問題
共通フレームによれば,システム化構想の立案で作成されるものはどれか。
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答え合わせ
- A
- B
- C
- D
自信の3択
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解説
答えは a「将来の業務の全体像」です。
「システム化構想」は家を建てるときの“ぼんやりした完成イメージ”みたいなもの。「将来こういう暮らしがしたい」を決める段階です。
細かい間取り(仕様)や材木の量(ハードウェア)はまだ先。まずは大きな絵を描く時期。
👉 覚え方:構想=ふんわり全体像、要件=具体的にやること、設計=詳しい設計図。
ほかの選択肢:b 実現すべき要件=要件定義の段階/c 日次・月次の業務手順=運用の段階/d ハード・ソフトを記述したシステム方式=設計の段階。大きな全体像を作るのが構想です。
なぜこれが正解か
正解は a。共通フレーム(SLCP-JCF:Software Life Cycle Process)の「企画プロセス」にはシステム化構想立案とシステム化計画立案が含まれる。システム化構想では「経営要求を実現するため、将来的に必要となる業務機能・業務組織の最上位の全体像」を描く。
各選択肢の解説
- a 正解:構想段階のアウトプットそのもの。
- b 誤り:業務手順やコンピュータ入出力情報など実現すべき要件は「要件定義」の成果物。
- c 誤り:日次・月次の業務手順は運用設計や運用マニュアルの範疇。
- d 誤り:ハードウェア・ソフトウェアを記述したシステム方式は「システム方式設計」の成果物。
覚え方・ひっかけ注意
共通フレームのフェーズ順:企画(構想→計画)→ 要件定義 → 開発 → 運用 → 保守。「構想は全体像」「計画は実現方法」「要件定義は具体的に何が必要か」と段階を区別する。実現方法(ハード/ソフト)の話が出たら設計工程と判断。
理論的背景
共通フレーム2013(SLCP-JCF2013/IPA刊)はISO/IEC 12207(ソフトウェアライフサイクルプロセス)の日本版で、ソフトウェア開発の共通言語化を目的とする。プロセスは「企画」「要件定義」「開発」「運用」「保守」の主要ライフサイクルプロセスに加え、支援・組織プロセスから構成される。企画プロセスの成果物は「システム化構想書」「システム化計画書」で、いずれも経営層の意思決定文書。
実務での使われ方
システム化構想では (1) 経営戦略・事業戦略との整合確認、(2) 業務全体像(As-Is/To-Be)描出、(3) 投資対効果(ROI)の概算、(4) 実現性評価(技術/組織/予算)を行う。エンタープライズアーキテクチャ(EA:TOGAFやFEAF)の「ビジネスアーキテクチャ」と同等の役割。続くシステム化計画でプロジェクト体制・予算・スケジュール・調達方針を確定する。
試験での位置づけ
ストラテジ系で頻出。基本情報・応用情報・ITストラテジスト・システムアーキテクトで「共通フレームの工程順」「各工程の成果物」「責任部門」が繰り返し問われる。最近はDX推進・クラウドサービス導入との関連で「BPR(業務改革)」「BPMN(業務プロセスモデル)」との接続も出題。
選択肢の発展補足
- cの「日次・月次の業務手順」は運用プロセスの「日次・月次運用設計書」の範疇。bの「実現すべき要件」は要件定義の成果物。RACIマトリクスや業務フロー図(BPMN)で記述。
- dの「ハード・ソフト記述」はシステム要件定義書および方式設計書。アーキテクチャ評価法(ATAM:Architecture Tradeoff Analysis Method)で評価される。
- 共通フレーム改訂版(共通フレーム2024)ではアジャイル開発・DevOps・クラウド対応が追加された点も覚えておくと近年問題に強い。
出典と作り方
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成26年度 春期 問61/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビ独自の3段階の解説(初級・標準・上級)です。

