危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法9品名分類(第一石油類・非水溶性)

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問9:品名分類(第一石油類・非水溶性)

ベンゼンおよびトルエンの性状に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。

  • ベンゼン・トルエンはいずれも第一石油類(非水溶性)に属し、引火点は常温より低く引火の危険が高い。
  • ベンゼン・トルエンはいずれも芳香族の有機化合物で、特有のにおいをもつ。
  • ベンゼン・トルエンは水に溶けにくく、液比重は1より小さい(水より軽い)。
  • ベンゼンは有毒で、蒸気を吸入すると中毒のおそれがあり、発がん性も指摘されている。
  • ベンゼン・トルエンは水によく溶ける水溶性液体であり、火災には耐アルコール泡が必須である。正答
正答:ベンゼン・トルエンは水によく溶ける水溶性液体であり、火災には耐アルコール泡が必須である。

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誤っているのはオです。ベンゼン・トルエンは水に溶けにくい(非水溶性)ので、通常の泡消火剤が使えます。「水溶性で耐アルコール泡が必須」は誤りです。

  • ア(正): 第一石油類・非水溶性で引火点が低い。
  • イ(正): 芳香族で特有のにおい。
  • ウ(正): 水に溶けにくく液比重1未満(水より軽い)。
  • エ(正): ベンゼンは有毒・発がん性。
  • オ(誤): ベンゼン・トルエンは非水溶性。耐アルコール泡必須は誤り。

「ベンゼン・トルエン=第一石油類・非水溶性・引火点低い・ベンゼンは有毒」を固定します。

標準試験対策の基準レベル

ベンゼン・トルエン(第一石油類・非水溶性)の性状:

  • ア(正): ベンゼン・トルエンは第一石油類(引火点21℃未満)・非水溶性。引火点は常温以下(ベンゼン約−11℃、トルエン約4℃)で引火の危険が高い。
  • イ(正): いずれも芳香族炭化水素で、特有のにおいをもつ有機化合物。
  • ウ(正): 水に溶けにくく、液比重は1未満(水より軽い)。火災時に水に浮く。
  • エ(正): ベンゼンは有毒で、蒸気の吸入で中毒のおそれがあり、発がん性も指摘される(造血器への影響)。トルエンも有毒だがベンゼンより毒性は低いとされる。
  • オ(誤): ベンゼン・トルエンは非水溶性(水に溶けにくい)。よって通常の泡消火剤が液面を覆って窒息消火でき、耐アルコール泡は必須ではない。「水溶性で耐アルコール泡が必須」は誤りで、本問の正答。

消火法の整理: 非水溶性(ベンゼン・トルエン・ガソリン・灯油等)→通常の泡でよい。水溶性(メタノール・エタノール・アセトン・酢酸等)→耐アルコール泡が必要。

引っかけパターン: ベンゼン・トルエンを「水溶性・耐アルコール泡必須」とする(オ)。これらは非水溶性。「非水溶性=通常泡/水溶性=耐アルコール泡」を核心に。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

ベンゼン・トルエンは芳香族炭化水素で、第一石油類(非水溶性)に属する代表的な有機溶剤です。引火点が常温以下と低く(ベンゼン約−11℃・トルエン約4℃)引火の危険が高く、また非水溶性で水より軽いため、火災時の挙動・消火法はガソリン・灯油と同系統です。一方、ベンゼンは強い毒性・発がん性をもつ点で取扱い上の特別な注意を要します。「非水溶性=通常泡」の理解が水溶性液体(耐アルコール泡)との区別で重要です。

【実務・条文構造(物性整理)】

ベンゼン・トルエンの性状:

  • 区分: いずれも第一石油類・非水溶性。指定数量200L。
  • ベンゼン: 引火点約−11℃、発火点約498℃前後、液比重約0.88(水より軽い)、蒸気は空気より重い。芳香族。有毒・発がん性。
  • トルエン: 引火点約4℃、液比重約0.87(水より軽い)、芳香族。有毒(ベンゼンより低毒性とされる)。
  • 共通: 水に溶けにくい(非水溶性)、特有のにおい、蒸気は空気より重く滞留、引火点が低く常温で引火危険。

消火法:

  • 非水溶性で水より軽いため、棒状注水は液面拡大で原則不適。
  • 通常の泡消火剤が液面を泡膜で覆って窒息消火できる(水溶性ではないので泡が溶けない)。粉末・CO₂も有効。
  • 水溶性液体(メタノール・エタノール・アセトン・酢酸)と異なり、耐アルコール泡は必須ではない。

取扱い上の注意:

  • ベンゼンは有毒・発がん性のため、蒸気の吸入・皮膚接触を避け、換気・密閉・保護具に配慮。
  • 引火点が低く蒸気が滞留するため、火気厳禁・静電気対策・密栓が必要。

【試験での位置づけ】

ベンゼン・トルエンは性質科目で問われます。核心は(1)第一石油類・非水溶性、(2)引火点が常温以下で引火危険が高い、(3)水に溶けにくく液比重1未満、(4)ベンゼンは有毒・発がん性、(5)消火は非水溶性なので通常泡でよい(耐アルコール泡は不要)。引っかけはベンゼン・トルエンを「水溶性・耐アルコール泡必須」とする誤りです。非水溶性液体(通常泡)と水溶性液体(耐アルコール泡)の消火法の違いを、品名・水溶性の別とリンクさせて覚えます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 第一石油類・非水溶性で引火点が低い。
  • イ(正): 芳香族で特有のにおい。
  • ウ(正): 水に溶けにくく液比重1未満(水より軽い)。
  • エ(正): ベンゼンは有毒・発がん性。
  • オ(誤・正答): ベンゼン・トルエンは非水溶性。耐アルコール泡必須は誤り(通常泡でよい)。

【根拠】§品名区分・物性。ベンゼン・トルエン=第一石油類・非水溶性。

【補足】ベンゼン・トルエン=第一石油類・非水溶性/引火点が常温以下で引火危険が高い/水より軽い/ベンゼンは有毒・発がん性/消火は通常泡(非水溶性のため耐アルコール泡不要)。【監修確定 2026-06-03】

<!-- 監修確定 2026-06-03: ベンゼン・トルエン(第一石油類/非水溶性/引火点常温以下/水より軽い/ベンゼン有毒発がん性/通常泡で消火可)は設計書1-1区分と一致。引火点の具体値は概数で扱い大小・区分を核心に。正答オ(水溶性で耐アルコール泡必須=誤り)。誤りなし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: §物性表・品名区分。ベンゼン・トルエンは第一石油類(非水溶性)。引火点はいずれも常温以下(ベンゼン約−11℃、トルエン約4℃)で引火危険が高い。芳香族炭化水素で特有のにおい。水に溶けにくく液比重1未満(水より軽い)。ベンゼンは有毒・発がん性。非水溶性のため通常の泡消火剤が使える(耐アルコール泡は不要)。【監修確定 2026-06-03】 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

ベンゼン・トルエンの性状頻出度B

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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