問題
プロジェクトに関わるステークホルダの説明のうち,適切なものはどれか。
キーボード:1〜4で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- A
- B
- C
- D
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
答えは c「プロジェクトの成果が,自らの利益になる者と不利益になる者がいる」 です。
ステークホルダは「利害関係者」のこと。プロジェクトで得をする人もいれば、損をする人もいます。その両方をひっくるめてステークホルダです。
たとえば学園祭の企画なら:実行委員(直接やる人)/先生(許可する人)/近所の人(騒音で困る人)…全部ステークホルダです。
👉 覚え方:「得する人も損する人も、全員ステークホルダ」。
ほかの選択肢:a 組織の外部(顧客・取引先・地域住民など)にもいる/b 直接参加しない人も含む/d 個人だけでなく、組織やグループでもよい。
なぜこれが正解か
正解は c。ステークホルダとは,プロジェクトの意思決定や活動,成果に影響を与える,または影響を受ける個人・グループ・組織のことである。プロジェクトの成果によって利益を得る者だけでなく,不利益を被る者も含まれる。
各選択肢の解説
- a 誤り:顧客,取引先,規制当局,地域住民など,組織の外部にもステークホルダは存在する。
- b 誤り:スポンサーや経営層,利用部門のように,間接的に関与する者もステークホルダに含まれる。
- c 正しい:成果が利益になる者と不利益になる者の両方がいる。
- d 誤り:個人として特定できる必要はなく,組織やグループ(例:利用者全体,地域社会)もステークホルダになる。
覚え方・ひっかけ注意
「ステークホルダ=利害関係者=賛成派も反対派も」。「内部だけ」「直接参加だけ」「個人だけ」と範囲を限定する選択肢は誤り。プロジェクトマネージャはステークホルダを洗い出して登録簿にまとめ,影響度と関心度に応じて関与の仕方を計画する。
理論的背景
PMBOK第7版ではステークホルダ・パフォーマンス領域が独立して扱われ、プロジェクト成功の最重要因子の一つに位置づけられる。分類モデルとしてSalience Model(権力・正当性・緊急性の3軸)、Power/Interest Grid(影響力×関心度の2×2マトリクス)、Stakeholder Cube(影響度・態度・関心の3次元)等がある。
実務での使われ方
大規模システム開発・公共インフラ・M&Aではステークホルダエンゲージメントプランを計画段階で策定する。各ステークホルダの現在の関与レベル(Unaware/Resistant/Neutral/Supportive/Leading)と目標レベルを定め、ギャップを埋めるコミュニケーション計画を設計。RACI(Responsible/Accountable/Consulted/Informed)で役割明確化する。
試験での位置づけ
基本情報・応用情報のマネジメント系頻出テーマ。PMP・プロジェクトマネージャ試験では「ステークホルダ特定→分析→エンゲージメント計画→監視」のプロセス順序も問われる。PMI(Project Management Institute)のISO 21500との整合性も近年論点化。
選択肢の発展補足
ネガティブステークホルダ対応は炎上プロジェクト回避の鍵。例:システム刷新で職を失う恐れがある現場ユーザは抵抗勢力になりやすいため、早期巻き込み・トレーニング機会提供・新業務での役割確保で態度変容を促す。アジャイル開発ではプロダクトオーナーがビジネス側ステークホルダの代表として常駐し、優先順位決定権を持つ点も押さえる。倫理面ではコーポレートガバナンス・ESGとの接続も近年の論点で、株主だけでなく従業員・顧客・社会も含めたマルチステークホルダ経営が主流化している。
出典と作り方
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成27年度 春期 問52/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビ独自の3段階の解説(初級・標準・上級)です。

