問題
CIOの果たすべき役割はどれか。
キーボード:1〜4で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- A
- B
- C
- D
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
答えは c「全社的観点から情報化戦略を立案し,経営戦略との整合性の確認や評価を行う」 です。
CIO(Chief Information Officer)は「最高情報責任者」。会社全体を見渡して、経営戦略に沿ったIT(情報化)の戦略を作り、それがうまく機能しているかを確かめる経営幹部です。
👉 覚え方:CIO=全社のIT戦略の責任者。一部門の代表や現場のリーダではない。
ほかの選択肢:a 自部門の代表としてシステム化案を出す=各部門の担当者/b 調査・研究・教育=情報システム部門などのスタッフ/d プロジェクトの運営管理=プロジェクトマネージャ。
なぜこれが正解か
正解は c。CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)は経営層の一員として,全社的な観点から情報化戦略(IT戦略)を立案し,それが経営戦略と整合しているかを確認・評価する責任を負う。IT投資の優先順位付けや,情報システム全体の最適化を主導するのが役割である。
各選択肢の解説
- a 誤り:各部門の代表として自部門のシステム化案を提示するのは,利用部門の代表者(システム化推進担当)の役割。CIOは特定部門ではなく全社の立場に立つ。
- b 誤り:情報技術の調査,利用研究,関連部門への教育は,情報システム部門のスタッフなどが担う実務。
- c 正しい:全社的観点での情報化戦略の立案と,経営戦略との整合性の確認・評価はCIOの役割。
- d 誤り:業務経験・技術知識・リーダシップをもってプロジェクトの運営を管理するのはプロジェクトマネージャの役割。
覚え方・ひっかけ注意
CIOは「全社」「経営戦略との整合」がキーワード。「自部門の代表」「プロジェクトの運営」のように範囲が限定された役割はCIOではない。CEO(経営全般),CFO(財務),CTO(技術),CISO(情報セキュリティ)との違いもあわせて押さえる。
理論的背景
CIOは1980年代の米国で生まれた職位で,情報技術が経営の中核となるにつれて「システム部門の長」から「経営戦略を実現するためのIT戦略の責任者」へと役割が変わってきた。経済産業省のシステム管理基準やITガバナンスの国際規格 ISO/IEC 38500 では,ITの活用が経営目標に貢献しているかを経営者が評価・指示・モニタする枠組み(ITガバナンス)が示されており,CIOはその中心となる。主な責務は,(1) 経営戦略と整合した情報化戦略の立案,(2) IT投資の評価と優先順位付け,(3) 情報システム全体の最適化,(4) 情報セキュリティやリスクの統制,(5) IT人材の確保・育成である。
実務での使われ方
大企業ではCIOのもとに情報システム部門やPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)が置かれ,中期IT計画の策定,IT予算の配分,大型プロジェクトの承認・監督を行う。DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進役として,CDO(Chief Digital Officer)やCISO(Chief Information Security Officer)と役割を分担・連携することも多い。日本では他の役員がCIOを兼任する例も多いが,専任化が進んでいる。
試験での位置づけ
基本情報・応用情報のストラテジ系で,CIOの役割や他の職位(CEO・CFO・CTO)との違い,情報システム部門・利用部門・プロジェクトマネージャとの役割分担が問われる。ITストラテジスト・システム監査技術者ではITガバナンスやIT投資評価と結び付けて深く問われる。
選択肢の発展補足
誤りの選択肢は,いずれも情報化に関わる別の担い手の役割である。a は利用部門の代表者,b は情報システム部門の調査・教育担当,d はプロジェクトマネージャ。CIOとの違いは「担当範囲(全社か一部か)」と「立場(経営層か実務層か)」で見分けるとよい。
出典と作り方
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成28年度 秋期 問75/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビ独自の3段階の解説(初級・標準・上級)です。

