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ITパスポートのセキュリティ公開問題400問中72問の内訳と、4年続けて出た論点

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

ITパスポートのセキュリティは、令和5〜8年度の公開問題400問のうち72問でした。シラバス Ver.6.5 の項目ごとの内訳、4年続けて出た論点、用語例に無い語で出た問題を、IPAの公開問題へのリンクつきで整理します。

目次
  1. ITパスポートのセキュリティは何問出る?令和5〜8年度で72問
  2. 4年続けて出た論点:3要素・認証・ISMS
  3. 脅威と攻撃手法の12問:説明から名前を選ぶ形が9問
  4. 情報セキュリティ管理の21問:16問がISMSと3要素
  5. 対策と技術の39問:対策の種類・暗号・認証・PKI
  6. 用語例に無い語で出た7問と、法律の8問
  7. セキュリティは72問の内訳を見て、多い項目から解こう
ITパスポートのセキュリティ|公開問題400問中72問の内訳と、4年続けて出た論点
結論:ITパスポートのセキュリティは、令和5〜8年度の公開問題400問のうち72問で、毎年17〜19問出ています。多いのは対策の種類17問と、ISMS・情報セキュリティの要素16問です。3要素・認証・ISMSは4年とも出ました。

72問を1問ずつ読み、シラバス Ver.6.5 のどの項目を問うかで分けました。

ITパスポートのセキュリティは何問出る?令和5〜8年度で72問

令和5〜8年度の公開問題400問のうち、セキュリティの問題は72問でした。年度ごとでは、令和5年度19問、令和6年度18問、令和7年度18問、令和8年度17問です。

集計:合格ナビの問題データ(IPAの公開問題 令和5〜8年度の400問、集計日 2026-10-30)。セキュリティかどうかは合格ナビが問題ごとに付けた分類で数え、各問をシラバス Ver.6.5 の項目に当てはめました。

セキュリティ72問の論点別の内訳(単位:問)
セキュリティ72問の内訳は、対策の種類17問、ISMS・要素16問、脅威・攻撃手法12問、認証・生体認証10問、暗号・PKI 8問、リスク・組織5問、アプリ・IoT 4問

出典:IPA公開問題 令和5〜8年度を合格ナビが集計(2026-10-30)

シラバス Ver.6.5 の項目問題数主な問われ方
61 情報セキュリティ12脅威と攻撃手法の名前を、説明から選ぶ
62 情報セキュリティ管理21ISMS、3要素、リスク対応
63 情報セキュリティ対策・実装技術39対策の種類、暗号、認証、PKI、IoT

3つの項目は、家の防犯にたとえると分かりやすくなります。61は泥棒の手口、62は家族で決める戸締まりのルール、63は鍵や防犯カメラそのものです。

出題範囲のセキュリティ:試験要綱は中分類23 セキュリティで、脅威と脆弱性、ISMS・情報セキュリティポリシー、CSIRT、攻撃手法への技術的対策、物理的・人的対策、認証技術、暗号技術、IoTシステムのセキュリティを問うとしています。シラバスの現行版は Ver.6.5(2026年1月8日掲載)です。最終確認日:2026-10-30。出典:IPA 試験要綱 Ver.5.6・IPA 試験要綱・シラバスについて。

テクノロジ系全体の中での位置は、3分野の違いの記事で数えています。テクノロジ系181問のうち、セキュリティが約4割です。

4年続けて出た論点:3要素・認証・ISMS

令和5〜8年度の4年とも出た論点は、情報セキュリティの要素、利用者認証・生体認証、ISMSの3つです。

論点令和5年度令和6年度令和7年度令和8年度
情報セキュリティの要素問95問75問97問77
利用者認証・生体認証問62・問99問72・問89問69・問100問80
ISMS問56・問79・問94問82・問86・問94問59・問83・問84問70・問93・問100
ランサムウェア—問98問92問63
PKI—問66問87問90
リスク対応問72問64問91—

3要素の問題は、年度ごとに主役の要素が変わりました。令和5年度は完全性、令和7年度は可用性、令和8年度は機密性です。どれも、出来事や対策から要素を当てる形でした。

令和6年度の問75は、3つをまとめて問いました。アクセス制御は機密性、デジタル署名は完全性、ディスクの二重化は可用性、の組合せが正解です。

生体認証は、他人受入率と本人拒否率が令和7・8年度に続けて出ました。他人受入率を低くすると安全性が上がり、本人拒否率を低くすると利便性が上がります。

門番にたとえると、他人を通さないように厳しくするほど、本人も止められやすくなる関係です。

脅威と攻撃手法の12問:説明から名前を選ぶ形が9問

脅威と攻撃手法の12問のうち、9問は手口の説明を読んで名前を選ぶ問題でした。説明の決め手になる言葉と、名前を結びつけて覚えます。

問題文の要点(合格ナビの要約)正解の名前出題
不正侵入のあと、再侵入しやすくするため設定を変えるバックドア令和5年度 問73
サイトを見ただけで、気付かないうちにマルウェアを送り込むドライブバイダウンロード令和5年度 問58
技術を使わず、なりすましや、くずかごから情報を得るソーシャルエンジニアリング令和5年度 問89
通常の検索エンジンで見つからない、匿名性の高いコンテンツダークウェブ令和6年度 問87
ドメイン名とIPアドレスの対応情報を書き換え、偽サイトへ誘導DNSキャッシュポイズニング令和6年度 問100
セキュリティパッチの適用が最も有効な脅威バッファオーバーフロー令和7年度 問70
修正プログラムが出る前に、脆弱性を突くゼロデイ攻撃令和7年度 問73
特定の組織を、複数の手法で長期間狙い続けるAPT攻撃令和8年度 問96

脅威と脆弱性の違いも出ています。令和8年度の問89は、「情報資産自身の価値を損なう可能性をもつ弱点」を空欄にし、正解は脆弱性でした(出典:令和8年度 ITパスポート試験 問89(独立行政法人情報処理推進機構))。

空き巣が脅威なら、鍵のかけ忘れが脆弱性です。脅威は損害を起こす原因(外部からの攻撃のほか、内部不正や誤操作も含みます)、脆弱性は守る側の弱点と分けます。

情報セキュリティ管理の21問:16問がISMSと3要素

情報セキュリティ管理の21問のうち、16問はISMSと情報セキュリティの要素の問題でした。残りは、リスク対応3問と、CSIRT・経営者の役割の2問です。

ISMSの12問は、PDCAへの当てはめ3問、情報セキュリティ方針とポリシー3問、ISMSクラウドセキュリティ認証2問などです。ISMSの中身と、PDCAへの当てはめ方は、ISMSの記事で問題ごとに解いています。

リスク対応は、年度によって呼び名が違いました。令和5・6年度は「リスク共有」、令和7年度は「リスク移転」を含む4分類で問いました。

シラバス Ver.6.5 の用語例は、「リスク共有(リスク移転,リスク分散)」と並べています。名前が変わっても、保険などで損害を別の組織に移す考え方は同じです。

令和6年度の問64は、サイバー保険への加入がリスク共有の例でした。令和7年度の問91は、ノートPCの持出し管理を厳しくすることをリスク低減としています。

CSIRTは令和7年度の問68で出ました。事故が起きたときに影響範囲を調べ、被害の拡大を防ぐ対策を支援する活動が正解です。

対策と技術の39問:対策の種類・暗号・認証・PKI

最も多い対策と技術は39問で、そのうち17問が対策の種類(人的・技術的・物理的)の問題でした。続いて利用者認証・生体認証7問、暗号5問です。

対策の種類17問:廃棄と物理的対策がくり返し出た

機器を捨てるときの消去は、HDD・SSD・PC・IoT機器で4問出ました。上書き消去、SSD向けのSecure Erase、物理的な破壊が正解で、令和5年度の問81では、論理フォーマットだけでは正解に入りませんでした。

「物理的セキュリティ対策の例」は、令和7・8年度に同じ問い方で出ました。令和7年度はICカードによる入退室管理、令和8年度は遠隔地のバックアップシステムが正解です。

ほかには、IDS(令和5・7年度)、WAF、セキュアブート、クリアデスク、ゼロトラストなどが出ています。ランサムウェアの被害を減らす対策は、令和7・8年度ともバックアップが正解でした。

暗号・PKI 8問:どの鍵で開くかを問う

暗号は、どの鍵で暗号化し、どの鍵で開くかを問います。公開鍵は誰でも入れられる郵便受けの投入口、秘密鍵はその郵便受けを開ける鍵のようなものです。

令和7年度の問89は、Aさんが読めるメッセージを選ぶ問題でした。共通鍵、Aさんの公開鍵、Bさんの秘密鍵で暗号化した3つが正解です。Bさんの公開鍵で暗号化したものは、Bさんにしか開けません。

ハイブリッド暗号方式(令和5年度)は、メッセージを共通鍵で暗号化し、その共通鍵を受信者の公開鍵で暗号化します。PKIは、令和6〜8年度に毎年1問ずつ出ました。

認証技術・アプリとIoT

デジタル署名は、令和5年度の問84で「改ざんを防げないが、検知はできる」が正解でした。リスクベース認証は、いつもと違うPCからのログインで追加の認証をする例が出ています。

アプリとIoTの4問は、セキュリティバイデザイン、IoT機器を初期パスワードのまま使わないこと、IoT機器の廃棄時の物理的破壊、Webサイトへの入力のサニタイジングが問われました。

用語例に無い語で出た7問と、法律の8問

72問のうち7問は、シラバス Ver.6.5 の本文に無い語が、正解や問題の主題でした。

語出題正解の要点
オートラン令和5年度 問80媒体を接続すると、中のプログラムを自動で実行する機能
ISMSクラウドセキュリティ認証令和5年度 問56・令和6年度 問82クラウドサービス固有の管理策の実施を認証する
Secure Erase令和6年度 問63SSDの全データを消し、復元できなくする方法
PIN令和6年度 問89数字列から成る暗証番号
ゼロトラスト令和8年度 問92内外どちらからのアクセスにも二要素認証を使う
サニタイジング令和8年度 問95入力に含まれる有害な文字列を、無害な文字列に置き換える

照合:合格ナビがシラバス Ver.6.5 のPDFの本文を語で検索し、見つからなかった語です(2026-10-30)。

シラバスは、用語例を「知識として習得すべき用語・キーワード例」と説明しています(IPA『ITパスポート試験 シラバス Ver.6.5』シラバスの構成)。例であって、出る語の全部ではありません。

セキュリティの法律は、テクノロジ系ではなく、ストラテジ系の「セキュリティ関連法規」で出ます。令和5〜8年度は毎年2問ずつ、計8問でした。

不正アクセス禁止法とサイバーセキュリティ基本法は、1年おきに交互に出ています。残りの4問は、GDPR、個人情報保護法、特定電子メール法、匿名加工情報でした。個人情報の法律は個人情報保護法の記事で、試験での問われ方として整理しています。

令和3〜8年度の600問で、2回以上問われた用語は頻出用語の記事で数えています。

セキュリティは72問の内訳を見て、多い項目から解こう

ITパスポートのセキュリティは、令和5〜8年度の400問のうち72問でした。対策の種類とISMS・3要素で33問あり、3要素・認証・ISMSは4年とも出ています。まずこの3つを公開問題で解き、法律の8問はストラテジ系で確かめましょう。

最終確認 2026-10-30出典: IPA 情報処理推進機構 — iパス試験情報。受験料・合格率・試験日程・申込締切などの変動する値は、IPAの公式発表で最新情報を必ずご確認ください。

よくある質問

Q個人情報保護法の問題は、セキュリティの72問に入っていますか?

入っていません。個人情報保護法・不正アクセス禁止法・GDPRなどは、シラバス Ver.6.5 では大分類1「企業と法務」の「セキュリティ関連法規」に載っていて、ストラテジ系の問題として出ます。72問は、テクノロジ系のセキュリティ(中分類23)の問題だけを数えた数です。

Q令和3・4年度の問題を数えていないのはなぜですか?

3分野の問題数を数えた記事と同じ、令和5〜8年度の400問にそろえたためです。同じ範囲で数えると、分野全体の数と、セキュリティの内訳を見比べられます。令和3・4年度のセキュリティの問題も、過去問のページで解けます。

この資格の問題を解くITパスポート 過去問(回ごと・分野別)
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法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月30日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

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