に触れるだけで発火するおそれがある。
  • ウ(正): 二硫化炭素は液比重約1.26(水より重い)で水に溶けにくいため、水を張ってその中に沈める水没貯蔵で液面を水が覆い、可燃性蒸気の発生を抑えられる。
  • エ(正): ジエチルエーテルは引火点約−45℃(第4類で最低)、発火点約160℃。極めて低い引火点で常温で容易に引火する。
  • オ(誤): 二硫化炭素は液比重約1.26で水より重く沈む。「水に浮く」は誤り。なお水をかけても二硫化炭素自体の火災が単純に消えるわけではなく、水没貯蔵は蒸気発生抑制が目的。本問の正答(誤り)。

補足: 特殊引火物は蒸気が滞留しやすく、発火点が低いものは火源がなくても発火し得るため厳重な温度管理が必要。

引っかけパターン: 二硫化炭素を「水に浮く(液比重<1)」とする(オ)。二硫化炭素は水より重く沈む。「発火点90・液比重1.26・水没貯蔵」を核心に。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

特殊引火物は第4類の中で最も危険性が高い区分で、発火点・引火点・沸点が極めて低いという特徴をもちます。ジエチルエーテルは引火点が第4類最低(約−45℃)、二硫化炭素は発火点が第4類最低(約90℃)で、いずれもわずかな条件で発火・引火します。特に二硫化炭素は液比重が1を超え(約1.26)水より重いという珍しい性質をもち、これを利用した水没貯蔵が行われます。物性値と貯蔵法が直結する代表例です。

【実務・条文構造(確定物性)】

定義: 特殊引火物=1気圧で発火点100℃以下、または引火点−20℃以下かつ沸点40℃以下のもの。指定数量50L。ジエチルエーテル・二硫化炭素・アセトアルデヒド・酸化プロピレン。

ジエチルエーテルの物性(§物性表):

  • 引火点約−45℃(第4類で最低)、発火点約160℃、液比重0.71(水より軽い)、蒸気比重2.55、燃焼範囲は下限約1.9(上限は教科書で1.9〜36と1.9〜48が併存するため上限値そのものは正誤の核心にしない)。常温で容易に引火。

二硫化炭素の物性(§物性表):

  • 引火点約−30℃、発火点約90℃(第4類で最低)、液比重約1.26〜1.3(水より重い)、蒸気比重2.6、燃焼範囲約1.3〜50vol%(範囲が極めて広い)。

水没貯蔵が成立する理由:

  • 二硫化炭素は水より重く(液比重>1)、水に溶けにくいため、水を張った容器の中で水の下に沈む。液面を水が覆うことで可燃性蒸気の発生・空気との接触を抑えられる。発火点が約90℃と低く極めて危険なため、この貯蔵法で蒸気発生を抑制する。
  • 二硫化炭素の蒸気は有毒でもある。

ジエチルエーテルの注意:

  • 引火点が極めて低く、蒸気は空気より重く滞留。長期保存・空気接触で過酸化物を生じ爆発の危険があるため、密栓・冷暗所保存・直射日光回避が必要。

【試験での位置づけ】

特殊引火物は性質科目で頻出です。核心は(1)発火点・引火点・沸点が低く最も危険、(2)二硫化炭素は発火点約90℃(第4類最低)・液比重約1.26(水より重い・沈む)・水没貯蔵、(3)ジエチルエーテルは引火点約−45℃(第4類最低)。引っかけは二硫化炭素を「水に浮く(液比重<1)」とする誤り、発火点の物質を取り違える誤りです。二硫化炭素の発火点90・液比重1.26・水没貯蔵をワンセットで固定します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 特殊引火物は発火点・引火点・沸点が低く最も危険な区分。
  • イ(正): 二硫化炭素は発火点約90℃と低い。
  • ウ(正): 二硫化炭素は液比重>1で水没貯蔵できる。
  • エ(正): ジエチルエーテルは引火点約−45℃で常温で容易に引火。
  • オ(誤・正答): 二硫化炭素は液比重約1.26で水より重く沈む。水に浮くは誤り。

【根拠】§物性表(二硫化炭素: 発火点約90℃・液比重約1.26/ジエチルエーテル: 引火点約−45℃)。

【補足】特殊引火物=最も危険な区分(指定数量50L)/二硫化炭素=発火点90・液比重1.26(沈む)・水没貯蔵/ジエチルエーテル=引火点−45(第4類最低)。【監修確定 2026-06-03】

<!-- 監修確定 2026-06-03: 二硫化炭素(発火点90/液比重1.26/水没貯蔵)・ジエチルエーテル(引火点-45/発火点160)は設計書1-2の確定値と一致。ジエチルエーテル燃焼範囲上限は併存のため核心にせず。正答オ(二硫化炭素が水に浮く=誤り)。誤りなし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: §物性表(ジエチルエーテル・二硫化炭素)。特殊引火物は発火点100℃以下または引火点−20℃以下かつ沸点40℃以下。二硫化炭素は発火点約90℃(第4類で最低)、液比重約1.26(水より重い)で水没貯蔵。ジエチルエーテル引火点約−45℃(第4類で最低)、発火点約160℃。二硫化炭素は水より重く沈むため水没貯蔵が成立する。【監修確定 2026-06-03】 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

特殊引火物(ジエチルエーテル・二硫化炭素頻出度A

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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