基本情報 平成23年度 春期 問78:ストラテジ系に関する問題
財務諸表のうち, 一定時点における企業の資産, 負債及び純資産を表示し, 企業の 財政状態を明らかにするものはどれか。
- a株主資本等変動計算書
- bキャッシュフロー計算書
- c損益計算書
- d貸借対照表正答
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答えは d「貸借対照表」 です。
貸借対照表(バランスシート、B/S)は、ある日(例:3月31日)の時点で、会社が 何を持っていて(資産)・誰に借りていて(負債)・自分のお金がいくらか(純資産) を一覧にした表。会社の体重計みたいなものです。
👉 覚え方:「貸借=B/S=バランス=ある日の財政状態」。
ほかの選択肢:a 株主資本等変動計算書=純資産の動き/b キャッシュフロー計算書=お金の流れ/c 損益計算書(P/L)=1年の儲け。
なぜこれが正解か
正解は d。貸借対照表(B/S:Balance Sheet)は一定時点における企業の財政状態を表示する財務諸表で、「資産=負債+純資産」の恒等式が成立する(だから貸借が balance する)。決算日時点のスナップショットを示す。
各選択肢の解説
- a 株主資本等変動計算書:純資産の期中変動を示す(一定期間)。
- b キャッシュフロー計算書:営業・投資・財務の3活動別のキャッシュの流れ(一定期間)。
- c 損益計算書(P/L:Profit and Loss):収益・費用・利益を示す経営成績の表(一定期間)。
覚え方・ひっかけ注意
B/S=一時点(ストック)、P/L=一定期間(フロー)。財務三表(B/S・P/L・キャッシュフロー計算書)の役割を整理。「一定時点」と「一定期間」の区別が頻出ひっかけ。資産(左側)と負債+純資産(右側)が左右で必ず一致する。
理論的背景
財務諸表は企業会計原則・会社計算規則・金融商品取引法・国際会計基準(IFRS)に基づいて作成される。B/Sは流動資産・固定資産・繰延資産/流動負債・固定負債/株主資本・評価換算差額等の階層構造。流動と固定は「正常営業循環基準」と「1年基準(ワンイヤールール)」で判定する。
実務での使われ方
企業分析では財務諸表の比率分析(流動比率・自己資本比率・ROA・ROE・売上高利益率等)で安全性・収益性・成長性を評価。M&Aや与信判断、IPO申請、投資判断の基礎。連結会計では子会社・関連会社を含めた連結B/S・P/L・キャッシュフロー計算書、包括利益計算書、株主資本等変動計算書を作成する。XBRL形式での電子開示(金融庁EDINET、SEC EDGAR)で標準化されている。
試験での位置づけ
基本情報・応用情報のストラテジ系(会計・財務)で必出。財務諸表の役割・読み方、財務指標、損益分岐点分析、棚卸資産評価方法(先入先出法・後入先出法・移動平均法)、減価償却(定額法・定率法)が出題される。ITストラテジスト・ITサービスマネージャ・システム監査ではIT投資のROI評価、TCO(Total Cost of Ownership)分析、リース会計が深掘りされる。
選択肢の発展補足
P/L(損益計算書)は売上高→売上総利益→営業利益→経常利益→税引前当期純利益→当期純利益の5段階利益で経営成績を示す。キャッシュフロー計算書(C/F)は営業CF・投資CF・財務CFの3区分で、現金主義の観点から実態把握する。会計上の利益は出ているがキャッシュが回らず倒産する「黒字倒産」を防ぐためにC/Fは重要。包括利益計算書はIFRS/J-GAAP収斂化の文脈で当期純利益+その他の包括利益(為替換算調整・有価証券評価差額等)を示す。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成23年度 春期 問78/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。