危険物乙四
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問19|ボイル・シャルルの法則

問題

危険物乙四 | 基礎的な物理学及び基礎的な化学

一定量の気体の状態変化に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正しいのはイです。圧力が一定なら、気体は温まると膨らみます(体積は絶対温度に比例)。

  • ア(誤): 温度一定では体積は圧力に反比例(押すと縮む)。比例ではない。
  • イ(正): 圧力一定で体積は絶対温度に比例(温めると膨らむ)。
  • ウ(誤): 体積一定では圧力は絶対温度に比例(温めると圧力が上がる)。反比例ではない。
  • エ(誤): 気体の体積は圧力・温度で変わる。
  • オ(誤): 温度一定ではPVは一定(温度に比例して増えるは誤り)。

「圧力一定→温めると膨らむ(比例)」が要点です。

気体の法則:

一定量の気体について、圧力P・体積V・絶対温度T(K=℃+273)の関係は次のとおりです。

  • ボイルの法則(温度一定): PV=一定 → 体積は圧力に反比例(圧力を2倍にすると体積は1/2)(ア=誤)。
  • シャルルの法則(圧力一定): V/T=一定 → 体積は絶対温度に比例(温度が上がると体積は増える)(イ=正)。
  • ボイル・シャルルの法則: PV/T=一定 → 上記を統合。
  • 体積一定(参考): P/T=一定 → 圧力は絶対温度に比例(温度が上がると圧力が上がる)(ウ=誤:反比例は誤り)。

気体の体積・圧力は温度や圧力で変化します(エ=誤)。温度一定ではPVが一定なので、PVが温度に比例して増えるという記述も誤りです(オ=誤)。

引っかけパターン:

  • 比例と反比例の取り違え(ア・ウ)
  • 温度を℃のまま使う(必ず絶対温度Kで考える)

「温度一定=反比例(ボイル)/圧力一定=比例(シャルル)/温度は絶対温度」を固定します。

【理論的背景】

気体の分子は空間を自由に飛び回り、容器の壁にぶつかって圧力を生みます。温度が上がると分子の運動が激しくなり、(1)圧力一定なら体積が増え(膨らんで壁との衝突頻度を保つ=シャルルの法則)、(2)体積一定なら圧力が増えます(衝突が激しくなる)。圧力を上げると、(3)温度一定なら体積が縮みます(押し込められる=ボイルの法則)。これらは「分子運動の激しさ=温度」「壁への衝突=圧力」というイメージで一貫して理解できます。

【実務・条文構造(法則の整理)】

一定量の気体について、状態量の関係は次の3式にまとまります(温度は絶対温度T〔K〕=℃+273)。

  • ボイルの法則(T一定): P₁V₁=P₂V₂(PV=一定)。
  • シャルルの法則(P一定): V₁/T₁=V₂/T₂(V/T=一定)。
  • ボイル・シャルルの法則: P₁V₁/T₁=P₂V₂/T₂(PV/T=一定)。

ここで重要なのは、温度を必ず絶対温度(K)で扱うことです。摂氏(℃)のまま比例計算すると誤ります。例えば0℃(273K)から273℃(546K)へ上げると絶対温度は2倍になり、圧力一定なら体積も2倍になります。℃で「0℃→273℃で温度が無限倍」などと考えると破綻するため、絶対温度への換算が前提です。

【危険物との接続】

気体の法則は、危険物の取扱いで次のように効いてきます。

  • タンク内圧の変動: 密閉タンク内の蒸気は、気温上昇(温度上昇)で圧力が上がります(体積一定→P/T一定)。これがタンク変形・噴出の原因となるため、通気管・安全装置で圧力を逃がし、満タンにせず空間容積を残します。
  • 液の熱膨張: 液体も温度で膨張するため(別論点)、空間容積で吸収します。
  • 蒸気の拡散: 温度が上がると蒸気の体積が増え、可燃性蒸気が広がりやすくなります。

このように、気体の法則は「温度が上がると圧力・体積が増える」という形で、タンクの安全設計(通気管・空間容積)の理論的裏づけになっています。

【試験での位置づけ】

気体の法則は、(1)温度一定=反比例(ボイル)、(2)圧力一定=比例(シャルル)、(3)温度は絶対温度、の3点が問われます。誤答は比例と反比例の取り違えで作られるため、「押すと縮む=反比例」「温めると膨らむ=比例」という直感像で固定すると確実です。乙四では複雑な計算より、どの量がどの量に比例/反比例するかの定性的理解が中心です。本問のように記述の正誤を問う形が多いので、3つの法則の「何が一定で、何が比例/反比例か」を整理しておきます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 温度一定では体積は圧力に反比例(ボイル)。比例ではない。
  • イ(正): 圧力一定で体積は絶対温度に比例(シャルル)。温めると膨らむ。
  • ウ(誤): 体積一定では圧力は絶対温度に比例。反比例ではない。
  • エ(誤): 気体の体積は圧力・温度で変化する。
  • オ(誤): 温度一定ではPVは一定。温度に比例して増えるは誤り。

【根拠】ボイルの法則・シャルルの法則・ボイル=シャルルの法則(確立した物理学)。

【補足】温度一定=反比例(ボイル)/圧力一定=比例(シャルル)/PV/T=一定。温度は絶対温度K。タンク内圧上昇の理論的根拠。

この問題の根拠根拠: ボイルの法則(温度一定で体積は圧力に反比例:PV=一定)、シャルルの法則(圧力一定で体積は絶対温度に比例:V/T=一定)、ボイル・シャルルの法則(PV/T=一定)。確立した物理学。温度は絶対温度(K=℃+273)で扱う。
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出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: ボイルの法則(温度一定で体積は圧力に反比例:PV=一定)、シャルルの法則(圧力一定で体積は絶対温度に比例:V/T=一定)、ボイル・シャルルの法則(PV/T=一定)。確立した物理学。温度は絶対温度(K=℃+273)で扱う。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

この問題の関連トピック

  • ボイル・シャルルの法則(気体の性質
  • 頻出度B

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