ITパスポートの合格率は令和7年度48.6%(IPA公表)。文系・初心者でも合格できる理由を合格基準の構造から解説。年度別・属性別の合格率データと、初心者がつまずく3ポイントと対策を紹介します。
目次
結論:ITパスポートの合格率は、IPA公表で令和7年度が48.6%、令和3〜7年度は48.6〜52.7%で、受験者のおよそ半数が合格しています。合格には総合評価点600点以上かつ、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の各分野300点以上が必要で、1分野だけ低いと不合格になります。
この記事でわかること(30秒サマリ)
- ITパスポートの合格率データ(IPA公表・令和3〜8年度)
- 文系・ビジネス職が学びやすい合格基準の仕組み
- 初心者がつまずきやすい3つのポイントと対策
- 弱点を見つけて学習を絞る方法
「ITパスポートって難しいの?」という不安を持つ方に向けて、合格率データと試験の仕組みから正確に答えます。
ITパスポートの合格率データ【最新版】
年度ごとの合格率の推移
IPA(情報処理推進機構)が公表している、ITパスポート試験の年度別の実績です。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和3年度(2021年度) | 211,145人 | 111,241人 | 52.7% |
| 令和4年度(2022年度) | 231,526人 | 119,495人 | 51.6% |
| 令和5年度(2023年度) | 265,040人 | 133,292人 | 50.3% |
| 令和6年度(2024年度) | 273,905人 | 134,617人 | 49.1% |
| 令和7年度(2025年度) | 271,352人 | 132,012人 | 48.6% |
ITパスポート試験の合格率:令和7年度 48.6%(受験者271,352人・合格者132,012人)。令和8年度は4〜9月の累計で48.9%(受験者109,986人・合格者53,815人)。最終確認日:2026-10-29。出典:IPA ITパスポート試験ウェブサイト 統計情報。
令和3〜7年度の合格率は48.6〜52.7%で、およそ半数が合格しています。毎年の合格率は少しずつ下がってきていますが、この記事ではその理由は断定しません。
社会人と学生の合格率
IPAの統計には、社会人・学生などの属性別の合格率も掲載されています。令和8年度(4〜9月の累計)では、社会人は受験者83,680人・合格者43,572人で合格率52.1%、学生は受験者26,306人・合格者10,243人で合格率38.9%でした。
令和8年度の属性別合格率・4〜9月累計:社会人 52.1%、学生 38.9%。最終確認日:2026-10-29。出典:IPA ITパスポート試験ウェブサイト 統計情報。
属性によって合格率に差があるため、学生の方は特に、学習計画を立てて過去問で慣れておくことが大切です。差が生じる理由は、公表資料からはわかりません。
他の資格との比較
他の資格の合格率は、それぞれの試験団体の公式サイトで最新の数字を確認してください。年度や試験回で変わるうえ、受験者層も異なるため、合格率の数字だけで難しさを比べることはできません。同じIPAの試験では、基本情報技術者試験が上位の区分です(IPA 基本情報技術者試験)。偏差値という指標の扱いについてはITパスポートの偏差値と公式の合格率で見る難易度で解説しています。
文系・ビジネス職が有利な本当の理由
ストラテジ系(経営・法律)は文系の得意分野
ITパスポートの出題数は100問で、評価の対象は92問です(残り8問は今後の出題のための問題)。評価対象の分野別の内訳は次のとおりです(IPA 試験要綱)。
- ストラテジ系:32問(経営戦略・マーケティング・法務・会計など)
- マネジメント系:18問(プロジェクトマネジメント・サービスマネジメントなど)
- テクノロジ系:42問(ハードウェア・ソフトウェア・データベース・ネットワーク・セキュリティなど)
文系・ビジネス職の方は、ストラテジ系の内容に、業務で触れたテーマ(SWOT分析・損益分岐点・著作権法など)と重なる部分があります。例えば、損益分岐点の販売個数を求める問題や著作権に関する記述の穴埋め問題で、自分の得意不得意を確かめられます。
テクノロジ系も各分野300点の基準がある
テクノロジ系が苦手な方も、分野別300点以上という基準は同じです。テクノロジ系を完全に捨てることはできないため、基本的な用語から学習します。
合格基準点(総合600点・分野別300点以上)の正確な理解
ITパスポートはIRT(項目応答理論)で評価点を算出します。評価点は正答数ではなく、1,000点満点のスコアで表示されます(IPAの試験要綱は「配点割合はない」としています)。合格基準は次のとおりです。
- 総合スコア:600点以上
- ストラテジ系:300点以上
- マネジメント系:300点以上
- テクノロジ系:300点以上
3つの分野すべてで300点以上、かつ総合600点以上という条件を満たして初めて合格です。1分野で300点を下回ると、他の分野が高得点でも不合格になります。
初心者がつまずきやすい3つのポイントと対策
テクノロジ系用語の暗記が追いつかない
テクノロジ系には、日常生活で使わない専門用語が多く登場します。「DNS・HTTP・RAID・DBMS・SSL/TLS」など、初見では意味がわからない用語があります。
対策は「用語の意味と背景をセットで覚えること」です。「DNSとは何か」だけでなく「なぜDNSが必要か」を理解すると、覚えやすくなります。当サイトの過去問には、初級・標準・上級の3段階の解説があり、用語の背景まで確認できます。
計算問題で時間を使いすぎる
損益分岐点・稼働率・データ転送時間などの計算問題があります。試験会場では電卓を使えないため、手計算に不慣れな方は時間を使いやすくなります。
対策は「公式を絞って先に覚え、試験中は迷う計算問題にチェックを付けて後回しにする」ことです。詳細はITパスポート計算問題の解き方【公式一覧とパターン完全攻略】で解説しています。
分野が広すぎて何から手をつけるかわからない
3分野をすべて均等に学ぼうとすると、時間が足りなくなることがあります。
対策は「得意分野から始めて自信をつける→苦手分野に集中する」という順序です。バックグラウンド別の攻略順についてはITパスポート ストラテジ・マネジメント・テクノロジ系の違いと対策法をご参照ください。
6問の診断で学習プランの目安をつくる
闇雲に全分野を学習するより、弱点分野を見つけて絞るほうが、短時間で合格ラインに近づけます。
当サイトの診断ページでは、バックグラウンド・確保できる勉強時間・目標日・苦手だと感じる分野などの6問に答えると、学習プランの目安を確認できます。問題を解いて実力を測るテストではないため、実際の弱点は過去問を解いて確かめてください。
まとめ:合格率を上げるための最初の一歩
ITパスポートの合格率は、令和3〜7年度で50%前後(48.6〜52.7%)です。重要なのは、全分野で300点以上という基準を意識して、弱点分野を早めに見つけて学習することです。
まず過去問を解いて現在地を確認するところから始めてください。具体的な勉強法はITパスポートの勉強法【社会人・初心者向け・4ステップの順番】をご参照ください。
関連記事
よくある質問
QITパスポートの合格率は何%ですか?
IPA公表の統計では、令和7年度(2025年度)の合格率は48.6%(受験者271,352人・合格者132,012人)です。令和3〜7年度は48.6〜52.7%で推移しており、受験者のおよそ半数が合格しています。最新の数値はIPAの統計ページで確認できます。
Q文系出身でもITパスポートに合格できますか?
合格をめざせます。評価対象92問のうち32問を占めるストラテジ系(経営・法務・会計など)は、ビジネスの知識と重なる部分があります。ただし合格にはテクノロジ系を含む各分野で300点以上が必要なため、テクノロジ系の用語も学習が必要です。
QITパスポートの合格基準点を教えてください。
総合評価点600点以上(1,000点満点)かつ、3分野(ストラテジ・マネジメント・テクノロジ)それぞれ300点以上(1,000点満点)が合格基準です。1分野だけ極端に低いと、総合点が高くても不合格になる点に注意が必要です。
QITパスポートはITの仕事をしていない人でも受験できますか?
ITパスポートは、IPAが「職業人及びこれから職業人となる者が備えておくべき、ITに関する共通的な基礎知識」を対象とする試験です。IT業務の経験は求められません。CBT方式のため、日程・会場を選んで申し込みます(受験の条件は、IPAのiパスWebサイトで確認してください)。
QITパスポートと基本情報技術者試験の難易度の差はどのくらいですか?
基本情報技術者試験は、IPAの試験区分でITパスポートより上のレベルです。科目A(60問・90分)と科目B(20問・100分)があり、科目Bではアルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティの問題が出ます。ITパスポートはITの基礎知識を問う入門の試験区分です。
法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月29日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。


