基礎的な物理学及び基礎的な化学20酸・塩基・有機/無機

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問20:酸・塩基・有機/無機

水80gに食塩(塩化ナトリウム)20gを溶かした水溶液の質量パーセント濃度として、**正しいもの**はどれか。

  • 10%
  • 16%
  • 18%
  • 20%正答
  • 25%
正答:20%

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質量パーセント濃度は「溶けているもの(溶質)÷全体(溶液)×100」で求めます。

  • 溶質(食塩)= 20g
  • 溶媒(水)= 80g
  • 溶液全体 = 20 + 80 = 100g

濃度 = 20 ÷ 100 × 100 = 20% → 正答エ。

ポイントは分母を「水80g」ではなく「溶液全体100g(食塩+水)」にすることです。溶質の質量を、水の質量ではなく溶液全体で割るのが正解です。

標準試験対策の基準レベル

質量パーセント濃度の計算:

質量パーセント濃度〔%〕は、溶液全体に対する溶質の割合を表します。

濃度〔%〕 = 溶質の質量 ÷ 溶液の質量 × 100

ここで、溶液の質量 = 溶質の質量 + 溶媒の質量です。

本問の計算:

  • 溶質(食塩)= 20g
  • 溶媒(水)= 80g
  • 溶液 = 20 + 80 = 100g
  • 濃度 = 20 ÷ 100 × 100 = 20%(エ=正)

誤答の作られ方:

  • イ(16%): 溶質を溶媒で割る誤り(20÷80×100=25ではなく、別の取り違え)や近似値トラップ。
  • オ(25%): 分母を溶媒80gにした誤り(20÷80×100=25)。最頻出ミス
  • ア(10%)・ウ(18%): 計算過程の取り違え。

最頻出のミスは分母を水(溶媒)にすることです。「溶質÷溶液(溶質+溶媒)」を徹底します。本問は溶液がちょうど100gなので、溶質20gがそのまま20%になります。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

溶液は、溶かす物質(溶質)が、溶かしている液体(溶媒)に均一に混ざったものです。濃度は「どれだけ濃いか」を表す指標で、質量パーセント濃度は最も基本的な表し方です。定義の要は、割る相手が溶液全体(溶質+溶媒)であって溶媒だけではない点です。ここを取り違えると、ほとんどの濃度問題で誤答します。

【計算の手順と検算】

質量パーセント濃度 = 溶質質量 ÷(溶質質量+溶媒質量)× 100。

本問: 20 ÷(20+80)× 100 = 20 ÷ 100 × 100 = 20%。

検算のコツ:

  • 溶質と溶媒の質量を足して溶液の質量を先に出す(20+80=100)。
  • 溶液100gに溶質20gなら、100gあたり20g=20%、と直感的に確認できる。
  • 「溶質を溶媒で割る」と過大評価(本問なら25%)になるので、答えが定義より大きすぎないか確認する。

関連量として、溶解度(一定量の溶媒に溶ける溶質の最大量)や飽和水溶液(溶質が溶ける限界まで溶けた溶液)も基礎概念です。温度が上がると多くの固体は溶解度が増えます(気体は逆に減少)。

【危険物との接続】

濃度の考え方は、危険物の性質・消火と次のようにつながります。

  • 水溶性危険物の希釈: アルコール類や酢酸などの水溶性危険物は、水で薄める(希釈する)と引火しにくくなります。希釈による消火(霧状水・希釈消火)は、可燃性蒸気の発生を抑える原理で、濃度の概念が背景にあります。
  • 耐アルコール泡: 水溶性液体は通常の泡を溶かして消すため、水溶性液体用泡(耐アルコール泡)を使います。これも「水と混ざる/混ざらない」という溶解性の理解が前提です。
  • 燃焼範囲(vol%): 可燃性蒸気が空気中で燃える濃度範囲(燃焼範囲)も、気体の体積パーセント濃度で表されます。質量と体積の濃度の違いはありますが、「全体に対する割合」という濃度の発想は共通です。

【試験での位置づけ】

質量パーセント濃度は、(1)定義=溶質÷溶液×100、(2)溶液=溶質+溶媒、の2点を押さえれば確実に解けます。誤答は分母を溶媒にする取り違え(本問のオ=25%)が定番です。乙四の濃度問題は本問のような単純計算が中心で、分母を間違えなければ得点できます。「溶質を、溶質+溶媒(=溶液全体)で割る」を呪文のように固定し、計算後に「答えが100%を超えていないか、定義より大きすぎないか」を確認する習慣をつけると安全です。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(10%): 計算過程の取り違えによる過小値。
  • イ(16%): 近似・取り違えによる誤り。
  • ウ(18%): 計算ミスのトラップ。
  • エ(20%・正): 20÷(20+80)×100=20%。
  • オ(25%): 分母を溶媒80gにした誤り(20÷80×100)。最頻出ミス。

【根拠】質量パーセント濃度=溶質÷溶液×100(確立した化学)。

【補足】溶液=溶質+溶媒。分母は溶液全体(溶媒だけにしない)。水溶性危険物の希釈消火・耐アルコール泡の前提となる溶解の基礎。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 質量パーセント濃度の定義=(溶質の質量/溶液全体の質量)×100。溶液の質量=溶質+溶媒。確立した化学。本問は溶質20g、溶媒(水)80g、溶液100g。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

溶解と質量パーセント濃度頻出度C

基礎的な物理学及び基礎的な化学の他の問題

1
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物質の三態・状態変化
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熱量・比熱・熱膨張・熱移動
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