ITパスポート

ITパスポートの偏差値はいくつ?公式の合格率で見る難易度

更新 ・書いた人 合格ナビ 編集長(運営者)

この記事でわかること

ITパスポート試験に公式の偏差値はありません。IPA公表の合格率の推移・試験形式・合格基準をもとに、ITパスポートの難易度の見方と、基本情報技術者試験など次の資格との違いを整理します。

目次
  1. この記事でわかること(30秒サマリ)
  2. ITパスポートに公式の偏差値はない
  3. 他の資格との比較はどう見るか
  4. ITパスポートが「最初の国家資格」に向く理由
  5. 偏差値だけで判断してはいけない理由
  6. 次の資格を選ぶ考え方
  7. まとめ:偏差値より、公式の数字と自分の目標で選ぶ
  8. 関連記事
結論:ITパスポートにIPA公式の偏差値はありません。難易度の目安になるのはIPAが公表する合格率で、令和3〜7年度は48.6〜52.7%と50%前後です。ITパスポートの合格には、総合評価点600点以上と、3分野それぞれ300点以上の両方が必要です。

この記事でわかること(30秒サマリ)

  • ITパスポートに公式の偏差値はないこと
  • IPAが公表している合格率の推移(令和3〜7年度)
  • 試験形式・合格基準から見た難易度の見方
  • 偏差値だけで難易度を判断してはいけない理由
  • ITパスポート合格後の「次の資格」を選ぶ考え方

資格の難易度を比較するとき、合格率だけではわからないことがあります。受験者層・試験範囲の広さ・学習にかけられる時間で、体感の難しさは変わるからです。この記事では、偏差値という切り口から、公式に確認できる数字でITパスポートの位置を整理します。


ITパスポートに公式の偏差値はない

IPA(情報処理推進機構)の公開資料には、ITパスポート試験の偏差値は掲載されていません。 民間サイトが示す偏差値は、算出方法や対象の資格が統一されていないため、この記事では「偏差値はいくつ」という数値は示しません。

偏差値の代わりに、公式に確認できる次の情報で難易度を見ていきます。

合格率の推移(IPA公表)

ITパスポート試験の合格率は、IPAのウェブサイトで年度ごとに公表されています。

年度受験者数合格者数合格率
令和3年度211,145人111,241人52.7%
令和4年度231,526人119,495人51.6%
令和5年度265,040人133,292人50.3%
令和6年度273,905人134,617人49.1%
令和7年度271,352人132,012人48.6%
ITパスポート試験の合格率:令和7年度 48.6%(受験者271,352人・合格者132,012人)。最終確認日:2026-10-02。出典:IPA ITパスポート試験ウェブサイト 統計情報。

合格率は、令和3年度から令和7年度まで、50%前後で推移しています。受験者の約半数が合格している一方で、残りの約半数は合格していません。「誰でも合格できる試験」とは言えない数字です。

試験形式と合格基準(IPA)

  • 出題形式:四肢択一。100問、120分(CBT方式)。うち評価の対象は92問で、8問は今後の出題のための問題です。
  • 合格基準:総合評価点600点以上(1,000点満点)かつ、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の各分野で300点以上(1,000点満点)。
  • 評価点の算出:IRT(項目応答理論)。IPAの試験要綱は「配点割合はない」としています。

出典:IPA ITパスポート試験、IPA 試験要綱。

記述式や実技はありませんが、合格には「総合600点以上」と「各分野300点以上」の両方が必要です。特定の分野だけ苦手でも、そこで300点を下回ると不合格になります。


他の資格との比較はどう見るか

「FP3級」「簿記3級」「宅建」「行政書士」などとの難易度比較は、民間サイトで多く見かけます。ただし、次の理由で、この記事では他資格の偏差値・合格率・学習時間は並べません。

  • 試験の実施団体が異なり、公表している指標(合格率の定義・受験者層)が統一されていない
  • 合格率は年度や試験回で変わる。比較するには、それぞれの公式サイトで最新の数字を確認する必要がある
  • 受験者層が違うと、同じ合格率でも難しさの意味が変わる

他の資格と比べるときは、それぞれの試験団体の公式サイトで、最新の合格率・試験時間・受験料を確認してください。

基本情報技術者試験との違い(IPA)

同じIPAの試験で比較しやすいのは、基本情報技術者試験(FE)です。

項目ITパスポート基本情報技術者試験
試験形式四肢択一100問・120分科目A:四肢択一60問・90分、科目B:多肢選択式20問・100分
合格基準総合600点以上かつ各分野300点以上科目A・科目Bともに600点以上
対象者像(IPA)ITに関する共通的な基礎知識をもち、担当業務にITを活用していこうとする者ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもつ者

出典:IPA ITパスポート試験、IPA 基本情報技術者試験。

基本情報技術者試験の科目Bには、アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティの分野の問題があります。プログラムを読む練習が必要になる点が、ITパスポートとの大きな違いです。詳細な比較はITパスポートと基本情報技術者の違いで解説しています。


ITパスポートが「最初の国家資格」に向く理由

理由1:受験手数料と受験のしやすさ

ITパスポートの受験手数料は7,500円(税込)です。

受験手数料:7,500円(税込)。最終確認日:2026-10-02。出典:IPA スケジュール、手数料など。

試験はCBT方式で、受験者が日程と会場を選んで申し込みます。年に1回だけの試験ではないため、不合格だった場合も再受験の機会があります(再申込は受験日の翌日から可能です)。

なお、IPAは2026年12月28日からCBT試験を休止する予定です。

ITパスポート試験の休止予定:2026年12月28日からCBT試験を休止する予定。2026年9月28日以降の申込では、12月27日までの日程のみ選べる。最終確認日:2026-10-02。出典:IPA CBT方式の試験の休止について。

理由2:学習内容がビジネス全般に使える

試験範囲は、ストラテジ系(経営・マーケティング・法務)、マネジメント系(プロジェクト管理・サービスマネジメント)、テクノロジ系(情報技術)の3分野です。IT技術だけでなく、経営や法務の基礎も含まれます。


偏差値だけで判断してはいけない理由

理由1:出題範囲が広い

ITパスポートは3分野に複数の小分野があり、経営・IT・法務・セキュリティ・会計などを幅広く問います。「なんとなく知っている」だけでは対応しにくく、体系的な学習が必要です。出題範囲の詳細はITパスポート シラバスVer.6.5の変更点【中小受託取引適正化法の追加と生成AI関連用語】を参照してください。

理由2:シラバスが改訂される

出題範囲を定めるシラバスは改訂されます。現行はVer.6.5(令和8年1月公表)です。古い教材だけで対策すると、新しく追加された用語を学べない場合があります。生成AIに関する用語の扱いはITパスポートの生成AI(公開問題600問で出た5問)で解説しています。

理由3:実務での使い方は偏差値と別の話

偏差値が低い資格だから実務で役立たない、ということはありません。ITの基礎用語を共通言語として、エンジニアと非エンジニアが話す場面などで使えます。資格の「偏差値」と「実務での価値」は別の軸です。


次の資格を選ぶ考え方

ITパスポートに合格した後にどの資格を目指すかは、キャリア目標によって異なります。

  • IT系をさらに深めたい:IPAの基本情報技術者試験が自然な次のステップです。科目Bのプログラミングに備える学習が必要です。
  • ITと経営・法務を組み合わせたい:IPAの応用情報技術者試験が、基本情報技術者試験の上位区分としてあります。
  • 業務で使う分野の資格を取りたい:業界や職種ごとに資格があります。それぞれの試験団体の公式サイトで、試験内容と受験条件を確認してください。

詳しいキャリア展開の考え方はITパスポート取得後のキャリアパス【業界別活用事例と次の資格】で解説しています。


まとめ:偏差値より、公式の数字と自分の目標で選ぶ

ITパスポートに公式の偏差値はありません。IPAが公表している合格率は、令和3〜7年度で50%前後(48.6〜52.7%)です。合格には総合600点以上と各分野300点以上が必要なので、苦手分野を作らない学習計画が大切です。

まずは自分の現在地を把握するために、過去問に挑んでみてください。


関連記事

最終確認 2026-10-02出典: IPA 情報処理推進機構 — iパス試験情報。受験料・合格率・試験日程・申込締切などの変動する値は、IPAの公式発表で最新情報を必ずご確認ください。

よくある質問

QITパスポートの偏差値はいくつですか?

IPA(情報処理推進機構)の公開資料には、偏差値は掲載されていません。民間サイトの偏差値は算出方法が統一されていないため、この記事では数値を示しません。難易度の目安としては、IPAが公表している合格率(令和7年度は48.6%、受験者271,352人・合格者132,012人)を参照できます。

QITパスポートと基本情報技術者試験はどちらが難しいですか?

IPAは基本情報技術者試験を、ITパスポートより上のレベルの試験区分として位置づけています。試験形式も異なり、基本情報技術者試験は科目A(60問・90分)と科目B(20問・100分)で、科目Bではアルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティの問題が出ます。ITパスポートで学ぶ用語や概念は、科目Aの基礎になります。

QITパスポートは国家資格ですか?

ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の一試験区分で、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験です。合格者には、経済産業大臣から「情報処理技術者試験合格証書」が交付されます(IPA ITパスポート試験ウェブサイト)。

QITパスポートに合格したら次はどの資格を目指すべきですか?

IT系を深めるなら、IPAの上位区分である基本情報技術者試験が自然な次のステップです。それ以外は、目標とするキャリアや業務で使う分野によって異なります。考え方は、この記事の「次の資格を選ぶ考え方」を参考にしてください。

この資格の問題を解くITパスポート 過去問(回ごと・分野別)
解いてみる

法令や試験の数字は、改正や年度で変わります。この記事の最終確認日は2026年10月2日です。申込みや合格基準は、必ず試験団体の公式情報で確かめてください。

合格ナビ 編集長・運営者

ITパスポートの出題範囲・法令・公式の統計を参照して書いています。プロフィール・編集方針