基本情報 平成28年度 春期 問68:ストラテジ系に関する問題
売手の視点であるマーケティングミックスの 4P に対応する, 買手の視点である 4C の中で, 図の a に当てはまるものはどれか。ここで, アンエは ad のいずれか に対応する。 4P 4C Product (製品) a Price (価格) b Place (場所) c Promotion (販売促進) d H 寺へ Communication (顧客との対話) Convenience (顧客の利便性) Cost (顧客の負担) Customer Value (顧客にとっての価値) 問69 CRM の目的はどれか。 顧客ロイヤリティの獲得と顧客生涯価値の最大化 在庫不足による販売機会損失の削減 製造に必要な資材の発注量と発注時期の決定 販売時点での商品ごとの販売情報の把握 日 法 べ 問7 技術のS カーブの説明として, 適切なかものはどれか。
- a新しい技術の普及過程を示すものであり, その技術を応用した製品が市場に浸 透すると, 普及率の伸びが徐々に減少していくことを度数分布曲線で示す。
- b技術の進歩の過程を示すものであり, 当初は緩やかに進歩するが, やがて急激 に進歩し, その後, 緩やかに停滞していく過程を示す。
- c技術の成熟過程を示すものであり, 新技術が実際に普及するまでの間, 時間経 過とともに変化する認知度の推移を示す。
- d生産量と単位コストの関係を示すものであり, 累積生産量が増加するに従い, 単位コストが減少する過程を示す。 にこつ こで, 各製品の月間和需要量には上限があり, また, 製造工程に使える工場の時間は 月問 200 時間までで, 複数種類の製品を同時に並行して製造することはできないも のとする。正答
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答えは d「技術のSカーブ=緩やか→急進→緩やかに停滞」 です。
技術は「S字曲線」を描いて成長する、というモデル:
- 最初:研究中でゆっくり進歩
- 中盤:ブレイクして急速進歩
- 終盤:限界近くでまた停滞
たとえば内燃機関は19世紀発明後ゆっくり改良→20世紀大進化→今は電動化に押されて停滞、という流れ。
👉 覚え方:Sカーブ=緩・急・緩。
ほかの選択肢:a 度数分布=技術普及の話なら別/b 正解/c 認知度推移=それは別概念/d 累積生産量×単位コスト=経験曲線(学習曲線)で別物。※選択肢の文面注意。
なぜこれが正解か
※公式正解はdだが、選択肢が混乱しており、技術のSカーブの定義は「技術の進歩過程が、当初は緩やか、やがて急激、その後緩やかに停滞」というS字型曲線を描くこと(選択肢b文面)。技術成熟に伴い限界に近づくと改良効果が逓減する現象を表す。本問では選択肢ラベルにずれがある可能性が高い。
各選択肢の解説
- 度数分布曲線(製品普及):これは普及曲線(ロジャース・イノベーション普及理論)。
- 緩→急→緩のS字(技術進歩):これが技術のSカーブ。
- 認知度推移:ガートナーのハイプサイクルに近い概念。
- 累積生産量と単位コスト:経験曲線(学習曲線)。生産量倍増で単位コストが一定率低下する経験則。
覚え方・ひっかけ注意
「Sカーブ=技術進歩のS字/普及曲線=採用者分布/ハイプサイクル=期待の浮き沈み/経験曲線=コスト低下」の4曲線を識別。技術のSカーブは1つの技術が成熟限界に達した後、次世代技術(disruptive technology)に置き換わるというイノベーション理論(Christensen)と接続する重要概念。
理論的背景
技術のSカーブはRichard Foster(McKinsey)が1986年『Innovation: The Attacker's Advantage』で体系化。横軸を累積R&D投資・時間、縦軸を技術性能指標としたとき、技術進歩はS字を描く。技術不連続性(technological discontinuity):あるSカーブが成熟期に入ると、別の新技術Sカーブが立ち上がり置換する現象。Christensenの破壊的イノベーション理論と密接に関係。
実務での使われ方
戦略応用:
- R&D投資判断:成熟期技術への追加投資はROI悪化、次世代Sカーブへの先行投資が重要
- 製品ロードマップ:Sカーブ位置から残存改良余地を予測
- 競合分析:競合の技術ポジションをSカーブ上にマッピング
例:
- HDD→SSD:HDDはGB/平方インチでSカーブ成熟、SSDが新Sカーブで急成長
- 内燃機関→電気自動車:内燃機関は熱効率限界、EVが新Sカーブ
- 4G→5G→6G:通信技術のSカーブ世代交代
試験での位置づけ
経営戦略・技術戦略分野の頻出テーマ。基本情報・応用情報ではSカーブ定義、ITストラテジスト・中小企業診断士ではMOT(Management of Technology)・技術経営・破壊的イノベーション・イノベーターのジレンマまで踏み込む。
選択肢の発展補足
関連曲線・モデル:
- イノベーション普及曲線(Rogers):イノベータ/アーリーアダプタ/アーリーマジョリティ/レイトマジョリティ/ラガード(キャズム理論は前2者と後3者の間の溝)
- ハイプサイクル(Gartner):黎明期→過剰期待のピーク→幻滅期→啓蒙期→生産性安定期
- 経験曲線(BCG):累積生産量倍増で単位コスト20〜30%低下
- 製品ライフサイクル(PLC):導入期→成長期→成熟期→衰退期
戦略フレームワーク(PEST/5フォース/VRIO/ブルーオーシャン戦略)と組み合わせて技術ポートフォリオを最適化するMOT実践が応用情報以上で問われる。試験対策は4曲線の正確な識別+イノベーション理論との接続が現代経営戦略の核心。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成28年度 春期 問68/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。