問題
インターネットオークションなどで利用されるエスクローサービスの取引モデルの⑤に当てはまる行為はどれか。ここで,①〜⑥は取引の順序を示し,③〜⑥はア〜エのいずれかに対応する。 (図:エスクローサービス会社・売り手・買い手の三者間取引。①売買の成立(売り手⇄買い手)、②商品代金の払込み(買い手→会社)、③④⑤⑥が設問の対象)
キーボード:1〜4で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- A
- B
- C
- D
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
答えは a「商品受領の通知」 です。
エスクローは“信頼できる仲介役”。メルカリやヤフオクの仕組みを思い出してください。
買い手が代金を仲介会社に預ける → 売り手が発送 → 買い手が「ちゃんと届いた!」と通知 → 仲介会社が売り手にお金を渡す。
⑤は「買い手→仲介会社」への矢印。つまり「商品受け取りました」の連絡です。
👉 覚え方:お金は先に預ける、商品届いたら「届きました」と知らせる。
ほかの選択肢:b 商品発送=売り手→買い手(④)/c 代金支払い=買い手→仲介(②)/d 入金通知=仲介→売り手(③)。
なぜこれが正解か
正解は a。エスクローサービスは取引の安全性を担保する第三者預託の仕組み。標準的な流れは ①売買成立(売り手⇔買い手)→ ②買い手が仲介会社へ代金払込 → ③仲介会社から売り手へ入金通知 → ④売り手が買い手へ商品発送 → ⑤買い手が仲介会社へ商品受領通知 → ⑥仲介会社が売り手へ代金支払。⑤は買い手から仲介会社への通知=「商品受領の通知」となる。
各選択肢の解説
- b 商品の発送:売り手→買い手の物の流れ(④)。
- c 代金の支払:仲介会社→売り手の最後の精算(⑥)。
- d 代金の入金通知:仲介会社→売り手の通知(③)。
覚え方・ひっかけ注意
エスクローのキモは「お金を先に第三者が預かる」点。買い手→売り手→買い手→仲介→売り手の3者構造を図で覚える。番号と矢印方向(誰→誰)を間違えると芋づる式に失点するので、まず矢印方向を確定させてから内容を埋める。
理論的背景
エスクロー(Escrow)は元来、英米法における「条件付き第三者預託契約」を指す。電子商取引では信頼ギャップ(買い手は商品到着前に払いたくない/売り手は入金前に発送したくない)を解消するメカニズムとして発達。経済学的には「情報の非対称性」によるレモン市場問題(アカロフ)を、第三者の信頼によって緩和する装置と位置付けられる。
実務での使われ方
ヤフオクの「かんたん決済」、メルカリの「メルペイ」、不動産取引のSBIエスクロー、ソフトウェアソースコードエスクロー(破綻時の権利保全)、暗号資産取引所の預託も同型。決済手数料(取引額の3〜10%)が事業者収益。最近はスマートコントラクト(Ethereum等)で自動エスクローを実装する「DeFi」が登場している。
試験での位置づけ
ストラテジ系のEC(電子商取引)分野で頻出。基本情報では取引フローの穴埋め、応用情報では「ロングテール」「キャズム」「サブスクリプション」「フリーミアム」等のEC戦略用語との複合問題が出題される。最近はC2C・CtoCの台頭でメルカリ型・Uber型のプラットフォームビジネスモデルが頻出。
選択肢の発展補足
- 不在票通知のような物流CRMはエスクローと連動する。EDI(電子データ交換)でリアルタイム通知される。
- 海外取引ではL/C(信用状)が伝統的エスクロー機能を担う。
- 関連用語:「マーケットプレイス」「プラットフォーマー」「決済代行(PSP)」「特定商取引法」「資金決済法」も併せて整理しておくと応用問題に強い。
出典と作り方
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成26年度 春期 問72/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビ独自の3段階の解説(初級・標準・上級)です。


