ITパスポート

ITパスポートとは?100問120分の国家試験受験資格・出題範囲・合格基準・申込の流れ

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

ITパスポートとは、IPAが実施するITの基礎知識を問う国家試験です。受験資格は特段なし、100問120分、合格は総合600点以上かつ3分野すべて300点以上。令和7年度の受験者の年代別人数、申込から合格証書までの流れ、2027年度に変わる予定の出題分野をIPAの公式情報で整理します。

目次
  1. ITパスポートとは?IT社会の基礎力を国が証明する試験
  2. 受験資格は特段なし。受験者は20代が4割以上
  3. 出題範囲は3分野。点数に数える92問の比は32:18:42
  4. 合格基準は「総合600点以上」と「3分野すべて300点以上」の両方
  5. 申込から結果までの流れ。受験日は全国で随時
  6. 2027年度から出題分野が変わる予定(現行は2026年度まで)
  7. 受ける時期を決めて、まず公開問題で3分野の今の実力を知ろう
結論:ITパスポートは、IPA(情報処理推進機構)が実施する、ITの基礎知識を問う国家試験です。100問を120分で解き、受験資格は特段なく、受験手数料は7,500円(税込)です。合格は、総合評価点が600点以上で、3つの分野すべてが300点以上のときです(各1,000点満点)。

ITパスポートとは?IT社会の基礎力を国が証明する試験

ITパスポートは、ITの共通の基礎知識を証明する、経済産業省所管の国家試験です。実施するのはIPAで、「情報処理の促進に関する法律」に基づいています(IPA)。

名前の由来は、海外へ出るときのパスポートが身分を証明するのと同じ考え方です。IT化した社会へ出ていく人の基礎力を、国が証明する試験として生まれました(IPA)。

想定している受験者は、働く人とこれから働く人です。ITの仕事に就く人と、自分の仕事にITを使っていこうとする人が対象です(IPAの対象者像)。事務系の社会人や文系の学生も含まれます(IPA)。

ITパスポート試験の早見表

項目内容
実施する機関IPA(情報処理推進機構)。合格者は経済産業大臣が決定
実施方式CBT方式(コンピュータの画面で解答)。随時実施
試験時間120分
出題数・形式100問・四肢択一(4つの選択肢から1つを選ぶ)
点数に数える問題100問のうち92問。残り8問は今後の出題のために評価する問題
採点方式IRT(解答結果から評価点を出す方式)。配点割合はない
合格基準総合評価点600点以上、かつ3分野の分野別評価点がそれぞれ300点以上(各1,000点満点)
受験手数料7,500円(税込)
受験資格特段なし
合格の有効期間なし

出典:IPA 試験要綱 Ver.5.6、IPA ITパスポート試験 受験要領、IPA ITパスポート試験 FAQ

試験の概要・受験手数料・実施:100問・120分、受験手数料7,500円(税込)、受験資格は特段なし、合格は総合評価点600点以上かつ各分野別評価点300点以上(1,000点満点)、CBT方式で随時実施(2026年12月28日以降は休止の予定)。最終確認日:2026-10-30。出典:IPA 試験要綱 Ver.5.6、IPA 受験要領、IPA スケジュール、手数料など。

受験資格は特段なし。受験者は20代が4割以上

ITパスポートの受験資格は、特段ありません(IPA)。年齢・学歴・職歴の条件はなく、申込の手続きをして、当日に本人確認書類を示せば受験できます。

実際の受験者を見ると、令和7年度は20代が118,297人で、受験者全体の43.6%でした。受験者は全体で271,352人、受験者の平均年齢は32.2歳です(IPA統計)。

令和7年度の受験者(年代別)

年代受験者数受験者に占める割合合格者数合格率
19歳以下26,668人9.8%7,578人28.4%
20代118,297人43.6%59,416人50.2%
30代51,667人19.0%28,446人55.1%
40代39,913人14.7%20,142人50.5%
50代30,901人11.4%14,234人46.1%
60歳以上3,906人1.4%2,196人56.2%
合計271,352人100%132,012人48.6%

出典:IPA 統計情報の年齢別一覧表(令和7年度)の年齢別の人数を、年代ごとに合算した数字です。割合は四捨五入しています。

令和7年度の受験者数(年代別)
令和7年度の受験者は20代が118,297人で最も多く、30代51,667人、40代39,913人、50代30,901人、19歳以下26,668人、60歳以上3,906人の順

出典:IPA 統計情報の年齢別一覧表(令和7年度)を年代ごとに合算

受験者が最も多い年齢は22歳で、19,746人でした。60歳以上も3,906人が受験しています。

合格率は年代で差があります。19歳以下は28.4%、50代は46.1%、30代は55.1%でした。合格率全体の見方は、ITパスポートの難易度と合格率にまとめています。

令和7年度の受験者数・年代別:受験者271,352人、合格者132,012人(合格率48.6%)。年代別の受験者は、19歳以下26,668人、20代118,297人、30代51,667人、40代39,913人、50代30,901人、60歳以上3,906人。最終確認日:2026-10-30。出典:IPA 統計情報。

出題範囲は3分野。点数に数える92問の比は32:18:42

出題は、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3分野で、点数に数える92問の内訳は32問・18問・42問です(IPA 試験要綱)。

分野何を問うか問題数割合
ストラテジ系(経営全般)財務・法務・経営戦略など32問34.8%
マネジメント系(IT管理)システム開発・プロジェクトマネジメントなど18問19.6%
テクノロジ系(IT技術)ネットワーク・セキュリティ・データベースなど42問45.7%

出典:IPA 試験要綱 Ver.5.6、IPA ITパスポート試験 FAQ。割合は92問に対する比で、四捨五入しています。

3つの分野を会社の役割にたとえると、ストラテジ系は経営、マネジメント系は管理、テクノロジ系は技術の基礎にあたります。

100問全体の出題数は、IPAの案内で「ストラテジ系35問程度・マネジメント系20問程度・テクノロジ系45問程度」とされています(IPA)。

出題の細目は、IPAのシラバスに載っています。現行はVer.6.5(令和8年1月掲載)で、変更点はITパスポート シラバスVer.6.5の変更点で整理しています。分野ごとに多く出る論点は、ITパスポートのストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の違いをご覧ください。

各分野の問題を1問ずつ見ると、試験の雰囲気がつかめます。どれもIPAが公開した問題です。

分野別の問題数・シラバスの版:出題100問のうち、点数に数えるのは92問で、分野別はストラテジ系32問・マネジメント系18問・テクノロジ系42問。シラバスはVer.6.5(令和8年1月8日掲載)、試験要綱はVer.5.6(令和8年7月6日)。最終確認日:2026-10-30。出典:IPA 試験要綱 Ver.5.6、IPA ITパスポート試験 試験内容・出題範囲。

合格基準は「総合600点以上」と「3分野すべて300点以上」の両方

合格するには、総合評価点が600点以上で、3つの分野別評価点もすべて300点以上である必要があります(各1,000点満点)。

通知表でいえば、合計点が足りていても、1科目だけ赤点があると進級できないようなものです。IPAのFAQも、分野別評価点が1つでも300点未満なら合格基準を満たさないとしています。

点数は、IRT(項目応答理論)という方式で、解答結果から計算されます。1問ごとの配点割合が決まっていないため、「何問正解なら何点」とは言えません(IPA 試験要綱)。

試験が終わると、その場の画面に結果が出ます。ただし、画面の結果が基準を満たしていても、その時点では合格になりません。経済産業大臣が合格者を決めて、初めて合格になります。合格者の受験番号は、ITパスポート試験のサイトと官報に載ります(IPA FAQ・受験要領)。

令和7年度は、受験した271,352人のうち132,012人が合格し、合格率は48.6%でした。令和3〜7年度の合格率は48.6〜52.7%です。

600点以上でも落ちる理由は、ITパスポートで600点以上でも不合格になる理由で説明しています。勉強する順番はITパスポートの勉強法、必要な時間と期間別の計画はITパスポートの勉強時間は何時間?をご覧ください。

合格基準・合格率:総合評価点600点以上かつ各分野別評価点300点以上(1,000点満点)。合格率は令和3年度52.7%、令和4年度51.6%、令和5年度50.3%、令和6年度49.1%、令和7年度48.6%。最終確認日:2026-10-30。出典:IPA 試験要綱 Ver.5.6、IPA 統計情報。

申込から結果までの流れ。受験日は全国で随時

申込は、IPAのITパスポート試験のサイトで、利用者IDを登録し、試験日と会場を選んで手数料を払う順に進めます。郵便・電話・FAXでは申し込めません(IPA 受験要領)。

順やることポイント
1利用者IDを登録する申込サイトで利用者情報を登録する
2試験日と会場を選ぶ全国47都道府県の会場。午前・午後・夕方の3つの時間帯がある
3受験手数料7,500円(税込)を払うクレジットカード・コンビニ・バウチャーから選ぶ
4確認票を用意する当日は確認票と、顔写真付きの本人確認書類の原本が要る
5当日に受験する試験開始の30分前から受付。試験は120分
6結果を見る終了後、その場で画面に結果が出る。試験結果レポートは1年間ダウンロードできる
7合格発表・合格証書合格発表の翌月に、合格証書が簡易書留で届く(不合格者には通知しない)

出典:IPA ITパスポート試験 受験要領

選べる試験日は、ふだんは申込日の翌日から最長3か月先までですが、2026年9月28日以降の申込では2026年12月27日までです。支払い方法と申込の時刻でも変わり、申込日の翌日から4日後までの試験ではコンビニ払いを選べません(IPA FAQ・受験要領)。

申込内容の変更は試験日の3日前まででき、申込後にキャンセルしても受験手数料は戻りません(IPA FAQ)。

各手順の細かい決まりは、ITパスポートの申込方法にまとめています。当日の持ち物はITパスポート 受験当日の持ち物・流れ・注意点、画面の操作はITパスポートのCBT試験とは?をご覧ください。

CBT方式の休止予定:IPAは、システムのリプレースのため、ITパスポート試験などのCBT方式の実施を2026年12月28日以降に休止する予定です(会場によっては12月27日より前に休止)。2026年9月28日以降の申込で選べる受験日は2026年12月27日まで。2027年1月以降の実施は、2026年秋頃にウェブページで案内される予定です。最終確認日:2026-10-30。出典:IPA CBT方式試験の実施について。

2027年度から出題分野が変わる予定(現行は2026年度まで)

IPAは、2027年度から新しい試験制度に移る予定で、ITパスポート試験の出題分野を3つに再整理するとしています。開始は2027年度春頃の予定で、現行の試験制度は2026年度の試験実施をもって終わる予定です(IPA)。

項目現行(2026年度まで)新制度(2027年度春頃から・予定)
出題分野ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」
試験時間・出題数120分・100問120分・100問
試験の狙い職業人とこれから職業人となる人が備えておくべき、ITに関する共通的な基礎知識ビジネスパーソンに求められるデジタルリテラシーとしての基礎知識とマインド・スタンス

出典:IPA 試験要綱 Ver.5.6、IPA 見直しの検討状況について(2026年3月31日公開)

新しい制度では、DXで求められるマインド・スタンスやデータマネジメントの基礎の内容が加わる予定です。AI時代に合わせて、セキュリティ・倫理の出題も強化される予定です(IPA)。

IPAのシラバス案(Ver.0.1・2026年8月31日掲載)は、検討状況にもとづくもので、変わることがあります。2026年12月28日以降の実施は、前の章のとおり、IPAがあとで案内する予定です。受ける時期を決めたら、IPAの試験制度の見直しのページで最新の予定を確かめてください。

新試験制度の予定:IPAは2027年度から新試験制度へ移行する予定。ITパスポート試験の開始は2027年度春頃の予定で、出題分野は「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」に再整理、試験時間120分・出題100問。現行の試験制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定。シラバス案はVer.0.1(2026年8月31日掲載)で、変更の可能性あり。最終確認日:2026-10-30。出典:IPA 試験制度の見直しについて、IPA 見直しの検討状況について、IPA 新試験制度のシラバスについて。

受ける時期を決めて、まず公開問題で3分野の今の実力を知ろう

ITパスポートは、受験資格がなく、100問120分で、総合600点以上かつ3分野すべて300点以上なら合格できる国家試験です。2026年12月27日までは受験日を選べるので、受けるなら日程を先に決めましょう。そのうえで、IPAの公開問題を解いて、3分野のどこが弱いかを確かめるところから始めます。

最終確認 2026-10-30出典: IPA 情報処理推進機構 — iパス試験情報。受験料・合格率・試験日程・申込締切などの変動する値は、IPAの公式発表で最新情報を必ずご確認ください。

よくある質問

QITパスポートは何回でも受けられますか?合格に有効期限はありますか?

IPAのFAQでは、何回でも受験できるとされています。合格後にもう一度受けて、さらに高い点数を目指すこともできます。合格に有効期間はありません。ITパスポート試験は、その時点でその試験に合格する知識があることを認定する試験だからです。ただし、複数回の試験を同時に申し込むことはできず、新しい申込は申込済みの試験の受験日の翌日からです。

Q小学生・中学生・高校生は、顔写真付きの本人確認書類がなくても受けられますか?

受験には、顔写真付きの本人確認書類の原本が必要です。小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校に在籍していて、その書類を用意できない場合は、「ITパスポート試験受験用 学校生徒在籍証明書」と、学生証(顔写真なし)・生徒手帳(顔写真なし)・健康保険資格確認書のうち1点を、両方持参する方法があります(IPA FAQ)。

Q合格証書をなくしたとき、合格を証明する書類はありますか?

合格証書の再発行はできません。代わりに、合格を証明する書類として「合格証明書」があり、合格者の申請で交付されます。交付手数料は1通700円です。申請の受付は、IPAが株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズに委託しています(IPA FAQ)。

この資格の問題を解くITパスポート 過去問(回ごと・分野別)
解いてみる

法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月30日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

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