基本情報 平成26年度 秋期 問65:ストラテジ系に関する問題
“システム管理基準" において, 情報システムの費用,. スケジュール, 開発体制, 投資効果などを明確にする計画はどれか。
- a開発計画正答
- b事業継続計画
- c全体最適化計画
- d年間運用計画
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答えは a「開発計画」 です。
「開発計画」はその名のとおり“システムを開発するための計画書”。費用・スケジュール・誰がやるか・どのくらい儲かるか、を具体的に決めます。
家を建てるときの「見積書+工程表+大工さん名簿+家賃で元取れる計算」をひとまとめにしたイメージ。
👉 覚え方:開発を始める前に作る「費用・期間・体制・効果」を全部書いた計画書。
ほかの選択肢:b 事業継続計画=災害時にどう続けるか/c 全体最適化計画=会社全体の理想形/d 年間運用計画=1年間のシステム運用予定。費用や投資効果まで含むのは a。
なぜこれが正解か
正解は a。「システム管理基準」(経済産業省)における開発計画は、個別の情報システム開発について「費用・スケジュール・開発体制・投資対効果」を明確にする計画。経営者の承認を得て開発プロジェクトを開始する根拠文書となる。
各選択肢の解説
- b 事業継続計画(BCP):災害・障害発生時に事業を継続させる計画。
- c 全体最適化計画:企業全体の情報システムの理想像を示す中長期計画。個別案件の費用効果は記載しない。
- d 年間運用計画:1年単位の運用業務(バッチ・保守・障害対応等)の計画。
覚え方・ひっかけ注意
システム管理基準の計画体系は「全体最適化計画 → 開発計画 → 年間運用計画 → BCP」の階層。全体最適化が上流、開発計画はその下で個別案件を扱う、と整理する。「費用・スケジュール・体制・投資効果」の4点セットは開発計画のキーワード。
理論的背景
「システム管理基準」(経済産業省2018年改訂版)はシステム監査基準と対をなすIT統制のベストプラクティス文書。COBITフレームワークと整合し、「全体最適化(戦略レベル)→ 計画(戦術レベル)→ 開発・運用(実行レベル)→ 保守・廃棄」のライフサイクルでIT統制を整理する。開発計画は「BAI(Build, Acquire and Implement)」プロセス群の起点。
実務での使われ方
開発計画書には (1) プロジェクト概要・目的・スコープ、(2) スケジュール(マイルストーン)、(3) 概算費用(イニシャル+ランニング)、(4) 体制(社内・ベンダ・責任者)、(5) リスク分析、(6) 投資対効果(ROI/NPV/IRR/回収期間)、(7) 品質基準を含む。経営層の決裁ゲート(ステージゲート)でGo/No-Go判定の根拠となる。
試験での位置づけ
システム監査・ITストラテジ分野で頻出。基本情報では「計画の種類と内容のマッチング」、応用情報以上では「経営戦略と全体最適化計画の整合」「ITガバナンスとの関連」が問われる。情報処理推進機構(IPA)のITスキル標準(ITSS)・iCDとの紐付けも出題範囲。
選択肢の発展補足
- 全体最適化計画(c)はEA(Enterprise Architecture)で具体化される。TOGAF・FEAF・Zachmanフレームワークが代表的方法論。
- BCP(b)は事業影響度分析(BIA)→RTO/RPO設定→復旧戦略策定の流れ。ISO 22301が国際規格。
- 年間運用計画(d)はITSM(IT Service Management)のサービス運用計画。ITIL 4・ISO/IEC 20000が基盤標準。
- 開発計画とプロジェクト憲章(Project Charter)はほぼ同義で、PMBOKでも統合マネジメントの最初のアウトプット。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成26年度 秋期 問65/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。