基本情報

基本情報 平成28年度 秋期 問72|ストラテジ系に関する問題

問題

基本情報 | 平成28年度 秋期 | 分野:ストラテジ系

図は,製品Aの構成部品を示し,括弧内の数字は上位の製品・部品1個当たりの所要数量である。この製品Aを10個生産する場合,部品Cの発注数量は何個になるか。ここで,現在の部品Cの在庫は5個である。 (図:製品Aの構成。A → B(2),C(1)。B(2) → D(1),E(1),C(1))

製品Aの構成部品を示す図(括弧内は上位の製品・部品1個当たりの所要数量)(出典: 平成28年度秋期 基本情報技術者試験 午前 問72・IPA)

図の出典:出典:IPA(情報処理推進機構)公式 平成28年度秋期 基本情報技術者試験 午前 問72

キーボード:1〜4で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は C
  • A
  • B
  • C
  • D

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

答えは c「25個」 です。

部品構成はツリー構造で「Aを作るのに必要な部品の数」が記載されています。

計算ルートを整理(問題文の図から解釈):

  • Aを10個生産
  • 部品Cは「Aの直下に必要数あり」+「Bの下にも必要数あり」のように複数経路で必要
  • 必要総数 = 直下経路 + B経由経路
  • 在庫5個を差し引いて発注量算出

A10個に対し合計30個必要、在庫5個なら 30 - 5 = 25個発注。

👉 覚え方:「総必要量 − 在庫 = 発注量」。

ほかの選択肢:a 15=経路漏れ/b 20=在庫を引きすぎ/d 30=在庫を引き忘れ。

なぜこれが正解か

正解は c(25個)。

部品構成図(典型的なBOM)の解釈:

  • 製品A 1個 → 部品B 2個 + 部品C 1個(直下経路)
  • 部品B 1個 → 部品D 1個 + 部品E 1個 + 部品C 1個(B経由経路)

A 10個に必要な部品Cの総量:

  • 直下経路:A×1個/A = 10×1 = 10個
  • B経由経路:A×2個/A(B)×1個/B(C)= 10×2×1 = 20個
  • 合計 30個

発注量 = 必要量 30 - 在庫 5 = 25個

各選択肢の解説

  • a 15:直下経路のみ計算した誤答
  • b 20:B経由経路のみ計算
  • c 25:正解(両経路+在庫差引)
  • d 30:在庫を引き忘れた値

覚え方・ひっかけ注意

MRP(資材所要量計画)の基本:所要量 = 上位品目×必要数の積算/発注量 = 所要量 − 在庫(− 入荷予定)。多段BOMでは全経路を漏らさず集計するのがコツ。「直下しか見ない」「在庫引き忘れ」が頻出ひっかけ。複数の部品がツリーの異なるレベルに現れる場合、全経路の積算合計が必要。

理論的背景

本問はMRP(Material Requirements Planning/資材所要量計画)の基礎計算。1960年代Joseph Orlickyが体系化、ERPの中核機能として発展。BOM(Bill of Materials/部品表)は多段構造のツリーで、各レベルで上位品目×必要数の積算により従属需要を算出する。MPS(Master Production Schedule/基準生産計画)を起点にMRPロジックで計画展開する。

実務での使われ方

MRPロジック詳細:

1. 総所要量(Gross Requirements):BOM展開で算出

2. 正味所要量(Net Requirements):総所要量 − 利用可能在庫 − 入荷予定量

3. 計画オーダー(Planned Orders):正味所要量+安全在庫を考慮し発注量決定

4. リードタイムオフセット:着荷必要日からリードタイムを引き発注時期決定

5. ロットサイズ計算:固定ロット/経済発注量(EOQ)/期間ロット

発展したMRP II(Manufacturing Resource Planning)は資金・人員も統合計画、さらにERP(Enterprise Resource Planning)で全社統合へ進化。SAP・Oracle・Microsoft Dynamicsが代表ERP。

試験での位置づけ

生産管理・経営工学分野の頻出テーマ。基本情報ではBOM展開計算、応用情報・ITストラテジストではMRP/MRP II/ERP・JIT(Just-In-Time)・かんばん方式・APS(Advanced Planning System)まで踏み込む。中小企業診断士でも頻出。

選択肢の発展補足

生産方式の比較:

  • MRP方式(プッシュ型):需要予測から計算で生産計画作成。在庫リスクあり
  • JIT/かんばん方式(プル型):実需要に応じて後工程から指示。在庫最小化
  • TOC(制約理論):ボトルネック工程に同期した生産
  • APS:MRPの上位で有限能力スケジューリングを実施

IoT/DX文脈ではスマートファクトリ・デジタルツイン・予知保全・需要予測AIでMRPが進化。Industry 4.0の核心。サプライチェーン視点ではSCM(Supply Chain Management)で複数企業間の最適化、ブロックチェーンによるサプライチェーンの透明性確保も論点。試験対策はBOM展開の正確な計算+MRP/JITの方式比較+現代生産管理トレンドの理解で応用情報以上をカバー。

この問題の根拠出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成28年度 秋期 問72
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成28年度 秋期 問72/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビ独自の3段階の解説(初級・標準・上級)です。