ITパスポート シラバスVer.6.5(令和8年1月)の変更点を受験者目線で解説。IPAの改訂履歴と公表をもとに、Ver.6.5の改正点(下請法→中小受託取引適正化法)と、生成AI関連の項目が加わったVer.6.2以降の流れを整理し、シラバスに載っている新しめの用語を一覧にします。
目次
結論:ITパスポートの現行シラバスはVer.6.5(令和8年1月)で、IPAの注釈によると「下請法」を削除し「中小受託取引適正化法」を追加した版です。生成AIに関する項目・用語例はVer.6.2(令和5年8月)で追加されました。出題範囲全体が入れ替わったわけではなく、現行シラバスの用語例を確認して足りない用語を補います。
この記事でわかること(30秒サマリ)
- Ver.6.5の改正点(下請法→中小受託取引適正化法)
- IPAの改訂履歴で見るVer.6.2〜6.5の流れ(生成AI関連の項目はVer.6.2で追加)
- シラバスの用語例に載っている、比較的新しい用語の一覧
- 追加学習の進め方
IPA公式PDFの転載ではなく、「現行のシラバスで何を確認すればよいか」を整理します。
シラバスの現行版:Ver.6.5(令和8年1月)。最終確認日:2026-10-02。出典:IPA 試験要綱・シラバスについて。
シラバスVer.6.5とは何か
Ver.6.5は令和8年(2026年)1月の版
IPAの「ITパスポート試験 シラバス」の改訂履歴では、Ver.6.5は令和8年1月の版で、変更点は「用語例の追加,用語の見直し・整理」と記載されています。IPAの「試験要綱・シラバスについて」のページには、Ver.6.5は「下請法」を削除し、「中小受託取引適正化法」を追加したという注釈があります。
シラバス本文には、「中小受託事業者に対する代金の支払遅延等を防止して中小受託事業者の利益を保護する法律として,中小受託取引適正化法(取適法)があること」という記載があります。法律の内容そのものは、公正取引委員会などの公表資料で確認してください。
改訂履歴で見るVer.6.2〜6.5
| バージョン | 時期(改訂履歴) | 変更点(改訂履歴の記載) |
|---|---|---|
| Ver.6.2 | 令和5年8月 | 用語例の追加,用語の見直し・整理(生成AIに関する項目・用語例の追加など) |
| Ver.6.3 | 令和5年12月 | 用語例の追加,用語の見直し・整理 |
| Ver.6.4 | 令和7年4月 | 用語例の追加,用語の見直し・整理 |
| Ver.6.5(現行) | 令和8年1月 | 用語例の追加,用語の見直し・整理(「下請法」→「中小受託取引適正化法」はIPAの注釈による) |
改訂履歴にはVer.6.3・6.4・6.5の個別の用語名は書かれていません。このため、「どの用語がどの版で加わったか」を本記事では断定しません。確実なのは、現行のVer.6.5のシラバスに載っている用語が出題範囲だという点です。
旧シラバスで学んだ内容は?
各版の改訂は用語例の追加・見直しが中心で、出題範囲全体が入れ替わったわけではありません。旧来の用語(TCP/IP・公開鍵暗号・ガントチャートなど)は、現行シラバスでも確認できます。旧版の教材で学んだ場合は、現行シラバスと照らして、足りない用語を補ってください。
シラバスに載っている比較的新しい用語
次の用語は、2026年10月時点で公開されているVer.6.5のシラバスの用語例に載っているものです(シラバスPDFで確認、2026-10-02)。どの版で加わったかは断定せず、説明は一般的な意味です。
| 用語 | 概要 |
|---|---|
| 生成AI | テキスト・画像・音声などを自動生成するAI技術 |
| プロンプトエンジニアリング | AIへの指示(プロンプト)を工夫して望む出力を得る手法 |
| ハルシネーション | AIが事実に基づかない情報を生成する現象 |
| ファインチューニング | 既存のAIモデルを特定用途向けに追加学習させること |
| 説明可能なAI(XAI) | AIの判断根拠を人間が理解できる形で示す考え方 |
| 機械学習 | データから自動的にパターンを学習するAI手法 |
| ニューラルネットワーク | 人間の神経回路を模した計算モデル |
| データサイエンス | データから知見を引き出す分野 |
| デジタルツイン | 現実世界をデジタル空間に再現する技術 |
| エッジコンピューティング | データを端末の近くで処理する技術 |
| DX(デジタルトランスフォーメーション) | デジタル技術で業務やビジネスモデルを変革すること |
| Society 5.0 | 政府が掲げる超スマート社会の構想 |
| サブスクリプション | 定額課金で継続的にサービスを提供するモデル |
| FinTech | 金融とITを組み合わせたサービス領域 |
| NFT | ブロックチェーン上でデジタルデータの所有を示す仕組み |
| グリーンIT | 環境負荷を減らすIT機器・システムの設計・運用 |
| アジャイル開発・DevOps | 短いサイクルで開発・改善を繰り返す手法/開発と運用を連携させる考え方 |
| ローコード・ノーコード | プログラミングを最小限またはなしで開発する手法 |
| 中小受託取引適正化法(取適法) | 中小受託事業者への代金の支払遅延等を防止する法律(旧「下請法」からの変更) |
| 情報流通プラットフォーム対処法 | シラバスの用語例に記載がある法律名(旧「プロバイダ責任制限法」) |
新しい用語の出題例として、生成AIに関する記述を選ぶ問題やプロンプトエンジニアリングの説明を選ぶ問題があります。
なお、「RAG」「ゼロトラスト」「CI/CD」「サービスメッシュ」「スマートシティ」「データエコノミー」は、現行Ver.6.5のシラバスの用語例に見当たりません(シラバスPDFを検索、2026-10-02)。シラバスにない用語は、学習の優先度をつけて後回しにして構いません。
追加学習の進め方
出題頻度の予想順位は、公開されたデータがないため本記事では示しません。次の順で進める方法があります。
1. 現行シラバス(Ver.6.5)の用語例を、IPAのサイトで確認する
2. 上の表の用語のうち、自分の教材に載っていないものを調べる
3. 過去問で、その用語がどう問われているかを確認する
セキュリティ分野の対策はセキュリティの出題の内訳を参照してください。分野別の対策は3分野の違いと対策法も参考になります。
学習リソースの選び方
- 書籍:最新版のシラバス(Ver.6.5)への対応が明記され、「中小受託取引適正化法」「生成AI」の用語が載っているか
- Webサイト:最終更新日が新しく、現行シラバスの用語を扱っているか
- 問題集:IPAの公開問題など、一次情報にもとづく問題か
IPAのサイトでは、ITパスポート試験のシラバス(PDF)が無料で公開されています。受験前に目次だけでも確認することを勧めます。
解説の3段階を使う
合格ナビの過去問には、問題ごとに初級・標準・上級の3段階の解説があります。抽象的な用語は、初級の解説で意味をつかんでから、標準・上級に進む使い方ができます。
まとめ:現行シラバスで確認して、過去問で定着させる
Ver.6.5の改正点は、IPAの注釈によると「下請法→中小受託取引適正化法」です。生成AI関連の項目はVer.6.2で加わり、現行のシラバスに用語例が載っています。まず現行シラバスの用語を確認し、過去問で問われ方に慣れるのが近道です。
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よくある質問
QITパスポートのシラバス6.5とは何ですか?
IPAが公開しているITパスポート試験のシラバス(知識・技能の細目)の版で、改訂履歴では令和8年(2026年)1月の版です。IPAの「試験要綱・シラバスについて」のページには、Ver.6.5で「下請法」を削除し「中小受託取引適正化法」を追加したと注釈があります。
Qシラバス6.5そのもので追加された変更点は何ですか?
IPAの注釈によると、Ver.6.5は「下請法」を削除し「中小受託取引適正化法」を追加した版です。改訂履歴には「用語例の追加,用語の見直し・整理」と書かれています。法律の中身(適用範囲・禁止行為など)は、公正取引委員会などの公表資料で確かめてください。
Q生成AI関連の用語はどのバージョンで追加されましたか?
IPAの改訂履歴では、Ver.6.2(令和5年8月)に「生成AIに関する項目・用語例の追加など」と記載されています。シラバスの用語例には、生成AI、プロンプトエンジニアリング、ハルシネーションなどが載っています。Ver.6.3(令和5年12月)・Ver.6.4(令和7年4月)の改訂履歴は「用語例の追加,用語の見直し・整理」とだけ記載されています。
Q旧シラバス(Ver.6.2以前)で学習した内容は無駄になりますか?
無駄にはなりません。改訂履歴では、Ver.6.0以降の各版が「用語例の追加,用語の見直し・整理」という性格の改訂で、出題範囲全体が入れ替わったわけではありません。古い教材で学ぶ場合は、生成AI関連の用語と法令名の変更を、最新のシラバスで確認して補ってください。
Qシラバス6.5対応の参考書はどう選べばよいですか?
最新版のシラバス(Ver.6.5)に対応していると明記された教材を選ぶ方法があります。確認の目安は、「中小受託取引適正化法」「生成AI」「プロンプトエンジニアリング」といった用語が載っているかどうかです。古い教材で学ぶ場合は、IPAのシラバスで差分を確認してください。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月2日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。


