基本情報 平成29年度 春期 問73:ストラテジ系に関する問題
HEFMS の説明として, 適切かがものはどれか。
- a太陽光発電システム及び家庭用燃料電池が発電した電気を, 家庭などで利用で きるように変換するシステム
- b廃棄物の減量及び資源の有効利用推進のために, 一般家庭及び事務所から排出 された家電製品の有用な部分をリサイクルするシステム
- cヒートポンプを利用して, より少ないエネルギーで大きな熱量を発生させる電 気給湯システム
- d複数の家電製品をネットワークでつなぎ, 電力の可視化及び電力消費の最適制 御を行うシステム正答
AI解説(初心者・標準・上級)
理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。
答えは d「家電をネットでつないで電力可視化・最適制御するシステム」 です。
HEMS(ヘムス)=Home Energy Management System=家のエネルギー管理システム。
エアコン、照明、給湯器などを通信でつなぎ、「いま家全体で何W使ってる?」をスマホ等で見える化し、自動で省エネ運転する仕組みです。
👉 覚え方:HEMS=家のエネルギーをマネジメント。最初の H は Home!
ほかの選択肢:a 太陽光発電の電力変換=パワーコンディショナ/b 家電リサイクル=家電リサイクル法の話/c ヒートポンプ給湯=エコキュート。
なぜこれが正解か
正解は d。HEMS(Home Energy Management System)は、家庭内の家電・空調・照明・太陽光発電・蓄電池等をネットワークで接続し、電力使用量の可視化(見える化)と機器の最適制御を行うシステム。経済産業省はスマートハウス・スマートシティ政策の一環として普及を推進し、2030年までに全世帯への導入を目標にしている。
各選択肢の解説
- a:太陽光発電・燃料電池の直流電力を交流に変換=パワーコンディショナ(PCS)。
- b:家電の有用部分をリサイクル=家電リサイクル法(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンが対象)。
- c:ヒートポンプで少エネルギーで大熱量を発生=エコキュート(自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯機)。
- d:家電をネットで接続、電力可視化・最適制御 → HEMS 正解。
覚え方・ひっかけ注意
類似用語:BEMS(ビル)、FEMS(工場)、CEMS(地域)。SはSystemのS、MはManagement、最初の文字が場所(Home/Building/Factory/Community)。スマートグリッド・スマートメータ・V2H(Vehicle to Home)も関連用語として整理。
理論的背景
HEMSはスマートグリッド(双方向電力網)における需要側エネルギー管理の中核技術。電力会社のスマートメータと連携し、デマンドレスポンス(DR)を実現する。再生可能エネルギーの出力変動を需要側で吸収する役割(VPP:Virtual Power Plant)が脱炭素時代に重要視されている。
主要規格・プロトコル
- ECHONET Lite(エコーネット ライト):日本のHEMS標準通信プロトコル。経産省推奨。IPベース、UDP/6655ポート。
- OpenADR:Open Automated Demand Response、米国発のDR標準。
- Wi-SUN HAN:920MHz帯の無線通信規格、スマートメータとHEMSコントローラ間の通信に使用。
- Matter(旧CHIP):Apple/Google/Amazon主導のスマートホーム標準化、HEMS分野にも波及。
関連システム
- BEMS(Building EMS):オフィスビル用、BACnet/IPベース。
- FEMS(Factory EMS):工場用、SCADAと連携。
- CEMS(Community EMS):地域単位、複数HEMS/BEMSを統合。
- V2H/V2G:EVのバッテリーを家庭/系統電力として活用、CHAdeMO規格で実装。
政策・補助金
経済産業省「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」補助金の要件にHEMS導入を含む例あり。電力プラン「時間帯別料金」「ダイナミックプライシング」との組合せで効果最大化。
試験での位置づけ
FE「ストラテジ/組込み・IoT」分野でスマートシティ/IoT関連用語として近年出題増加。応用情報・ITストラテジストではエネルギーマネジメントとIoTビジネスモデル(X-Tech、グリーンICT)まで踏み込む。
選択肢の発展補足
bの家電リサイクル法は2001年施行、リサイクル料金前払い制(販売店経由)への移行が議論中。cのエコキュートは深夜電力割引と組合せた「夜間沸き上げ」が前提だったが、太陽光普及に伴い昼間沸き上げへのシフトも進む(HEMSが沸き上げタイミングを最適制御)。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成29年度 春期 問73/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。